職場の悩み

働きたくないっていう心理が出てくる3つの理由とは?

なるべくなら働かずに生活したい。そうお思いの方も多いのではないかと思います。

仕事というものは、時に私たちに充足感を与えてくれる存在ですが、その大半はやはり厳しいものであり、避けて通れるならそうしたいと思ってしまうのも無理はありません。

今回は、そのような働きたくないという心理について、そして働きたくないと思った時の対処法、更には少々非現実的かもしれませんが、働かずにすむ方法等も合わせて考えてみたいと思います。

働きたくないという気持ちに、何かしらのヒントになれば幸いです。

もくじ

働きたくないという心理、何故働きたくないと感じるのか?

私達は日々仕事をしないと生活することができません。家賃の支払いや食費、光熱費、そして医療費などといったコストが毎月かかってきますので、それを上回る額を稼がなければ生活が回らなくなってしまうでしょう。

しかし、かなり切り詰めた生活を送っていても、実家暮らしで家賃がかからないといったケースでもない限り、なかなか生活費を大きく上回る額を稼ぐことはできません。そういった場合、懸命に働いているのになかなか生活が楽にならないといったケースに陥ってしまいます。

働いて生活費を上回る額を稼ぐのが大変だから

それが働きたくないという心理の一つになるのかもしれません。例えば、フルタイムではなく1日数時間、しかも週2〜3日で生活できるだけの額を十分に稼げるとしたらどうでしょうか。筋金入りの労働嫌いでもない限り、そのくらいであれば気晴らし程度に許容できる人が多いのではないかと思います。

ですが、1日8時間を週5日、それに加え残業や休日出勤をこなしているのに、なかなか余裕のある生活を送ることができないといった状況ならどうでしょうか。社会人の多くはそういった状況で働いているのではないかと思うのですが、これでは仕事そのものに意義を見出さないとポジティブに働くのは難しいでしょう。

一説によると、人間が効率良く、まともに働くことのできる限界時間は週40時間であると言われています。限界まで働いても生活費ギリギリしか稼げないのであれば、一体何のために懸命に働いているのかを疑問に感じるのも無理はありません。

そもそも、仕事をすること自体が包括的に苦手だから

仕事そのものが嫌い、若しくは苦手というのも働きたくない理由の一つとして考えられるでしょう。人間誰しも嫌いなことや苦手なことをポジティブに行うことはできませんし、そもそも人間の好き嫌いや得意不得意は自分でコントロールできる領域ではありません。

例えば、経理や営業といった特定の分野のみが苦手な場合は、そこを避けるという手もあります。ですが、記憶力が悪い、スケジュール管理ができないといった汎用的なスキルが低い場合、仕事そのものに包括的な苦手意識を感じてしまうのは自然なことと言えるでしょう。

自分では努力してミスを減らしているつもりでも、上司や同僚から見たら全然できてないように思われてしまい、評価が下がり、結果仕事に対する情熱を失ってしまうといったこともあるのではないでしょうか。

オフィスの環境、人間関係、満員電車といった環境要因

仕事そのものではなく、オフィス環境や人間関係、そして通勤電車等が苦手といったケースも考えられます。仕事そのものが嫌なわけではないけど、そういった環境要因によって、結果的に仕事が嫌になってしまうこともあるでしょう。

特に、人間関係における問題は、会社を辞める原因ランキングで上位に位置する程のストレスになります。上手く避けることができれば良いのですが、相手の気分を害さずに自分の要望を通すのも、またスキルの有無や向き不向きというものが関係してきますので、誰にでもできることではありません。

そのような環境要因の積み重なりによって、結果的に働きたくないという心理が構築されてしまうこともあるようです。

働くのが嫌になってしまったらどうしたらいい?

では、働くのが嫌、働きたくないという心理に陥ってしまったら、どのように対処すれば良いのでしょうか。残念ながら、自分がいくら嫌だと言っても仕事は待ってはくれませんので、翌日はその思いを抱えて出勤しなければならないケースが大半です。それを防ぐためにも、なるべく仕事に対する苦手意識が大きく育たない内に対策を施し、最悪のケースを避けられるよう努めましょう。それでは、具体的な対処方法を見ていきたいと思います。

一旦仕事のことは忘れてリフレッシュしよう

働くのが嫌になってしまった時は、一度仕事のことは忘れ心身をリフレッシュすることが大切です。人間というのは、好きなことに対してさえ気持ちの波がありますので、当然仕事に対しても多かれ少なかれ波が存在します。ですので、多少働くのが嫌になったとしても、あまり気に病まず、休息したり遊んだり、旅行に行ったりすることで気持ちを取り戻すことができるかもしれません。

そして、そのような時期に培ったものが思わぬ仕事のヒントになったり、何かしらの解決を示してくれる可能性もあります。なので、罪悪感を持たず、遊ぶ時は思いっきり遊び、休む時は思いっきり休むといった姿勢が重要です。何事も徹底的に行うというのが人生を楽しむコツと言えるのかもしれません。

可能であれば、信頼できる誰かに悩みを聞いてもらおう

働くのが嫌になってしまった時は、その気持ちを自分一人で抱え込まず、第三者に相談してみるのもお薦めです。自分の頭の中だけで考えていると、どうしても思考がネガティブになってしまう傾向がありますので、そうならないよう信頼できる誰かに話を聞いてもらい、時にはアドバイスを伺うのが良いでしょう。

その際、もし相手が嫌がらずに受け止めてくれるのであれば、溜まっている不平不満を吐き出してしまうのも良いかもしれません。愚痴というのは一般的にはポジティブに捉えられることはありませんが、ストレス源である不平不満を抱え込んでいる状態もまた良くないことだと言えるのではないでしょうか。愚痴を聞いてくれる誰かがいるのであれば、思い切って吐き出してストレス解消に付き合ってもらうというのも一つの手です。

ですが、基本的に愚痴を聞かされて愉快になる人はいませんので、あまり頻繁に行うのではなく、あくまでも極希といった程度にとどめておきましょう。そして、自分が聞いてもらった分、相手が辛い時は相手の愚痴や不平不満等を聞いてあげるという姿勢も大切です。愚痴を黙って聞いてくれる相手というのは希少ですので、なるべく末永く付き合えるよう配慮した方が良いでしょう。

それでもどうしようもなかったら環境を変えてみよう

働くのが嫌になってしまった場合、思い切って環境を変えてしまうというのも対処法として考えられます。特に、通勤時間や人間関係等の環境要因で働くのが嫌になってしまっている場合は、環境そのものを変えてしまうのが最も迅速に効果が見込める方法でしょう。

転職をすれば人間関係も働く場所もがらりと変化しますし、それによって再びフレッシュな気持ちで仕事に臨むことができるかもしれません。仕事をする環境というのは、自身の生産性に関わってくる非常に重要な要因ですので、自分でコントロールできる部分はコントロールし、なるべく生産性を落とさないといった工夫が必要です。生産性の低下は評価の低下に繋がってしまいますので、仕事をしやすい環境を整えるというのもまた自己の責任であると言えるのかもしれません。

でもやっぱり働きたくない。働かずにすむ方法は?

では、最後に働かずにすむ方法を考えてみたいと思います。冒頭に述べた通り少々非現実的な話になってしまうかもしれませんが、それほどに働かずにすむ人生を得るというのは難しいものです。ですが、そこで諦めてしまうのではなく、普通に働いている中でも、社会の流れや自分のスキル、そして市場の需給等を俯瞰的に眺め、どこかにチャンスがないかと常に目を光らせておく姿勢が重要です。それでは、働かずに生活するための具体的な方法を見ていきましょう。

働かずに生活するためには、不労所得を得よう

一つ目は、生活費以上の不労所得を得るといった方法になります。不労所得といっても様々な種類がありますが、分かりやすいのは不動産投資でしょう。不動産投資では、自分が賃貸物件や駐車場のオーナーとなり、物件を借りている賃借人から月々の家賃を支払ってもらい、それを自身の生活に充てるといった形になります。

一庶民の立場では難しいように思えるかもしれませんが、実際にサラリーマンをしながら大家業を行っている方もいらっしゃいます。むしろ、サラリーマンだからこそ物件のローン審査も通りやすく、自己資金が少なくても始めやすい投資であると言えるでしょう。

ですが、借り入れたローンは借金になりますので、焦げ付いた場合は自分が返済責任を負わなければなりません。そして、不動産というのは借り手がつかなければ無収入になること、そしてそのような場合でも固定資産税等のコストは支出しなければならないといったリスクがあることには留意しておきましょう。

不労所得を得るその他の方法としては、株式配当や著作の印税、アプリやサービスの利用料、Webサイトの収益等が挙げられます。どれも最初は収入に繋がらないかもしれませんが、継続してヒットすれば働かずに生活することも夢ではないでしょう。勿論、何の成果が上がらない可能性もある点には注意が必要です。

働かずにすむために、今後のコストを計算して貯めよう

二つ目は、今後考えられる自分の人生コストを可能な限り計算し、その額まで金融資産を構築するといった方法になります。例えば、今後必要になる生活費が1億円と試算された場合、本業や副業を通してその額を貯めることに専念します。額が額ですので、そう簡単に達成できるものではないでしょう。そのため、長期的な計画、及び可能な限り支出を減らすといった忍耐力が求められます。

そして、自分の人生において最低限必要なものは何なのか、老後に年金はいくら貰えるのか等をしっかりと分析しなければなりません。このやり方は、人生をトータルに考え、なるべく収入は多く、支出は少なくというのを長期的に心がける必要がありますので、忍耐力との勝負になるでしょう。

働かずにすむよう、生活コストをゼロに近づけよう

最後の方法は、生活にかかる費用を限りなくゼロに近づけるといったやり方です。そもそも、何故人間は働かないといけないのかというと、それは生活費を稼ぐためですので、生活費をゼロに近づけることは働く時間を削減することに繋がります。

上述したような家賃の節約に加え、自炊をして食費の節約、なるべく飲みに行ったり遊びに行ったりしないで交遊費の節約、そして着るものもなるべく丁寧に着て長持ちさせる等の工夫が必要となるでしょう。また、自分で地方の安い住宅を購入し、リフォームするといった手もあります。地域によっては、探せば土地や住宅が安く手に入ることもありますので、余った土地で家庭菜園を行うという方法もあります。家庭菜園で簡単な野菜等を作れば食費の節約にも繋がるでしょう。

生活に対するコストを減らせば減らすほど、仕事をする必要も少なくなってきます。このやり方では文明的な生活を送ることはできないかもしれませんが、ローコストでスローライフという選択肢も、人によっては相性が良いのかもしれません。

仕事の数も環境も無限大。自分に合った仕事を見つけよう

働きたくないという心理からその対処法、そして働かずにすむ方法をいくつか見てきました。仕事は楽しいことばかりではなく、どちらかというと辛いことの方が多いものですが、それでも、なるべくその中に意義を感じて働くことができるのがベストでしょう。

ですが、時には心身が摩耗してしまうこともありますので、そういう時はとにかく休み、心の声に従ってリフレッシュすることが大切です。そして、十分に休息を取ったにも関わらず働くことに対する抵抗が消えないようであれば、環境を変える等の手段を検討してみても良いのかもしれません。現在は一昔前に比べると仕事の選択肢が大幅に増えたため、自分の向き不向き、そしてそれぞれの仕事の特性をしっかりと把握し、なるべく自分に適した場所やスタイルで働けるよう努めましょう。

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