職場の悩み

仕事と家庭は両立できないと思う方々に伝えたい6つのこと

日本では労働力人口の減少に伴い、女性への労働力としての期待が高まっています。日本での女性の社会進出が進むとともに、仕事と家庭の両立が必要だと言われるようになりました。しかし、実際には仕事と家庭の両立は難しく、両立することはできないという人も多くいます。そこで、今回は、仕事と家庭の両立はできないと思う方々に伝えたい6つのことをご紹介します。

もくじ

仕事と家庭、すべてを完璧にこなす必要はありません

そもそも、仕事と家庭の両立はできないと考える人は、すべてを完璧にこなすことを前提に考えているかもしれません。仕事はこれまで通りフルタイムでこなし、家事や育児も当たり前にこなすというイメージが植え付けられているのでしょう。そのようなイメージが仕事と家庭の両立を阻害することになります。すべてを完璧にこなす必要はないと考えてみると、仕事と家庭の両立に関するハードルをぐっと下げることにつなげられます。

仕事は、職場の人や取引先等もあるので、質を落とすことはなかなか難しいものです。ただ、仕事の質を不必要なところまで高める必要はありません。職場に負担をかけない程度に仕事の質を担保できれば問題ないのです。仕事に高い質を求めすぎていないか考えてみましょう。

また、家庭においても、家事を完璧にこなす必要はありません。料理や掃除、洗濯も完璧にこなさずともそれほど困らないものです。簡単な料理でも十分に栄養は取れますし、体に悪影響を与えることもありません。掃除に手を抜いたとしても、生活ができないほどになることはありません。家事は、ほどほどに手を抜いても大丈夫です。

従来のイメージを捨て、仕事と家庭、すべてを完璧にこなす必要はないと考えるようにしましょう。すべて完璧にこなそうとするから両立が難しいものに感じるのであり、完璧を求めてしまうから「自分は両立できていない」と思えてしまうのです。完璧を求めすぎず、ほどほどのバランスを求めるようにしましょう。

仕事と家庭を両立しようとすることは、子供と夫の成長にもつながります

仕事と家庭を両立しようとすることは、家事の質が下がったり、子育てに専念できなくなるなど、夫や子供、家庭のためにならないと考える人も多いでしょう。しかし、仕事と家庭を両立しようとするからこそ、夫や子供、ひいては家庭全体の成長にもつなげられるのです。

仕事と家庭を両立しようとすれば、家事や育児について分担しようという考えが夫婦間で生まれます。家事や育児が得意でない夫であったとしても、家庭のこともやってみようという気持ちが芽生えてくるはずです。夫にとっても、家事や育児をこなしてみると、その大変さを知るだけでなく、新たな発見ができるものです。家事や育児をすることは、夫の成長にもつなげられるのです。

仕事と家庭の両立は、子供たちにとっても好影響を与えることも考えられます。子供たちは、親の姿を見て育ちます。子供たちのために大変な思いをしながら、親が仕事や家事をこなしている姿を子供たちも見ているものです。子供たちもその姿を見ながら成長していくことで、自然と子供たち自身で出来ることは自分でやろうとするものです。子供はいつの間にか育っていくのです。このように仕事と家庭を両立しようとすることは、家庭にとってプラスになることもあるのです。

職場や親族など、周りの目を気にしすぎていませんか

仕事と家庭を両立できている、両立できていないというのは、誰が判断すべきなのか、考えてみましょう。職場や親族など周囲の人が判断すべきものでしょうか。本人たちが、仕事と家庭を両立できていると感じることができれば、それで良いのではないでしょうか。職場や親族など、周囲の反応に左右されすぎてはいけません。自分たちの価値判断をしっかりと持って、行動すればよいのです。

職場や親族など、周囲の価値観によって作られた「仕事と家庭の両立した姿とはこうあるべき」という型に自分たちを当てはめようとすると、非常に窮屈さや息苦しさを感じてしまうものです。周囲の価値観ではなく、自分たちなりの「仕事と家庭を両立した姿」を見つけ、そこにたどり着けるように取り組めば窮屈さや息苦しさを感じずに済むでしょう。

周囲の反応はアドバイスとして聞くことも大事ですが、それに左右されすぎてもいけません。自分たちなりの「仕事と家庭を両立した姿」を見つけ目指すようにしましょう。

今まで行ってきたことを、すべてそのまま継続しようとしていませんか

仕事と家庭を両立しようとするということは、単純に考えればこれまで以上にやるべきことが増えるということです。やるべきことが増えるのに、これまでやってきたことをそのまま継続してやろうとしても無理があるでしょう。これまでやってきたことを整理して、やらなくてもいいことや家庭のためにあきらめなくてはいけないことを考えてみましょう。

人に与えられた時間は、誰でも同じ時間で限りがあります。限られている時間の中で出来ることには限界があります。何でもできるわけではありません。あきらめることも必要です。仕事と家庭を両立するために、これまで行ってきたことを継続するのではなく、あきらめることも考えてみましょう。あきらめることや、やらなくてもいいことが見つかると、仕事と家庭の両立に向けたハードルが下がっていくものです。

何かをあきらめたり、やめたりしたら両立したことにはならないと考える人もいるかもしれません。しかし、あきらめたり、やめたりしないために無理をして、生活が破綻してしまったら元も子もありません。大事なことは、仕事と家庭を破綻させずに継続させることではないでしょうか。仕事と家庭を破綻させずに継続させられるのであれば、何かをあきらめたり、やめることも大した問題ではないと思えてくるはずです。仕事と家庭の両立が大事であると考えるのであれば、勇気をもってあきらめること、やめることを決めましょう。

仕事と家庭の両立を目指すことで、得られるものもあります

仕事と家庭の両立を目指すことは、やるべきことや調整しなければいけないことが増えて大変かもしれません。ただ、仕事と家庭の両立を目指すことで、これまで見えてこなかったものが見えてくることもあるでしょう。人は、様々な経験をすることで、視野も広がっていくものです。

仕事と家庭の両立を目指すための苦労ばかりを考えるから、両立は無理だと思えてくるのです。両立を目指すことで、得られる経験などプラスになることを考えてみると両立を目指すことも悪くないと思えてくるでしょう。両立を目指すことで何が得られるのかに焦点を当てて考えてみましょう。

仕事と家庭の両立を、女性だけに押し付けていませんか

家庭は、女性だけが作るものではありません。女性と男性が協力して作り上げていくべきものです。そのため、仕事と家庭の両立に関する責任を、女性だけに押し付けるのは、無理があるでしょう。仕事と家庭を両立したいと考えるのであれば、男性にもその責任を負うべきであると考えるのが自然です。

女性だけの責任を追及して、仕事と家庭の両立は無理だというのは、おかしいと考えるべきです。仕事と家庭の両立ができない理由は、男性側にもあると考えるべきでしょう。家庭は女性と男性が協力して築き上げるものであるため、家庭の問題には男性側にもその責任を負う義務があるのです。仕事と家庭の両立問題は、女性と男性どちらか一方の視点で取り組むのではなく、双方で協力して取り組んでいくべきでしょう。

まとめ

仕事と家庭の両立は、確かに簡単なことではありません。しかし、仕事と家庭の両立を目指すことによって、得られることや気付けることもたくさんあるはずです。仕事と家庭の両立はできないとあきらめるのではなく、まず両立するためにどうすればよいのか話し合ってみてはいかがでしょうか。話し合いを行い小さなことから始めてみることで、両立に向けた道が開けてくることでしょう。無理だと思って何もやらなければ何も始まりません。少しずつ始めてみましょう。

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