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試用期間でもクビになる?!試用期間中に注意すべきポイント

大抵の人は、もう入社してしまえばこっちのもの!と考えるか、試用期間が終わるまでは安心できない!と怯えながら仕事をするかのどちらかではないでしょうか?

試用期間中は何も心配することがないのか、それとも油断できないことが多く、クビになってしまう可能性があるのか?というのは、これから入社する人にとっては、とても気になりますよね。

試用期間中に気を付けたいことや、そもそも応募の段階で注意すべき点などを解説していきますので、転職活動を開始した段階から留意しておいてください。

もくじ

入社したばかりのときは誰もが試用期間になる

試用期間は新卒入社、転職入社に関わらず、入社してすぐは試用期間となります。ほとんどの企業が試用期間3カ月を設けており、その期間内に入社した人が今後も長く続けていけるか、お互いに重大なミスマッチはなかったのかを見るために設けています。

長期で正式に雇用する前に、お試し期間として様子を見たいということです。そのため、仕事の成果についてはあまり言及されませんが、まずは職場になじめそうかどうか、長く働いていけそうかという点についてチェックしていることが多いです。

試用期間と正式雇用に違いはあるのか?

試用期間と正式雇用で最も差がある部分は給与です。給与の待遇面が全く同じという会社は、ほぼないと考えてもいいでしょう。大体の会社では、時給や日給にしたり、月額給与でも正式雇用のときよりは安く設定されています。

社会保険については、入社日からすぐに加入手続きをしてくれる会社がほとんどですが、なかには雇用保険のみというところがあります。内定を受けたあとに、どうなるのかすぐに確認しておきましょう。

万が一、正式雇用のときに加入だと言われた場合は、2カ月以内の有期契約ではないか、正規雇用の4分の3の勤務時間となっていないかを確認してください。

いずれも当てはまらなければ、加入手続きをしなければならないので、まずは上司へ条件に当てはまらないことを申告してみましょう。ただし、前の会社で手続きをしていて、社会保険を任意継続している場合は、正式雇用まではそのままというのも良いかもしれませんね。

試用期間中のクビになる危険性は高い?

最も気になる試用期間中の解雇についてですが、これはほぼないと考えて問題ありません。十分に検討をした結果、入社となったわけですから、気に入らないからなどの安易な理由での解雇はありえません。

試用期間は会社にきちんと来てくれるのか、職場になじめそうかというポイントを見るための期間であって、解雇するかどうかを見定める期間ではないからです。

万が一、解雇される場合は、それなりの解雇させる正当な理由があるときだけで、正当な理由がない限りは辞めさせることはできません。

契約書には、試用期間中の解雇についての正当な理由について書かれているはずなので、しっかりと読んで把握しておきましょう。

遅刻や無断欠勤がなく、まじめに仕事をしていれば、何も恐れることはありません。

試用期間中に注意したいこと

試用期間中にやってしまうとデメリットとなることや、注意したいポイントについて、各項目ごとに説明していきます。これらの注意事項を把握しておき、転職活動を始めるときから気を付けてみてください。

転職者にはデメリットしかない試用期間中の退職

試用期間中にどうしてもなじめずに会社を辞めたくなることもあります。ただし、大抵の場合、職場に入ったばかりのせいもあるので、もう少し我慢してみることで、何とか乗り切れることがほとんどなのです。

辞めたくなった場合でも、何度も自問自答して、本当に辞めるべきかどうかを慎重に判断してください。というのも、試用期間中で辞めた場合、1カ月や2カ月での短期間での就職履歴になってしまうからです。

入社日に雇用保険へ入るところがほとんどなので、職歴のデータが残ってしまい、それが汚点となり今後の転職活動に悪い方へ影響してしまうからです。

新しい転職先の人も、短期間で辞めたことに対して、相当な不信感を抱いてしまうでしょう。新卒の新入社員ならまだしも、少しでも長く社会人経験のある人が、数カ月間も我慢できないとなると、相当なデメリットとなります。

やむ終えない事情での使用期間中の退職は理由に配慮

事例的には少ないですが、雇用保険にまだ未加入の場合なら、辞めても問題ありませんが、辞めるときに注意すべきポイントがあります。

辞めるときに、退職する旨を申告するのですが、辞める理由をあらかじめ考えておくことが大切です。ただし、結局はどのような理由を言っても、自分勝手だと思われることには違いありません。かと言って理由なしでは、かなりの悪い印象を与えてしまいます。少しでも悪い印象を和らげるためには、退職を告げるときの言い方や態度が大切です。

身内の不幸や病気などのあからさまな嘘を付くのは論外ですが、人間関係などで嫌な人がいるなどは言わないようにしてください。あくまでも自分が至らないのが要因であることを前面に出し、謙虚に低姿勢で申告しましょう。

遅刻は厳禁!欠勤もなるべく控えること

入社したばかりで、遅刻や欠勤は良くないことは承知かと思いますが、とくに遅刻は悪い印象を与えます。電車遅延などで遅れることは仕方ないことですが、なるべく早めに着くように家を出るべきです。事故などで大幅に遅れるときは仕方ありませんが、少しの遅刻が毎日続くようでは、悪い印象を持たれてしまいます。

正社員で入ったなら、それなりの仕事に対する姿勢というのも見られています。病欠などの欠勤は仕方ありませんが、健康管理も社会人として気を付けなければならないことなので、健康には常に注意をしておきましょう。

風邪をひきそうな季節では、バランスの取れた食事や睡眠など自分でやれることはたくさんあります。

試用期間中は基本的なことがやれているかどうか、問題を起こすことはないかを見られているので、遅刻はしないことと、極力休まないことが重要です。

試用期間中に起こるかもしれないトラブル事例

きちんとした会社なら大丈夫ですが、なかには試用期間の延長や残業代未払いなどの悪質なケースも存在します。悪質なケースかどうかに関わらず、試用期間中はきっちりとノートなどに勤務状況を書いておきましょう。

何時に出社し、どういう仕事内容をして、何時に退社したのか、残業は何時間だったのか、昼の休み時間にも仕事をさせられたかどうか、とにかく細かくメモしておいてください。

あとになってトラブルとなったときに、そのノートが役に立ちます。そして、怪しいと感じた時点で、弁護士へ相談しておくのがポイントです。

有効なアドバイスを受けられるので、そのアドバイスに従い、いざというときのために準備をしておいてください。

それから、悪質な会社の場合、雇用保険なども加入していないかもしれませんので、保険などの手続きはどうだったのかもメモしておきましょう。雇用保険に入っておらず、悪質なケースに巻き込まれたとき、辞めるときに簡単に済みます。

入社前や応募する前に準備をしておきたいこと

悪質なトラブルに巻き込まれたり、せっかく入った会社を辞めてしまいたくなる事態にならないようにするには、どうすれば良いのでしょうか?後悔しないためにも、気を付けたいこと、準備しておきたいことを説明していきますね。

応募する会社は安易に選ばない

給与や休日、福利厚生などの充実度などで選んでしまうと、実際に入社してから後悔することも多いです。会社選びでポイントになるのは、仕事内容と仕事をする環境などで、次に事業計画などの会社の未来や目標などを見ておきましょう。給与や休日などは最後に参考にする程度です。

休日については提示されている休日がそのまま与えられるものですが、給与については内定をもらってからでも、交渉の余地はあります。

まずはこれから長く働いていく企業がどのような会社で、どのような仕事をしていくのかをしっかりと把握してから、応募する会社を選びましょう。

内定後は必ず契約書を熟読しておこう!

内定が決まったあとは、契約書を提出する前に必ず契約書を熟読しておいてください。そして、1点でも不安や不明な点が出てきた場合は、採用担当者に質問をしておくことです。

契約書を交わしてからでは遅いので、必ず契約書を提出する前に、しっかりと確認しておいてください。あとで何かしらのトラブルがあったときなど、会社側へ言及するときに、必要となってきます。

まとめ

試用期間中や試用期間後に、滅多なことではクビになることはありませんが、正式雇用まではしっかりと気を引き締めていなければなりません。上記に挙げたことは、社会人として当たり前のことなので、基本的なことを守り、しっかりとまじめに働いていけば問題ありません。

試用期間中の退職やトラブルに合わないためにも、会社を選ぶときは安易な条件で選ばずに、よく検討してから応募するようにしてください。

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