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対人恐怖症の人が仕事探しをするときに欠かせない3つの条件とは?

対人恐怖症の人にとって仕事を探すというのは、一般的な人のそれとは確かに違います。お給料や勤務地などの他に、こだわらなくてはならないことがいくつかあるからです。今回は「対人恐怖症の人が仕事探しをする時に欠かせない条件」についてのお話です。「人に会いたくない」と思っても、それが易々とは叶わないことは、あなたはわかっているでしょう。でも、だからと言って働かないわけにはいきません。そんなあなたが「ここなら頑張れるかもしれない」と思う仕事に出会えるように、一緒に考えてみませんか?

もくじ

これだけは妥協しない!対人恐怖症の仕事探しに欠かせない条件とは?

対人恐怖症の人が仕事探しをする時に一番気になるのは「人と接することができるか」ということでしょう。自分で「どの程度までならやれる」ということがわかっていても「これくらいは頑張れるかもしれない」と無理をしてしまうこともあります。対人恐怖症という特徴を持ちながら挑戦するというのは気力だけでなく、体力も要ることです。焦らず、少しずつ仕事探しをするようにします。ここからは、仕事探しの際に特に注意したい3つの条件について一緒に確認しておきましょう。

極力人と接しないこと 急に大勢の中に飛び込むことはできない

対人恐怖症であるあなたが仕事探しをするのであれば、極力人と接しない仕事を選ぶ必要があります。特に「こうしてはいられない!」と強い気持ちを持って動こうとしているなら注意が必要です。仕事は毎日のことです。1日や2日行って終わりではありません。今の勢いで大勢の人と接する仕事を選んでしまえば、そのこと自体があなたの負担になります。「どうしてこんな仕事を選んでしまったのだろう、やっぱり自分は変われないのだ」と考え込んでしまうことになりませんか?「いつかは大勢の人と接する仕事に就きたい」と考えているのだとしても、急には無理です。「少しずつ人に慣れていって、いつかは」という目標にしてみましょう。その気持ちがあれば叶う日はきっと来ますよ。

必要とされている実感が得られること まずは自分の役割を明確に持つ

たとえば、工場のライン業務など「自分の役割が明確な仕事」から始めてみると良いでしょう。対人恐怖症の人はとても気を遣います。自分で役割を見つけて動くことを求められる仕事では気持ちが落ち着かなくなるでしょう。また、対人恐怖症の人はとても真面目な人が多いです。自分の仕事が明確であれば、人並み以上にきちんとやることができます。特に気負う必要はありません。あなたはあなたのままでちゃんとできるのです。ほかにも、あなたにしかないスキルを活かしてする仕事も良いでしょう。職場によっては、事前の職場見学をさせてくれる会社もたくさんあります。そういう制度を利用して、自分のイメージと相違が無いかを確かめてから決めても良いですね。

理解してくれる人がいる会社であること 理解してもらうことを諦めない

職場では、基本的には1日8時間を過ごすことになります。休憩時間も入れれば9時間です。対人恐怖症について、正しい理解をしている人がいる職場かどうかというのは大きな問題でしょう。対人恐怖症についての理解が無い人ばかりだと、あなたがつらい思いをすることになります。しかしこれは求人情報を見ただけではわかりません。面接の際に正直に話しておくと良いでしょう。その上で理解しようとしてくれていたり、対応についてあなたに尋ねてくれたりするのであれば、理解してくれる可能性は高いと言えます。もしかしたら、対人恐怖症を理解してくれる人がいる会社を求めて、しばらくさまようことになるかもしれません。でも諦めてはいけません。理解をしてもらうということはあなたのためだけではなく、お互いのためだからです。

資格があれば探しやすい!対人恐怖症の仕事探しに有効な資格はある?

対人恐怖症の人が仕事探しをする時に、比較的見つかりやすいのは「その仕事に合う資格を保有している」ということです。今何も持っていなければ、これを機に資格取得を考えてみても良いでしょう。ここでは、数ある資格の中でも特に有効な資格を3つご紹介します。「どんな資格を取ったら良いかわからない」という場合は、この中から一つ選んでみても良いかもしれませんね。どんな資格でも、持っていれば役立つ機会に遭遇しやすいものですよ。

心理カウンセラー 相談者の気持ちがわかるだけでなく自分の症状の改善にも

心理カウンセラーの仕事は心療内科医とは異なり、仕事内容も医療ではありません。とても簡単に言えば「相談者の話を聞く人」です。あなたならわかるかもしれませんが、心に何かを抱えている人は、それを聞いてくれる人を探すことが難しいと考えています。身近な人には話しにくいことほど、心の中に重く残りやすいものです。心理カウンセラーの資格は多くが民間資格ですので、勉強すれば誰にでも取ることができます。勉強をする過程であなた自身にとって有効な情報を得ることもできますし、資格を取ればあなたが誰かを助ける手助けができるかもしれないのです。心の痛みを持っているあなたにはピッタリの資格ではありませんか?ゆくゆくは対人恐怖症が治れば、同じ悩みを持つ人の力になれるかもしれません。

運転免許 配送業や電車通勤の回避に役立つ!持っていて損は無い

運転免許は持っていて損がない資格です。車の運転は遊びだけでなくさまざまなことに応用して使うことができます。たとえば、配送業です。対人恐怖症の人に配送ドライバーの仕事はおすすめですよ。荷物を運ぶという役割も明確ですし、荷物の受け渡しの時にちょっとだけ人に接すれば良いのです。用が済めばすぐに一人に戻ることができます。また、電車通勤にストレスを感じるのであれば、車通勤をすることもできます。会社によってはマイカー出勤できるところもたくさんあるので、そういう条件から仕事探しをしても良いでしょう。もちろん、気晴らしにドライブに出かけることもできます。車内は同乗者がいなければ一人の空間です。好きな音楽でも聴きながら好きなところへ行く、というのは気分転換には最適ですよ。

パソコンスキル ライティングからプログラミングまで幅広い仕事ができる

あなたがパソコンに興味があるのであれば、パソコンスキルを取得しても良いでしょう。パソコンスキルにはたくさんの資格があります。まずは資格まで取らなくても、タイピングの練習やパソコンを扱うことに慣れるだけでライティングの仕事をすることができます。既にそれができるなら、プログラミングなどはどうですか?自分が思ったことを形にするというのは楽しいものですし、何よりあなたにしかできない仕事ができます。もしもプログラマーになれたら、人と極力接することなく自分の仕事に集中することもできるようになります。仕事内容によっては、在宅ワークとして仕事をすることもできるかもしれませんよ。これからはリモートワークが増えるとも言われています。今の内から準備に取り掛かるのもよいですね。

対人恐怖症は真面目で誠実な人であるということ あなたの仕事はきっとある

対人恐怖症になる人に共通しているのは「真面目」「誠実」という性格です。対人恐怖症に苦しんでいる本人にとっては、その性格こそが厄介だと考えているかもしれませんね。でも、社会において「真面目」と「誠実」が求められないことは無いのです。どんな会社、どんな職種であっても、それを求めています。つまり、あなたを求める仕事はたくさんあるのです。ただ、あなたが人に会うことが今は怖いだけなのです。人に会うことを怖いと思うことが些細なことと言っているのではありません。「求められていない上に、人が怖い」と勘違いして欲しくないのです。あなたは求められています。あとは「人が怖い」という気持ちを軽減させてくれる仕事探しをすれば良いのです。

まとめ

対人恐怖症の人は「自分がこうだから」と、いつも自分を責めています。対人恐怖症でなくても、自分のことを責めない人はいません。何かにつけて「自分がダメだから」と責めています。その頻度はきっと対人恐怖症の人の比ではないほど少ないものかもしれません。でも、そんな一瞬の責めでさえ、人は自分に責められるということが苦しくつらいものです。それを常に感じていると想像しただけでも、あなたの苦労をはかることができる気がします。仕事探しをする中で、あなたのことを理解してくれない人にも出会うかもしれません。でも、それはあなたが一歩進んだ証拠です。進まなければ誰に会うこともないのですから。無理をするより、確実な一歩を目指しましょう。

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