自身の人生において、「好きなように生きる」ということを実践できている人は、残念ながら多くないと思います。何かしらの障害やハードルに阻まれ、やりたくないことや嫌なことをしながら生きている人が大半のはずです。
あなたは、「好きなように生きたい」と感じたことはありませんか?たった一度きりの自分の人生、できることなら自由に楽しく、好きなように過ごしたいと願う人は少なくないでしょう。
そこで今回は、あなたの人生を窮屈にしている原因や、好きなように生きるための方法について紹介していきます。
もくじ
好きなように生きられない…心の内に潜む原因とは?
あなたに“好きなように生きられない原因”があるとすれば、自分のどの部分にその原因があると思いますか?置かれている環境や収入の少なさ、自身の能力不足…など、さまざまな原因が思い浮かぶと思います。
しかし、根本的な原因はそこではありません。実は、好きなように生きられない原因は“あなたの心の内”に潜んでいます。
厳しい言い方になりますが、あなたが普段している日々の行動や考え方こそが、あなた自身の人生を窮屈なものにしているのです。
ここからは、あなたの人生を窮屈にしている心の内にある原因について紹介していきます。あなた自身に心当たりがないか、ぜひ一度考えてみてください。
人の目を気にしすぎ!無意識に行動を制限している
好きなように生きられないと悩む人は、「自分の好きなように生きたいけど、周囲の人がどう思っているのかも気になる」と考えている人が多い傾向にあります。
「自分が〇〇をしたら周囲から反対されるかもしれない」「失敗したら周囲から笑われてしまう」と考え、一歩目を踏み出すことを躊躇していませんか?
このように、物事の判断基準が自分ではなく“周囲の人”に向いていれば、自分の好きなように生きることは難しいでしょう。
人生を自由に生きるためには、ある程度の“我”を通すことが必要です。また、“人生を好きなように生きる人”というのは周囲から嫉妬をされるケースも多いと言えます。ですので、ある程度の反対意見や批判はあって当然なのです。
周囲の目を気にしすぎるあまりに、本当に大切にしたいことを見失ってはいませんか?行動の判断基準を“自分自身”へと切り替えて、自分の気持ちと改めて向き合うようにしましょう。
すべての人に好かれたい!八方美人は意思を弱くする
人は誰しも、「周囲の人から好かれたい」という思いを少なからず持っています。ただ、すべての人から好かれようと“八方美人”になれば、人生においての自由は遠のくばかりです。
八方美人というと聞こえがいいですが、この考え方のメリットは多くありません。ましてや、「好きなように生きたい」と考えている人にとっては“デメリットばかり”の考え方とも言えるでしょう。
仕事でもプライベートでも同じですが、八方美人の傾向がある人は「すべての人から評価・好意を持たれよう」と考えます。相手から好かれようと意見を受け入れ、誰に対しても手を貸そうとします。つまり、相手のために自分の人生を消費しているのです。
それでは、自分の好きなことに使う時間が減るため「好きなように生きられない…」と悩むのも当然と言えます。厳しい言い方になりますが、この世の人すべてから好かれることは不可能です。
不要な人間関係を思い切って捨てない限り、自由な人生を手に入れられないでしょう。
○“やるべきこと”ばかり見ている!やりたいことは?
おそらく、あなたは仕事やプライベートにおいて何かしらの“やるべきこと”を抱えていると思います。自身が置かれている環境のなかで、人はそれぞれ責任を抱えながら日々を過ごしているものです。
しかし、その“やるべきこと”は本当にやるべきことなのでしょうか?世間の常識や周囲の意見をただただ受け入れて、「あれもやらなきゃ」と勝手に不安感を膨らませてはいませんか?
もしこの“不安”を抱えたままでは、徐々に不安が心のなかで膨らみ続け、自分がやりたいことを無意識のうちに後回しするでしょう。
「本当は〇〇をやりたいけど、やるべきことがあるから無理だ…」と、やりたいと思っていることを後回しにしていませんか?それでは、いつまでも“自分の好きなこと”はできません。
また、どこかで「どうせ、好きなようには生きられない」と考えてはいませんか?もしその考えがあなたの中にあれば、無意識のうちに“やるべきこと”を優先し続けて、あなた自身の人生で“好きなように生きる”が実現することはないでしょう。
好きなように生きる!自由を得るための方法とは?
くり返しますが、人生を好きなように生きられない原因はあなた自身の日々の行動や考え方にあります。その原因となっている行動や考え方を改善し、人生を好きなように生きるための環境を作っていきましょう。
大切なのは、行動や考え方の基準を周囲の人ではなく“自分自身”に持つこと。この視点の切り替えができれば、自由に生きるためのキッカケをつかんだと言えます。
では、実際に視点を変えるためには何を変えていくべきなのでしょうか?ここからは、好きなように生きるために視点を変える方法を紹介していきます。
自分に自信を持つ!周りの目を気にしない環境づくり
好きなように生きるためには、行動の基準を相手から自分へ切り替える必要があります。そのためにも、“自分に自信を持つための努力”をしていきましょう。
周りの目を気にしてしまうのは、自分に自信がないから。自分に自信があれば、「相手は何を考えているのか」「周囲の人から笑われないか」と気にすることはありません。自分に確固たる自信を持ち、周りの目を気にしないための環境を自ら作ることが大切です。
では、自分に自信を持つためには何をするべきなのでしょうか?自信を持つための方法として、以下の方法が挙げられます。
- 自分の長所を把握して認める
- スキルを磨く努力をする
- 日々の目標を立てて達成するこのようなことを日々から意識すれば、少しずつ自信が芽生えてくるはずです。自分の長所を把握し、伸ばしたいスキルを鍛える努力を続け、日々の目標を達成して「自分はできるんだ」という“肯定感”を得るような仕組みを作りましょう。
嫌なことには「No」と言う!自分の”軸”を持つ
当然のことですが、あなたの人生に与えられた時間は“有限”です。その時間は、たとえ好きなことをして楽しもうが、嫌なことをして苦しもうが、すべて同じ時間が消費されていきます。ですので、あなたの人生において、できる限り“好きな時間”を増やす努力をしましょう。
好きな時間を増やすためには、嫌なことに対して「No」を突きつける勇気が大切になります。周囲の目を気にして全部を受け入れていれば、本当の意味での“自分の時間”が失われていくばかりです。
そのためにも、自分の行動に関する“軸”をハッキリとさせる必要があります。
- 自分が嫌だと感じることは断る
- 嫌いな人からの誘いは断る
- 意義を感じない集まりには参加しない
- 自分のためになることは積極的に取り組む
- 人に好かれるために時間を使わないなど、自分自身の行動基準となる“軸”を明確に設定しておきましょう。
- もちろん、会社で仕事をしていくうえで「嫌なことをすべて断るのは難しい」のが正直なところ。ですので、まずはできるところから徐々に取り組んでみてください。
人付き合いに気をつける!誰からも好かれようとしない
先ほどお伝えしましたが、八方美人の考え方は、“好きなように生きる人”にとってはデメリットが多い考え方になります。もしあなたにその傾向があれば、考え方を改善していく努力をするべきでしょう。
まずは、“あなたにとって本当に必要な人”を見極めることが大切です。必要な人を見極めるポイントの一例として、以下のようなポイントが挙げられます。
- 自分の利益のためにあなたを利用しない
- お互いが困った時に助け合える
- 間違いをきちんと指摘してくれる
- あなたの時間や考え方を尊重してくれる
一緒にいて無理をしなくていいこれはあくまで一例で、あなたなりに「自分にとって必要なのはどんな人か?」と考えてみましょう。そのような人は、あなたがある程度自由に行動したとしても受け入れてくれるはずです。
また、好きなように生きる自分を認めてくれる存在というのは自信にもなりますし、人生において“原動力”ともなるでしょう。これを機に、不要な人間関係に執着せずに「数よりも質」の人間関係を作っていきましょう。
人と比べて嫉妬しない!自分は自分で好きに生きる
好きなように生きるためには、行動の基準を相手から自分自身へ切り替える必要があるとお伝えしました。実は、自分自身の“評価”についても“自分基準”の考え方が必要になります。
あなたは、自分自身を考えるときに「周りの人と比べると自分はダメだ」「あの人が羨ましい」と考えていませんか?もちろん、時には人と比べて自分を見直すことは大切かもしれません。
しかし、常に他人基準で自分を評価していると、自分にとって本当に大切なものを見失うリスクがあるのも事実です。
常に相手基準の評価をしていると、相手が持っているものが羨ましく感じ、“対抗心”を持ってしまう可能性があります。対抗心というのはとても厄介な感情で、“あなたにとって不要なもの”まで求めてしまう原因となるのです。
それでは、人生を好きなように生きられないでしょう。自分のやりたいことや大切なことを見失わないためにも、「自分は自分」という評価基準も持つようにしてください。
物事へポジティブに向き合う!ネガティブに意味はない
あなた自身の人生を好きなように生きるためには、物事に対してポジティブに向き合うことが大切です。これは仕事でもプライベートでも同じで、ネガティブ思考を続けていれば、自分が好きなように生きるチャンスを失う可能性があります。
度々お伝えした通り、好きなように生きられない原因は、あなたの行動や考え方にあるケースがほとんどです。
ネガティブ思考を続けていれば、「どうせ好きなことで生きられない」「自分には能力がない」「人から笑われるかもしれない」と考えてしまい、好きなように生きるチャンスを自ら潰すことになるでしょう。
また、ネガティブ思考は周囲の人へ悪い影響を与えます。そのような人に、自分の好きなように生きるチャンスが巡ってくることはないでしょう。
まずは物事に対してポジティブに向き合い、好きなように生きるチャンスを手に入れることが大切です。
「好きなように生きたい」と悩む方が読むべき本とは?
好きなように生きるためには、あなたの心の内に潜む原因や日々の行動を変えていく必要があります。“自分基準”の視点に切り替えていくことで、好きなように生きるための環境を整えていきましょう。
とはいえ、「好きなように生きるために“自分基準”の考え方をしていいのか」と不安になる方もいると思います。ただ、世の中には実際に“好きなように生きる人”が存在するのも事実です。
ここからは、実際に「人生を好きなように生きる」を成功させている方の本を“2冊”紹介していきます。ぜひ手に取って「好きなように生きるとはどういうことか?」と考えてみてください。
『「好きなこと」だけして生きていく。』/心屋仁之助
『「好きなこと」だけして生きていく。』という本は、心理カウンセラーである著者が“好きなことだけをして生きていく方法”をまとめた本です。
著者は19年間のサラリーマン期間を経て、自分の好きなことである“心理カウンセラー”の道に進んだ方です。まさに、“好きなように生きる”を実現して、人生における自由や豊かさを手に入れた方を言えるでしょう。
好きなことをして生きるための具体的な方法やコツも書かれており、実際の行動にまで落とし込める内容となっています。
多くの“我慢”を抱えながら生きている人にとって、少し肩の荷がおりるような本となっているはずです。日々の行動を少しだけポジティブなものにするために、この本を手に取ってみてはいかがでしょうか?
『好きなように生きる下準備』/中川淳一郎
『好きなように生きる下準備』は、会社員やフリーランス、ネットニュースの編集長など多くの経験を持った著者が、好きなように生きるためにできる“準備方法”を紹介した本になっています。
この本では、20代30代を人生における“準備期間”と捉えており、将来のために「その20年間で何をしておくべきなのか?」をQ&A形式で説明をしています。
質問の例として、
- 一生食べるスキルが身に付かない
- コミュニケーションが苦手
- 一生付き合える友人がいない
- 給料の低い斜陽産業から転職するべきか
- 浪費グセを治したい
などが掲載されています。どちらかというと「筆者の場合はどうか?」という視点で回答された本になるので、書いているままを受け止めずに「好きなように生きる人はこう考えるのか」と参考にしてみてください。
まとめ
自分の好きなように生きるというのは、決して簡単なことではありません。いまだに多くのハードルが存在しており、「やっぱり無理かもしれない」と立ち止まってしまう方も多いと思います。
しかし、あくまでそのハードルを高くしているのは“自分自身”であることを覚えておきましょう。あなたの考え方や行動こそが、目の前に見えないハードルを作っているのです。あくまで、“自分基準”の考え方を身に付けてください。
最初の頃は、どうしても周りの目や評価が気になってしまうでしょう。ただ、いつまでも周りの目を気にしていれば、人生は窮屈なままで本当の意味での“自由”を得られません。
くり返しますが、窮屈な人生を脱する際の最大の敵は“自分自身”です。自分自身が持つ考え方や日々の行動を“自分基準”に切り替えて、一度きりの人生を好きなように生きられるようにしましょう。