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知っておきたい「業種と職種」言葉の違いと7つの特性と使い方のコツ

「業種」や「職種」という言葉は、求人誌やインターネット、本や雑誌などで見かけることが多いですね。なんとなくぼんやりとは理解していても、いざ「その明確な違いはなに?」と聞かれたときに、すぐには答えられないものです。今回は「業種」と「職種」のそれぞれの意味と、その違いや具体的に使う場面などについて解説していきます。

普段の会話の中、混同して使ってしまっているという人は、ぜひ一度その違いと使い方をチェックしてみて下さい。

業種と職種は言葉は似ているが全く別の意味を表すもの

仕事に関する言葉で「業種」と「職種」というものがありますが、就職活動などやビジネス関連の書籍などに頻繁に出てきます。また、自分が仕事上でメールをするときや、レポートや報告書などの提出書類を作成するときには、この2つの違いをしっかり区別して使い分ける必要があります。

もし、業種と職種を混同して理解していて、間違った使い方をしてしまうと、後々赤っ恥をかくということにもなってしまうかもしれません。また2つの違いが分かっているつもりでも、会話のなかでうっかり間違って使うなどが起こると「常識がない人だ」などという印象を持たれてしまいますので、しっかり把握して正しく使うということが、社会人として求められると言えます。

まず初めに理解しておきたい「職業」の定義とは?

まず初めに、「職業」という言葉そのものがどのように定義づけられているのかについて見ていきましょう。厚生労働省の職業分類の改訂記録 (厚生労働省編職業分類の2011年改訂) においては、職業とその分類について下記のように記載してあります。

【地位】一人の人に割り当てられた仕事と責任の全体を表す。

【課業】地位のうち目的を持ったひとまとまりの仕事のこと。

【職務】主要な課業と責任が同じである一群の地位のこと。

【職業】課業と責任を遂行するために必要な技能、知識、能力などの共通性によってまとめられた一群の職務のこと

一見とても難しく書かれていますが、つまり職業とは「自分の生活の手段として、柱になっている仕事のこと」を呼ぶということなのです。それ以外の、生活のするための基準となっていないものについては趣味の範囲に入ると言ってよいでしょう。

業種の正確な意味と、主に使われる場面を知ろう

それでは「業種」という言葉は、どのような意味があるのでしょうか。まず業種というグループのさらに上の大きなグループのなかに、業界というものがあります。業界という言葉は出版業界、マスコミ業界、金融業界などというように、必ずと言っていいほど業界の前に産業を表す言葉が入るという特徴があります。

このように、業界とは各企業を産業で分類したものです。例えばメーカーや商社、マスゴミ、小売業、そして金融、などが業界の区分となります。そして、業種とは、商材で企業を区分したものになります。例えば、家電、自動車、住宅、石油などのように分けられ、その企業がどのような製品やサービスを行っているかを示しています。

「業種」は日本標準産業分類の大分類においては18種類に分類されています。具体的には「建設業で設計の仕事をしている」「サービス業の販売の仕事」などのように、○○業という風に表し単独で使うときには、「業種分類」などのような使い方をします。つまり業種とは各企業が所属している職業の分類のことをしめしているのです。

職種の正確な意味と、正しいその使い方を理解しよう

一方「職種」は個人レベルからみた仕事のことを表し、業務内容によって分けられています。かなり細かく分かれていますので、自分が実際に行っている仕事のが、どこに入るのかを一度考えてみましょう。具体的な職種として、「営業職」「事務職」「管理職」「販売職」「サービス職」「設計」「研究開発」などが挙げられます。

また企業の中で見た場合でも、各部署の中で同じ仕事をしている場合と、部署の中でもさらに細かく職種が分かれているということもあるのです。使用するときには「製造業の研究開発職」「金融の営業職」「建設業の設計職」などのように、最初に業種がきてその後に職種を表します。

日常で業種と職種をどのように使い分けたらいい?

業種や職種という言葉は、就職や転職をするときに面接などでよく会話に出てきます。仕事を新しく探すときには、業種で選ぶのか又は職種にこだわって選ぶのか、2つともこだわり企業を絞っていくのかで選ぶことになるでしょう。例えば、「自分は航空業界に就職したい、職種はその中でいろいろ経験したい」

という人もいれば、「栄養士の資格があるので、これを活かせる仕事をしたいので、業界をいくつか絞って研究している」などのように使い分けられています。

例えば面接などにおいては、経験したことのある業種と職種を聞かれる場合があります。このような場合は「情報通信業(=業種)の営業(=職種)」というふうに答えるようにしましょう。自分で意味をきちんと理解して、答えることが大切なのです。

「日本標準職業分類」にある職業の数とその種類とは?

ここまで業種や職種のそれぞれの意味と定義、そしてどのような場面で使うのかどうか、などについて解説してきました。職種が企業を種類で分類するものであるなら、職種は実際の仕事内容ごとに分類しているものですが、職業は種類とその数はどのくらいあるのでしょうか。ここでは、現在政府が示している職業分類の数を、その内容について詳しく見ていきたいと思います。普段アルファベットで使われている職業は漢字で表記されていますので、ご注意ください。

世の中にある職業は大きく12種類に分類されている

厚生労働省が提示している「日本標準職業分類」においては、職業がA~Kに分かれています。それらは次のようになります。「管理的職業」「専門的・技術的職業」「事務的職業」「販売の職業」「サービスの職業」「保安の職業」「農林漁業の職業」「生産工程の職業」「輸送・機械運転の職業」「運搬・清掃・包装等の職業」をなっています。

現在の自分の仕事がどこに分類させるのか、また転職を希望する人はその仕事がどこに入るのか、を考えてみましょう。この内容をみて分かるように、一つの職業の中には、複数の業種が関連しています。例えば一言で販売の職業といっても、サービス業・製造業の両方に共通してあると言えるのです。

12種類の職業の実例と仕事内容の特徴を見てみよう

上記で分けられた12種類の職業は、その仕事の内容からみてさらに細分化されています。例えば「専門的・技術的職業」の例としては、医師・獣医師・歯科医、教師・講師、建築土木・測量技術士、研究者、音楽家・舞台芸術家、宗教家、著述家・記者・編集者、デザイナー・写真家・映像撮影者、法務の職業、看護師・保健師・助産師など主にあります。この職業の特徴は、専門的な国家資格や専門資格が必要な仕事が多く、社会の中で必ず必要を言われている仕事が多いということです。

 

次に「輸送・機械運転の職業」の中に含まれるものは、自動車運転の職業、船舶・航空機運転の職業、鉄道運転の職業、定置・建設機械運転の職業、その他の輸送の職業などがあります。輸送・運転により人や物を特定の場所から場所へ安全に運び、納期や定時に沿って運ぶということが大切な任務となります。

就活のときの業種と、職種別の仕事の選び方とは

就職活動や転職活動を行うときには、業種と職種という言葉と耳にしたり、言葉にして発言する機会が格段に多くなります。まずは最初の段階として、自分がどんな企業でどの仕事をしたいのかを考えることになります。または、もう自分のやりたい職種が決まっているという人も多いのではないでしょうか。

次の仕事はどのようなことをしたいのか、という職種から職業を選び、それに向かって準備する方法と、業界と入りたい企業をいくつかピックアップして、その企業や業界にターゲットを絞って業界の研究と企業の研究をして準備していく、という2つの方法があります。いずれにしても、業種と職業の違いをしっかりと使い分けて理解しておくと、自分の頭の中でも整理ができます。そしてこれは、面接などの際にも大切になります。

まとめ

今回は、「業種」と「職種」という2つの言葉の違いと、それぞれの意味、普段の使い分けなどについて詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?職種というものは英語では「job」「occupation」

と表されます。正に自分がどんな役割を世の中で果たしているのか、を表す言葉です。日本でも近年は、企業人ということよりも、自分自身のやりたいことを自由に選び仕事にしている人も多くなっています。これは、よりよい自分自身の生き方を追求しているから、とも言えるのではないでしょうか。

ビジネスではよく使われる業種や業界、職種という言葉を正しく理解して、適切な場面で上手に使えると、あなたのビジネスの現場での表現力アップに繋がりまので、しっかりと身につけておきましょう。

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