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明日からできる、ニートが社会復帰するための3ステップ

「ニート」。一時は大きな社会問題となり、その生態や改善策が大きく騒がれた存在。その存在は大きく騒がれなくなった今日の日本社会にも確かに存在しており、改善していかなくてはならない問題です。その総数は内閣府の調査で、2016年時点で約57万人。しかし、ニートと呼ばれる方はそのすべてが社会復帰を拒んでいるということはなく、復帰の意思はあれども様々な事情によってその道筋が見つからないことがあることを忘れてはいけません。今回ご紹介するのはまさにその道筋のお話です。「社会に戻りたいけど遠ざかってしまった」という方が、明日から始められる3ステップをご紹介させていただきます。

もくじ

ステップ1 社会との繋がりを1つずつ増やしていく

ニートと呼ばれる状態にある方は、社会との繋がりが断たれていることが多いです。広義で言えば「社会」ですが、仕事、家族、友人・隣人関係といった要素も内包しています。まずは、こういった社会との繋がりを1つずつ増やしていくことが大切です。たとえばすぐ近くのコンビニやスーパーに行ってみる。行った先で会話が必要であれば、会話をしてみる。たとえ業務的で些細な会話であったとしても、声を出して誰かに考えを伝えたり、表情をつくって誰かに意思を汲み取ってもらったりすることは、ニートを脱却するための足がかりとなります。

なぜなら私達は、本来は誰かと繋がらなくては生きていくことができない生き物だからです。ことに生きていく手段でもある仕事においては、誰かとコミュニケーションをとって進めることが必要不可欠です。話せること、表情をつくれることというのは、一見すると当たり前の行為でありつつも、欠かすことのできない生きるためのスキルなのです。こうしたスキルを磨くためにも、あるいはその感覚を取り戻すためにも、どんな小さな繋がりでも増やしていくように心がけることが大切です。少しずつですが確実に。確実にニートを脱却するために第一歩として歩みを進めていきましょう。その一歩一歩には絶対に大きな意味があります。

ステップ2 アルバイト・副業を始めてみよう

社会との繋がりがもてるようになったら、その繋がりをより確実なものにして、生きる手段をつくるためにも仕事を始めてみましょう。その仕事は簡単かつ短時間のアルバイトや、副業などでもかまいません。現在働き方改革で頻繁に聞くようになった副業には、インターネットなどを使った「リモートワーク」と呼ばれる仕事もあり、ライター、デザイナー、システムエンジニアなどなど、様々な仕事が出回っています。一見すると難しそうなものでも、慣れていくことで少しずつ収入を得ながら、社会に参加することができます。また、こうした仕事から自身の可能性を高め、本業として起業されるような方も多くなってきており、これからの働き方を大きく変えていく可能性があります。

ステップ3 続けるのを辞めてもまた続けられればもう大丈夫

ニートだった頃とは違い、仕事を始められるようになればそれはもう本当に凄いことです。そしてそれを続けられることはもっと凄いことで、「無事ニートを脱却できた」といって良いでしょう。本当に素晴らしいことです。もちろん、仕事を続けていれば仕事が嫌になることもあります。その仕事を辞めてしまうこともあるでしょう。しかし、そこから再び立ち上がり、「また続ける」というコースに戻ることができれば、もう大丈夫です。大いに転職をしてくださっても大丈夫です。安心して、ご自身の求める仕事を探しましょう。

頑張って仕事を続けられる方は、立派過ぎるほどに社会人です。ニートなどではありません。自分のために、社会のために何かを頑張ることができる凄い人なのです。もちろん、その仕事がどんな仕事でもかまいません。誰かのためになっていれば、どんな仕事でもそれは素敵なお仕事なのです。アルバイト、副業、非正社員、正社員…。雇われ方に違いがあったとしても、社会の一員です。「私はもうニートじゃない」、そう胸を張っていただければと思いますし、どういったステップをクリアしたのかを他のニートとされてしまっている方にシェアしていただければと思います。そうして私達の社会は、1人1人の力を糧にこれからも回っていきます。誰も欠かすことができない社会なのです。

まとめ 成功体験の積み重ねがニートという概念を壊していく

今回ご紹介したステップをクリアしていくことは、社会に戻るための小さな成功体験の積み重ねとなります。どのステップにおいても、小さな成功体験がニートとされる方のスキルや自信となり、ニートという概念や、その概念によってもたらされる負の感情さえも壊していくことができます。その先に社会復帰が待っています。最初は不安なこともあるでしょう、上手くいかないこともあるでしょう、ニートだった頃よりも辛い気持ちになることもあるかもしれません。しかし、そのどれもが社会復帰するための大切なステップであることを忘れてはいけません。

『天は自ら助くる者を助く』ということわざを忘れないでください。このことわざは「自分の力で努力する者を天は助け、幸福へと導く」というものです。小さなあなたの努力の積み重ねは、今後のあなたを確かに助けてくれるでしょう。

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