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人間性が高いってどういうこと?人間力を高める一つの取り組み

人間性には遺伝に基づく先天的な性質と環境や教育により形作られる後天的な性質が考えられます。先天的な性質とは子供の性格が親に似ている、親に似て勉強ができるなど親の遺伝情報によりもたらされます。一方で人間は自身が置かれている環境により鍛えられ大きな成長を遂げる場合もあります。つまり、人間性とはもともと生まれ持った性質に後天的な影響が大きく作用しますので、どのような環境で過ごしてきたかが人間性形成において重要になります。今回はこの人間性を高める環境について書いてみます。

人間性を高めるためにまずは第一歩として人間性について知りましょう

人間性を高めることについて書く前に、そもそも人間性とは何でしょうか?人間性とは人間が生まれ持った性質という意味ですが、人間性という字自体から読み取れる意味には善も悪も含まれています。つまり、生まれながらにして持っている性質なので、その種類は問わないということです。生まれつき穏やかで優しさを持っている人もいれば暴力的な衝動の強い人もいます。どちらの性質も人間らしく人間性と言っても差し支えないかと思いますが、現在では人間性を一般的に使用する場合には人間らしさなど良い意味でもちいられることが多いです。人間性を高めるということは、人間の持つ優しさや正義感を高めてより良い人間となる、という意味となります。

高い人間性とは一体どのような性質なのでしょうか?

古くから中国では儒教が信仰されてきました。この儒教は朱子学として日本にも入ってきており、日本人にもなじみが深いです。この儒教の中には五徳があり、この五徳を持っている人物を徳が高いと言い高い人間性と品格を兼ね備えているとされています。この五徳とは、仁、即ち万人に対して思いやりを持つこと、義、即ち正し行いをすること、礼、即ち礼節を知っていること、智、即ち学問があること、信、即ち偽りのないことです。日本人には馴染みやすい考えであると思いますが、儒教に基づいて考えると徳のある人物が高い人間性を持っていると言えます。

実際の生活においては、気品があり謙虚で意志が強く、理性的であり誠実な人物などが思い浮かびます。人間性を正確に測ること難しいですが、その人間性を測る方法の一つに困難に直面した時にどういう行動をとるかということで見えてくる場合もあります。困難に直面しても逃げずに立ち向かい、自分に負けずに問題を解決して困難を乗り越えようとします。乗り越えた困難が大きければ大きいほど、高い人間性を持っていたと言えると思います。逆に、人間性は困難を経ることで育まれる場合もありますので、辛い環境でも決してへこたれずに頑張ることでも人間性は高まっていきます。

人間性を高めるためにはどのような環境がいいのか

古くから朱に交われば赤くなると言うように、人間は周囲の環境に影響され感化されやすいです。人格形成にとって環境は非常に大切で、劣悪な環境にいると善悪の基準があいまいになってしまい犯罪を起こしやすくなります。例えば、暴力的な環境にいると暴力自体が日常茶飯事となってしまいますので、少々の暴力では大したことであると感じなくなってしまいます。しかし、世間一般では暴力は傷害であり立派な犯罪です。

一方で、苦楽を味わい様々な経験を積み、清濁併せ呑むような人物も高い人間性を持っていると言えます。人間に奥行きが出て少々の事には動じませんので、苦難に直面した時などには頼もしい限りです。人間性を高める環境とは実は辛い環境、楽な環境など大抵の環境で可能であり、高い人間性を獲得した人に共通することは自分をしっかりと持ち続け、自ら改善し向上していく態度を持つことであります。

さらに人間性をより高めるためにはお手本となるような人物を見つけることが重要です。自分自身の事は主観ですので人間性を高めようと自分自身の人間性を客観的に見ることは難しいです。そのため、尊敬できる他の人物の言動を見ることでその言動と自分自身を重ね合わせて見ることが出来る上に、素晴らしいと感じた言動をお手本にすることでさらに人間性を高めることが出来ます。

人間性を高めるために非常に重要な教育環境

個人には生まれ持った先天的な性質がありますので、この性質に環境などの影響による後天的な性質が合わさり合い個性が出来上がります。つまり、他人とは下地が異なりますので他人と同じ環境を経験しても全く同じ人間性にはなりません。同様に、人間には困難などを受け入れられる許容量としての器があります。器は人により大きさが様々ですが、人間性が高い人とはこの器の大きな人だとも言えます。また、この器は大きく育てることも可能であり、そのためには自分から向上するのみならず、教え導くこと、即ち教育の環境が大切になります。先天的に持っている性質及び人間性の器を教育により伸ばし大きくしていきます。

特に子供の頃の環境は非常に大切であり、子供の頃に礼儀作法や習慣を教えると大人になってもその習慣を守ろうとします。日本人は世界的に見ても礼儀正しく、災害時でも私利私欲を抑えて行動することが出来る国民とみられています。これは素晴らしいことで、我々日本人が誇るべき文化でもありますが、この国民性というべき人間性はやはり子供の頃に学校や両親から、もしくは周囲の環境により学んだ結果であると考えられます。近年ではモンスターペアレントや体罰、いじめなど教育現場も様々な問題を抱えていますが、その中でも先ほど述べました国民性に通じる素晴らしい教育はあると思います。このような教育をしっかりと続けさらには発展させていきたいものですね。

人間性を高めるために日々継続して行いたいこと

人間性を高めるためにはまずはネガティブな感情に支配されずに、自分自身の感情をしっかりとコントロールすることが大切です。人間には怒りや軽蔑などネガティブな感情があります。これらの感情を持っていないと言えば嘘になるでしょう。このような感情を持つことは人間ですので仕方がないことですが、一方でこのネガティブな感情をしっかりとコントロールすることが大切です。これらの感情をコントロールできない場合はこの感情を周囲に見せてしまうことになります。これらの負の感情を見せられると、周囲はあなたに対して負の印象を持ってしまう場合がありますのでネガティブな感情に支配されずに日常的に感情をしっかりとコントロールしたいところです。

さらに、自分の言動を常に思い返してそれは正しかったのかどうか自問自答し、間違いだと思えば次回からはより適切な行動をとることで改善していくことも大切です。人間性を高めるためにはまずは自分の言動をしっかりと受け止め、至らないところがあれば反省し、次回につなげていきます。自分を客観的に見ることで自分の言動の改善点が見えてきます。最後にお手本となる人物の観察も忘れずに行いましょう。そして、自分の人間性が試されている瞬間が訪れたときに、その人物ならばどうするか、と考えてみることも大切ですね。

ご自身の人間性を確認する手段を知りましょう

人間性を高める事に加えてご自身の人間性を測る方法についても確認しておきたいですね。人間性はテストや競技ではないので正確に測ることはできませんが、大雑把には測ることが出来ます。その一つに、ご自身の周囲の人間を見ることがあります。諺に類は友を呼ぶ、とあります。自分の周りには似たような人たちが集まりやすいですが、その中には同じような人間性を持っている人たちも集まっていますので、周囲の人たちはご自身の人間性を映し出す鏡でもあるのです。周囲の友人たちが高い人間性を持つ人物として周りから尊敬を集めるのであれば、それはあなたの人間性も高いので付き合いが出来ているとも言えます。

例を出して考えてみますが、あなたが尊敬する高い人間性を持った人が同僚にいたとします。その人は同僚ですが、同僚以上の友達として接することが出来るかどうかを通してもあなたの人間性が高いかどうかを伺い知ることが出来ます。あなたの人間性が低ければ友人としてなかなか受け入れてはもらえないでしょう。しかし、もし同僚を越えて友人として接することが出来たのならば、それは相手が付き合うに足る人物としてあなたを受け入れたということですのであなたの人間性が高いと言ってもいいと思います。このように大雑把ですが周囲の人たちを通して人間性を測ることも可能です。

まとめ

人間性とは現代では高尚な性質を持っていると言う意味で使われていますが、この人間性は生まれ持った性質に基づき環境によって育まれます。この人間性を高めるための大切な環境に教育があります。特に影響を受けやすい子供の頃に人間性を高めるための下地をしっかりと作ってあげることが大切です。もちろん教育だけに全てを任せるわけではなく、お子さんのご両親、そして子供たちがいい影響を受けるような周囲の大人たちが作り出す社会環境が大切になります。高い人間性はそれに応じた社会によりもたらされます。つまり、高い人間性は個人が目指すのみではなく、社会全体でも目指していくべき事柄であると思います。そして、個々の人々が高い人間性を獲得した先には、より住みやすい社会が待っていると信じたいですね。

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