生きていく上で私達は様々な問題にぶつかります。あなたはそうした問題に直面した時、その問題をどう捉えるでしょうか?
問題は解決する前にそれをどう捉えるかであったり、そもそも問題だと捉えるかどうかを判断したりする必要があります。この問題に対する判断能力は人によって様々です。
人によっては問題でないことも問題ととらえ、不安を募らせたり自己嫌悪に陥ったりすることがあるのではないでしょうか。今回はそうした考えすぎる方におすすめの思考法をご紹介します。
もくじ
要注意!考えすぎがあなたにもたらす様々なデメリットとは?
人は問題でないことも問題だと考えることで、心にも身体にも大きなストレスを抱えることになります。
そうしたストレスはやがてあなたの考えや行動にも大きな影響を与え、様々なデメリットを引き起こすようになることも考えられるでしょう。
ここではそうした考えすぎがあなたにもたらすデメリットについて考えていきます。考えすぎることの怖さやすでに感じているデメリットの発見に役立ててください。
病は気から?ストレスによって蝕まれる心と身体
すでにお話している通り、考えすぎは心にも身体にも大きなダメージとなります。
そうしたダメージは知らず知らずのうちに蓄積されていき、自分が思ってもみなかったタイミングで症状などに現れることがあります。
体調を崩しやすくなったり、うつ病が疑われるような心境の変化などがあったりする場合は、医療機関で診断を受けること、身体を休めることを心掛けましょう。自覚症状がない場合でも、自分が無理をしていると感じた時は休養をとりましょう。
『病は気から』という言葉がありますが、これは本当にその通りといえます。人の心と身体の健康は”気”と密接な関係を持っており、考えすぎは良くありません。
チャンスを失う?新しい挑戦ができなくなる
考えすぎは人の思考を凝り固まらせる原因にもなります。何か新しい挑戦をする時にも、その失敗の可能性や挑戦までの壁のことを考えすぎて、足踏みをしてしまうのです。
これは見方を変えればリスク回避なのかもしれませんが、人間は生きている限り挑戦することによって成長するしかありません。どんなに小さな挑戦だとしても、新しいものを求める探究心とその挑戦と失敗・成功の積み重ねこそが人間の成長の糧となります。
しかし、考えすぎてしまえば挑戦をする機会や気力も奪われてしまうことでしょう。考えすぎは挑戦に余計なバイアスをかけてしまうのです。
かなり致命的!人間関係を築くのが怖くなる
考えすぎは人間関係の構築にも悪い影響を与えます。あなたが子どもだった頃を思い出してみてください。幼稚園の年長~小学校の中学年くらいの頃を想像してみると良いかもしれません。
その頃、あなたは誰かと友達になる時にその相手と友達になることによって得られるメリットや、自分の人間関係に与える影響などを想像して友だちになったことがあったでしょうか?おそらくそんなことは考えずにいつの間にか友だちになっていたはずです。
しかし、大人に近付くに連れて私達は人と付き合う時に、子どもの頃のように無心で関係を築くことは難しくなっていったはずです。これは大人の言葉では「計算高い」とも言うわけですが、身の振り方を考え無くてはならない大人であればある種当然のことかもしれません。
ただ、考えすぎる人はそうした計算高さを通り越し、関係を築くことに怖さを感じ、関係を築くことができなくなってしまうのです。
考えすぎるあなたが楽になるために試したい思考法とは?
それでは考えすぎることのデメリットがわかったところで、その考えすぎをなくすための思考法を見ていきましょう。考えすぎる傾向が強い方の場合だと、完璧にそれを払拭することは難しいかもしれません。
しかし、今回ご紹介する思考法を実行することで段々と緩和させていくことは可能です。そして考えすぎないような思考の癖をつけることによって、あなたの行動も段々と変化していくことでしょう。
少しずつでも構いませんので、ぜひ実行してみるようにしてください。
大丈夫!あなたが心配することのほとんどは起こらない
まずあなたが考えすぎることによって脳裏に浮かぶ不安や自己嫌悪は、そのほとんどがあなたの考えすぎであり、実際に起こることのない『杞憂』であることを念頭に置いておくことが必要です。今までの自分の考えすぎる癖、考えすぎたことによって脳裏に浮かんだ事柄を思い出してみてください。
どうでしょうか?それが事実であったことがどれほどありましたか?ほとんどの心配が実際には起こらず、自分に対して抱いていた自己嫌悪も後から考えてみれば些細なことだったのではないでしょうか?
こうしたことに自分の意識を集中させること、時間を使うことは非常にもったいないことであり、あなたの心身の健康にとって良いものではありません。余計な心配や自己嫌悪は考えないようにすることを心掛けるようにしましょう。
リスクマネジメントに活かそう!考えすぎを持ち味に変えよう
考えすぎることは何も悪いことばかりではありません。先程もご紹介した考えすぎることによって頭に思い浮かんだ心配は、それを現実にものにしないための「リスクマネジメントに活かすことができる」はずです。
心配なことが自分でわかっていれば、それに対して予めアクションを起こすことができるでしょう。予防できればベストですが、仮にそれが現実のものになった場合でも迅速に対処することができるはずです。
考えすぎることはこうした持ち味に変えることもできるのでしょう。ものは考えようとはよく言ったものです。
もっと伸び伸びと!ある程度自己中心的になってみよう
時には自分や周りに対して考えすぎる度合いを弱めて、「伸び伸びと自己中心的になる」ことを意識してみてはいかがでしょうか?
もっと噛み砕いた表現をするならば、あなたはもう少し気楽に考え行動しても良いのです。そうすることによって考えすぎることを辞め、考えすぎていたことによって制限されていたことを実行に移すのも良いでしょう。もっと自分にルーズになってください。何度も言いますが考えすぎるのは良くありません。
自己中心的になってみると、そうした自分に対して自己嫌悪を抱くようになるかもしれませんが、それすらもその時は忘れてください。あなたが今までどれだけ考えすぎであったかを実感する良い機会になることでしょう。
あなただけじゃない!どんなスペシャリストも考えすぎる一面がある
考えすぎるという思考の癖を持つ人は何もあなただけではないでしょう。この世界の頂点にいるかのような、各業界のスペシャリスト達も皆考え悩む一面を持ち合わせています。
彼らだって私達と同じ人間なのです。そこに何の差もありません。しかし、そうしたスペシャリスト達は考えることはあっても考えすぎることはないのでしょう。これまで紹介してきたように考えた結果、それに対して絶えずアクションを起こし続けているのです。
そうすることで自分が抱えていた不安などを払拭し、不安にさえ思わないようになっているのかもしれません。
彼らのような思考の癖をつけることは今すぐに実現するのは難しいかもしれませんが、続けていれば必ずできます。そうしてあなたも自分が身を置く業界の、自分が生きる人生をより豊かで素敵なものにしていただければと思います。
気にしないで!見方を変えれば考えすぎは立派な個性
どうか考えすぎるあなたを責めないようにしてください。考えすぎることによって足踏みしてしまった挑戦の機会や失敗に対して、また考えすぎてひどい自己嫌悪に陥ることもあるかもしれません。
しかし、それは悪いことではありませんし、考えすぎることは立派な個性です。「見方を変えれば慎重な性格」なわけですし、慎重であればどんな物事に対しても冷静沈着に考え、行動することができるのではないでしょうか。
あなたの個性を、あなたが持つ可能性を潰さないようにしましょう。考えすぎは1つの大切な個性です。
まとめ
私達は考えすぎることによって、「心身の健康を損なう」、「挑戦する機会を失う」、「人との関係を築くことを恐れる」といったデメリットを招くことがあります。
しかしそれらは「考えすぎた結果の心配は現実にならないと考える」、「リスクマネジメントに活かす」、「自己中心的になる」といった思考法を実践することによって緩和することができるでしょう。
また、考えすぎる一面はどんな業界のスペシャリストにもある一面で、それを欠点と思う必要もありません。
考えすぎる思考の癖を上手く味方につけ、時にはそれを突き放すことによって、私達はいくらでも自分の人生を豊かなものにすることができます。あなたはそれを個性ととらえ、上手に活かせば良いのです。