職場の悩み

考えない人を上手く扱うには。応用が利かない人への4つの対処法

あなたの周りには、常に受け身で自分で考えることはせず、臨機応変な対応もできない人っていませんか?

もしいないのであれば、それは幸せなことです。日本の教育は受け身であることが多いので、自分では考えられない指示待ち人間が多くなりがちです。

ですが、だからといってそのままにしておくと、仕事がはかどらないしフラストレーションも溜まるしで、いいことがありませんよね?

それでは、自分では考えない人をどう扱えばいいのでしょうか?その方法をご紹介します。

もくじ

考えない人に上手く対応できないの問題点とは?

まずは、考えない人と共に仕事をする際に起こりうるリスクと問題からご紹介します。本当は、問題が起こる前に対処することがベストですが、いきなり変わるのは難しいものです。そこで適切な対処を行うために、まずは起こりうる問題からご紹介していきます。

特定の場所で業務が滞ってしまう可能性がある

まず、考えない人に上手く対応できない場合、彼らが担当している特定の場所で業務が滞ってしまう可能性があります。考えない人は指示等を言葉通り受け取ってしまうことが多いため、曖昧な表現をしてしまうと思わぬアクシデントを招き、そのせいで業務がストップしがちです。

例えば、「14時にAさんが見えるから準備しておいて」という指示を出すと仮定しましょう。通常であれば、応接室の予約を取ったり必要な資料を準備したり飲み物の用意をしたり等が期待されるところですが、考えない人にこのような指示を出すと、何を準備すればいいかが分かりません。そして、準備が進まないまま時だけが過ぎ、いざ来社となった時に、何もできていないということが起こりうるのです。

この場合、Aさんが来社してから様々な準備を行わなければなりません。そのため、時間のロス、及びAさんの気分を害してしまうこと等が懸念されます。

職場の雰囲気が悪化してしまう可能性がある

また、考えない人に上手く対応できない場合は職場や部署の雰囲気が悪化してしまう可能性もあります。前述した通り、考えない人は指示を文字通り受け取ってしまい、あまり応用がきかない傾向にあります。

それによって様々なトラブルを招いてしまうことが予見されるのですが、その際に指示した方は「ちゃんと言ったじゃないか」という主張になり、考えない人は「そんなの聞いていない」という主張になってしまいます。

主張のぶつかり合いは職場によっては頻繁に起きることですが、こうしたコミュニケーションの行き違いは、どの職場でも起こりうるものです。また、誰が指示しても同じような結果になってしまう場合、次第に考えない人に対する風当たりが強くなってしまうことが懸念されます。それによって、職場内の空気も悪化することもあるでしょう。

自分で考えることができない人への上手な対応って?

それでは、引き続き自分で考えることができない人への上手な対応方法を見ていきたいと思います。自分で考えることができない人の扱いは大変難しいものですが、それでも人員を選べない以上は全力を尽くして育成する他ありません。

そのコツとしては、「明確な指示を出しつつ、自分の頭で考えるよう誘導する」ことが挙げられます。誰が聞いても一つの意味しか持たない言葉を使えば誤解が生じる余地は少なくなりますし、自分の頭で考えるよう誘導すれば、いずれ思考停止が改善されていくでしょう。

そこで、指示を出す時のポイントをご紹介いたします。

とにかく指示を明確に。誰が聞いても同じ意味を持つ言葉を使おう

自分で考えることができない人に指示を出す時は、とにかく明確に、なるべく誰が聞いても同じ意味を持つ言葉を選びましょう。

自分で考えることができない人は指示を言葉通りに受け取ってしまう傾向があるため、曖昧な言い方や包括的な言い方をすると後でトラブルになってしまう可能性があります。

それを避けるためにも、なるべく明確な指示を心掛けたいところですが、それはどのような形で行えば良いのでしょうか?そのためには、まず自分が出す指示に他の受け取り方がないかどうか、そしてそれを聞いた人がどう受け取るかという点を論理的に予測する必要があります。

その予測に基いて明確ではない点を改め、指示内容を改善していくことが求められるでしょう。それでも場合によっては誤解が生じることもありますので、その際にはしっかりとフィードバックを行うことが大切です。

自分の考えを話してもらうために適切な質問を投げかけよう

考えることができない人は、あまり自分の意見や自分の考えを持ち合わせていないことがあります。その場合、何かを判断する際の自分軸というものが構築されておらず、結果として指示内容を言葉通りに受け取ってしまうきらいがあるようです。

それを改善するためにも、考えない人には自分の頭で考え、自分なりの意見というものを意識してもらう必要があります。それには何かの折に適切な質問を投げかけ、自分の考えを話してもらうことが大切になるでしょう。

その際、もしかしたら最初はつたない答えが返ってくるかもしれません。しかし、それを何度も繰り返している内に、彼らも自分の頭で考える必要性を察知するのではないでしょうか。

適切な質問というのは時に適切な答えを導き、質問された側の気づきや成長を促す効果があります。

物事をしっかりと考えるための時間を設けよう

考えない人には、物事をしっかりと考えるためのクセ付けを行わなければなりません。そのためにも、彼らに物事をしっかりと考えるための時間を与えることが大切です。

忙しい職場であればなかなかそのような暇はなく、入ってきた仕事を次から次へと処理することが求められるでしょう。

しかし、だからと言って考えない人をそのままにしておくと、上述したようなリスクを抱えてしまうことになります。

それを避けるため、そして考えない人にもしっかりと戦力になってもらうために、彼らにはじっくりと物事を考えるべき時間を与えることをお薦めします。

とはいえ、サボって良いというわけではありませんので、その与え方には工夫が必要です。

このやり方は考えない人だけではなく、時にそれ以外のメンバーに対しても有効です。仕事に取り組む前にしっかりとシミュレーションしておくことでミスを減らし、仕事を効率的に行うことができるでしょう。

なるべく自分の頭で考えることができるよう上手く誘導しよう

なるべく自分の頭で考えてもらうよう上手く誘導するのも良い対応の一つです。考えない人は自分の頭で考える能力が低いため、頻繁にその機会を作ることで成長が見込める場合もあるでしょう。

考えない人を上手く誘導するためには、上述したような適切な質問に加え、彼らの常識や慣習を壊すような発言をしてみるのも良いかもしれません。

普段私達が生きている社会には既に常識や慣習といった強固なルールが存在し、基本的にはそれに沿っていれば不自由なく生きていくことができます。

しかし、もしそれらが白紙になってしまった場合、何が正しくて何が間違っているのかを自分で決めなければならなくなります。それは少々大げさですが、そのように考える必要性を作出することで、考えない人にも思考の必要性を理解してもらえるのではないでしょうか。

あまりにも柔軟性に欠ける場合は業務の質を変える

考えない人への対応法をいくつかご紹介させて頂きましたが、それらを試行しても改善が見込めない場合もあるでしょう。そのような際には、いっそのこと考えない人に割り当てる業務そのものを変更してしまうのも一つの方法と言えます。

一例としては、思考停止している状態でも間違えようのない仕事や、他人に合わせることが是とされる業務が挙げられるでしょう。

それらを割当てたところで必ずしも上手くいくとは限りませんが、いっそ思考停止を個性と割り切ってしまい、それを活かすことを検討した方が業務効率が良くなるかもしれません。

人間にはそれぞれ個性や向き不向きがありますので、ある人はAという業務では成果が上がらなかったものの、Bという業務では抜群の成果を出したという例もあるでしょう。

自分で考えることができない人にも、もしかしたら隠れた才能が眠っているのかもしれません。

まとめ

社会人として働く以上、応用力や臨機応変さは非常に重要であり、それに長けている人は周囲から重宝されます。仕事というのは一寸先には何が起こるか分からないものであり、何が起こってもその都度適切な対応ができるのは大変な長所です。

そういう人達は柔軟性に優れているという面もありますが、何より思考力が高いのではないでしょうか。

ある程度事前に起こりうることをシミュレーションしておき、実際に起こったら予め決めていた方法で対応する。そして、もし想定外の出来事が起きた際には瞬時に思考を働かせ、被害を最小限に食い止める選択肢を選ぶことができるでしょう。

考えない人にそこまで求めるのは酷な話ですが、それでも会社として採用した以上は戦力の一つとして数えなければなりません。そのためにも、彼らになるべく自分の頭で考えることを促し、「思考というのは非常に役立つ」ことに気づいてもらう必要があるでしょう。

なお、部下とのコミュニケーションを円滑する方法についてはこちらの記事でもご紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね

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