履歴書に貼る写真のサイズがわからなくて困っていませんか?応募先に初めてあなたの顔が知られるのは、多くの場合履歴書の写真であり、写真があなたの印象を左右する可能性があります。そこで今回は、履歴書に貼る写真のサイズと、採用に近づくための撮影で注意すべきポイントを紹介します。
もくじ
就職でも転職でも履歴書の写真は重要
就職活動でも転職活動でも、履歴書は採用側にわたる初めての公式文書であり、あなたの印象を左右する顔写真が添付されています。この時、写真のサイズが間違っていたり、うつり方が悪いと、あなたが損をすることになりかねません。
第一印象は数秒で決まる!写真が採用を左右する
心理学の研究者の中で意見が割れているのですが、人の第一印象は5秒で決まるという心理学者もいれば、1分で決まるという心理学者もいます。平均すると20秒ほどで人の第一印象は決まってしまうといわれています。
そんな中で、履歴書に添付されている写真は、採用側があなたの印象を決める大きな材料になってしまうのです。写真は、その人の瞬間を切り取ったものであり、その人のすべてを映し出すものではありません。
それでも数少ない手がかりの中で、採用側はあなたの印象を履歴書の隅に貼られている小さな写真で決めてしまうかもしれないのです。だからこそ、気難しそうだな、神経質そうだな…などのネガティブな印象を与えないように細心の注意を払わなくてはいけません。
履歴書の中身がよくても、写真で損することも
履歴書の中でその人物の印象を左右するのは、文字のきれいさ、資格から読み取れる努力、志望動機から読み取れる企業研究と自己分析の度合いなどが挙げられます。
その中でも最も視覚的にパッと目に飛び込んでくるのは、やはり写真なのです。せっかく文字がきれいに書けていても、練りに練った志望動機が秀逸なものであっても、写真のサイズが間違っていたり、写真うつりが悪いと非常に損をしてしまいます。
もちろん採用側は履歴書をきちんと読む人がほとんどですが、写真を見て先入観を持ち、まともに履歴書の中身に目を通してくれない採用担当者も時にはいます。
書類審査で不採用にならないためにも、履歴書の写真は厳選したほうがよいのです。
履歴書の写真…サイズ、色、撮影場所のおすすめ
履歴書の写真は、何も考えなくても即席の証明写真機に入れば手に入りそうなものですよね。しかし、なんでも「選べる」時代だからこそ、思いもよらない落とし穴があるのです。
履歴書に貼る写真のサイズは縦4.0mm×横3.0mm
履歴書に貼るべき写真のサイズは、一般的には縦4.0cm、横3.0cmです。おそらく履歴書の写真を貼るスペースにも、点線で囲まれた長方形があり、その中に写真サイズが明記されているはずです。
写真を撮影する前に、自分が使っている履歴書の写真スペースを見て、サイズをあらかじめ確認しておくと、写真のサイズで失敗することはまずありません。
ただ、履歴書によっては枠内に写真のサイズが明記されていないものもあります。なぜなら、「履歴書の証明写真」といっても、縦3.6~4.0cm、横2.4~3.0cmという幅があるからです。
サイズが間違っていて、大きすぎた、小さすぎたということがないよう、定規などであらかじめ履歴書の枠内の長さを測ってから撮影しましょう。
証明写真機ならサイズが選べるのですが、サイズを選び間違わないように注意が必要です。一方で写真館に依頼すると、その場で大きさを調整して指定の大きさにカットしてくれるので、測定しておいた長さに間違いがなければ、サイズで失敗することはまずありません。
写真は指定がなければフルカラー一択
写真のサイズが合っていても、まだまだ履歴書の写真には注意すべきポイントがあります。新卒でも中途採用でも多いのが、「写真は白黒でもいいのか?」という疑問です。
新卒でも中途採用でも、企業側から「写真は白黒で提出すること」などの特記事項がない限り、写真はカラーで撮影するのがマナーです。
あなたの履歴書は、採用担当、面接担当、採用後の直属の上司、管理職、社長など、多くの人事決定権を持つ人にコピーされて手渡されていきます。その際、コスト削減の理由で白黒kピーする企業が少なくないのですが、面接担当者は履歴書の原本をもって面接しているところが多いものです。
面接官への印象をよいものにするためにも、血色の良さや意志が伝わる目がよく表現されるカラー写真が最も望ましいのです。
写真館に依頼することが一番!即席でも優秀な機種も
では、このような大切な履歴書の写真をどこで撮影するのか?というのも悩みどころです。上記で紹介したように、今はどこにでも証明写真機が設置されており、肌色が補正できたり、血色を与えたり、美白効果を追加できるものもあります。
さらにデータで保存できるので、1度撮影してしまえば写真館のように焼き増しが簡単にできるという機能も追加されています。履歴書の写真はデータで提出することを求める企業も増えていることを考えると、便利なサービスにひかれて証明写真機を選ぶ人が圧倒的に多いでしょう。
しかし、餅は餅屋です。証明写真機でしか写真を撮影したことがない人は、ぜひ一度近くの写真館で撮影を体感してみてください。カメラマンはポートレートのプロですから、人が一番よく見える角度、表情、転職活動に向いている写真の知識を豊富に抱えています。
さらに今は写真館でもデータをUSBなどにコピーしてくれるサービスが行われているため、お得に焼き増しができ、写真のデータ添付にも対応している写真館が多いのです。
写真を撮る時に最低限気を付けたい身だしなみ
履歴書の写真を撮影する際、サイズや色の他にも被写体となるあなた自身の身だしなみも大切です。
表情は大切!口角は少し上げてみる
第一印象をポジティブなものにするためにも、表情には気を付けるべきポイントがいくつもあります。特に口元は簡単に印象を左右できるもので、口角がもともと下がり気味が人ほど、撮影時には口角を上げるように留意しましょう。
あまりにも口角を上げすぎると、履歴書という公的文書に不向きなカジュアルさが出てしまいます。歯を出して笑うのも、同じ理由で履歴書には適していません。
口角に少し力を入れて、真一文字になるよりも少し上の角度でとどめ、唇の中央には力が入りすぎないように気を付ければ、印象のよい口元が完成します。
また、目も大切なポイントです。女性は特に目を大きく見せようと、必要以上に目を見開きすぎることがありますが、これではプリントシールの写真になってしまいます。
目は意志の強さを感じさせるためにもある程度見開いた状態が望ましいのですが、上目遣いにならないよう、そして反対に目に力を入れなさ過ぎて意志のない人間だと思われないように、ちょうどよい開き方を見つけておきましょう。
写真撮影の場でいきなり実践するのが難しければ、自宅にある鏡などを使ってあらかじめ練習しておくと、証明写真機でも写真館でも、口元と目元によるポジティブな印象形成が実現できるでしょう。
どんな業種・職種でもスーツ着用がマナー
転職者の場合、新卒のリクルートスーツを着て面接に臨む人は少ないでしょう。キャリアを積んできた人や服装が自由な業種・職種の人ほど、ジャケットにチノパンを合わせたような少しこなれた着こなしをしている人が多く、そのまま証明写真を撮影してしまいがちです。
しかし、いくら転職者であっても証明写真ではスーツを着用して撮影しましょう。自由な業種・職種の人でも、前職での「当たり前」は払拭しましょう。
女性の場合は、スーツのインナーをレギュラーシャツではなくブラウス(白・淡い青などのパステルカラー)にすると、清潔感とともにキャリアのある印象を与えることができます。
ただし、キャミソールなどの露出度の高いものをインナーにしてしまうと、だらしない印象になってしまうので、首元の露出は控えめのインナーを選ぶように心がけることをおすすめします。
まとめ
履歴書の写真のサイズは、使用する履歴書によって若干の差がありますが、一般的には縦4.0cm、横3.0cmであることが多いものです。写真のサイズで失敗しないために、あらかじめ自分が使おうとしている履歴書の写真を貼るスペースを確認し、サイズが書いていなければ測定してから撮影しに行きましょう。
簡単に撮影できる証明写真機なら、サイズを選ぶだけですが、選んだサイズが間違っていたということもあり得るので注意が必要です。写真館で撮影する場合はミリ単位で実際のサイズに合わせてカットしてもらえるので、間違いがおきにくいでしょう。
写真のサイズだけではなく、写真うつりをよくして、採用側によい印象を与えるためにも、表情や撮影当日の服装には注意し、何度も撮りなおすことがないように、あらかじめ自宅で表情の練習をしておくことで、履歴書の写真は格段によくなるでしょう。