毎日働いていると、自分の思い通りに行かなかったり、人間関係で悩んだり、仕事で失敗したりと、さまざまなことが起こります。
そして、ある日、転職をしたいと強く思う出来事があって、それがきっかけで本当に転職をしてしまったという人もいるでしょう。
そこで今回は、なぜ転職を決めたのか、そのきっかけは何だったのかという事例を紹介していきます。同じように悩んでいる人が、少しでも悩みが解決できるように、こちらを参考にして、ときには自分を見つめ直してみてはいかがでしょうか?
もくじ
転職を考え始めたきっかけとは?
まずは転職を考え始めた要因についての事例を挙げていきます。一般的に多い事例を紹介しますので、自分も当てはまると思う点を踏まえて、どうしていけば良いのかを考えていきましょう。
今も昔も変わらない?転職の原因は人間関係が根強い
昔から転職の理由として根強いのが、人間関係の悩みです。アンケートを取ると結果のほとんどに、人間関係がうまく行かないなどの理由が上位に入ってきます。
なかには悪意があって接してくる人や、とんでもないことですが社会人になってもいじめをしてくる人もいます。信じられないことですが、精神的に成長をしていない人が社会に出て会社へ通っているのです。
あとはとても繊細で傷付きやすい人は、仕事に対してとても厳しい人の言動に逐一反応してしまい、精神的に参ってしまうケースも多いです。相手は仕事なので、言うべきことははっきりと言っているだけなのですが、繊細で傷つきやすい人にとっては、それが苦痛に感じてしまいます。
次にいまだに多いのが、パワハラやセクハラ、モラハラなどのハラスメントが横行している会社で、そういう人が1人でもいると、仕事がどんなに好きでも会社へ行くのがつらくなってしまいますね。
大企業ではメンタル面でのケアを行っているようですが、現実ではまだまだ先が長いと感じる画面も多いことでしょう。
それから、特に性格に問題がある人は誰もいないけれど、気が合わない人が多く会社になじめないと悩んでいる人もいます。
異動や移転など職場環境の変化によるもの
職種によっては、異動の多いこともあります。通常は課長や部長クラスの人が、全国にある支店に数年ごとに異動するケースが多いのですが、金融やアパレルメーカーなどの会社は若い人でも異動が多いです。
場合によっては、都心から遠く離れた北海道や九州にある支店に異動なんてこともあるでしょう。ここで問題なのが、長く住み続けた街を離れることにとても強い抵抗感を持つ人が意外と多いということです。
どこへ行っても、住めば都という人なら問題ありませんが、いったん定着した街を離れるのはとても苦痛に感じる人もいます。
あとは、自社ビルが移転になってしまい、今までなら1時間で通えたのに、移転によって2時間以上も掛かってしまうケースです。東京寄りの埼玉県に住む人が、埼玉県寄りの都内にある会社へ1時間弱で通えていたものが、移転した先が神奈川県寄りの都内に移転をした場合は、2時間以上掛かることもありますね。
最近の転職理由で多い給与などの待遇面での不満
最近では各年代で上位に入るのが、給与や休日での待遇面について、不満を抱えている人が多いということです。とくに30代後半から40代に掛けて、将来の不安から今の給与では不安だと感じている人が圧倒的に多くなっています。
毎日のニュースで黒字や景気のプラスを報じているけれど、一向に給与が上がっていかないので、ますます不満や不安が募っていくのでしょう。
祝日や有給休暇がたくさんあっても、なかなか使えないという人も多く、給与と併せて不満が出ている要因です。せっかくの有給休暇でもただ消えるだけではもったいないと強く感じているのに、なかなか消化できないのがジレンマとなっていますね。
20代の若い世代に多いスキルアップの向上
最近では20代の転職理由に、やりたい仕事ではなかったという意見と、スキルアップができなくて不安を感じている人が多いです。
誰にでもできる簡単な作業を毎日続けているうえに、有益な研修や勉強会もやらないということがあれば、このままただ時間が過ぎていくだけで、結局何のスキルも身に付かなかったという焦りや不安が募ってしまいますよね。
それがずっと続くとそのうちに、転職を考え始めてしまう人もいるでしょう。いずれはもっと上を目指したい、もしくは給与を上げたい人にとって、スキルアップは必須になります。そこで、スキルアップができる会社へ転職したいという思いが強くなっていくのかもしれませんね。
転職するための準備と注意をしておきたいこと
さまざまなケースでの転職理由について紹介してきましたが、それでは転職を決意する前に、準備をしておきたいこと、注意する点について説明していきます。まずはそれを念頭において、転職をするかどうかをじっくりと考えてみてください。
転職活動では有給を多めに使うのである程度は残しておこう!
転職活動では、面接の他にも勉強や資格取得、転職先企業の調査、OG・OB訪問など、やることが山積みです。退職してから転職活動をする場合は問題ありませんが、少しでも年収を落とすことなく転職をする場合は、有給休暇を利用しての転職活動になります。
欠勤をするのは周囲や会社から良く思われないですし、転職を辞めて会社に残る場合もありえますので、できるだけしない方がいいでしょう。
そのためにも、有給休暇はできるだけ残しておくのが得策です。年度が替わると消えていくこともありますので、そうならないように適度に使い、転職のために10日間以上は残しておきましょう。
繁忙期を考えて転職活動をしよう!
どこの会社でもそうですが、職種によっては新商品発表や季節商品など、一定期間になると繁忙期を迎える会社は意外と多いです。もしも転職を考えているのなら、転職時期と繁忙期が重ならないようにスケジュールを組みましょう。
もう辞めるから関係ないのではと考えがちですが、上記でもあるように、万が一ということもあります。転職活動は個人の自由ですが、なるべく会社に迷惑が掛からないようにするのも、最低限のマナーと言えるでしょう。
退職を切り出すタイミングのため転職開始時期に気を付けよう!
社会人を続けるうえで、3という数字が関連してくることがあります。3カ月は試用期間、3年続ければ会社になじめて、仕事も十分に覚えてきたころと、節目として考えられるでしょう。要するに3年以内に辞めてしまうということは、仕事を十分に覚えきっていないのに退職するのは、十分なスキルが身に付いていないことになります。
1年でも内容が濃い仕事をしてきたので、自分ではスキルは十分だと言っても、転職先の面接官にそれは通用しません。どんな仕事をやってきて、どれだけのスキルが身に付いたのか、言葉で説明しても、たったの1~2年では信用できないということです。
少なくても同じ会社で3年以上働いてきた実績が必要になります。3年以内で転職するのは得策ではありません。
あとは春と秋に人事の入れ替えや異動などがあり、人材を補充する会社が増えます。そのタイミングに合わせて転職活動を始めると、良い企業に巡り合えるチャンスです。
まとめ
それぞれのいろいろな理由があって、それがきっかけで転職を決意したという人が多いようですね。いずれにしても、どのような理由であれ、すぐに転職を決めるのではなく、状況や将来的なことも含めて、さまざまなケースを考え、じっくりと検討をしたうえで、転職活動を始めましょう。
安易に転職をするのは、とくに若い人にとっては給与などの待遇面で不利になります。後悔しないように、できれば給与アップが望めて、長く続けられるような転職にしたいものです。転職について考え始めたら、十分な準備や計画を立ててから始めてください。