忙しいのにマルチタスクできなくて、やるべきことが山積みだ。マルチタスクしている人を見てうらやましいけど自分にはできない。こんなふうに悩んでいる人、必見です。
マルチタスクはタスクの組み合わせ方が上手くいけば、できるようになります。まずは、マルチタスクできない人の特徴で、当てはまる点があれば、心がけを変えましょう。
そして、タスクを書き出し整理して、マルチタスクしやすい組み合わせを考えます。それでもマルチタスクできなかったら、組み合わせを変えてみます。
マルチタスクできない人が、できるようになるためのコツをご紹介します。
もくじ
マルチタスクって何?基本の定義
マルチタスクとは、もともとはコンピューター用語です。複数のタスクを切り替えて行うことを意味します。そこから転じて、仕事や日常生活で複数のことを同時に行うという意味で使われています。1つの作業を集中して行うこととは対比します。
マルチタスクの場合、1つだけ作業するのに比べて、同じ時間内でできる作業の量が増えます。そのため効率が良く、時間がない人はなるべくマルチタスクで、多くのことを短時間でこなそうとします。
注意したいのは、マルチタスクは失敗してしまうと、1つも完成できずに全てが中途半端になってしまう可能性があることです。マルチタスクすることを成功させるには、作業の組み合わせを考えたり、自分に合った方法を知ることが大切です。
マルチタスクができない人の特徴
やるべきこと、やりたいことはたくさんあるのに時間がない。マルチタスクできるようになりたい。と思うのに、マルチタスクができていない人もいるでしょう。
マルチタスクができない人にはある一定の特徴があります。1つのことにこだわりがありすぎる場合、1つに集中して複数のことを同時に行うことができません。
2つ目は、完璧主義者の人です。全部完璧にこなしたいと思うので、複数を同時にすることが難しくなります。3つ目は、注意力が散漫な人です。このタイプではマルチタスクどころか、1つのことも集中してすることができません。
このように、マルチタスクできない人の3つの特徴をそれぞれ見ていきましょう。
1つのことにこだわりがありすぎる
こだわりがありすぎる人はマルチタスクができません。1つのことにこだわるだけでなく、その中の細かいことにもこだわりがあります。
細かいことが気になるので、必然と1つのことをするのに時間がかかります。マルチタスクをしようと思っても、両方の細かいところが気になってしまいます。結局、こだわりすぎて、1つも終わらせることができなくなるタイプです。
こだわりがあると、細部まで注意を向けることができて、ミスは少ないかもしれません。しかし、時間がかかるし、いつまでたってもやるべきことがなくなりません。マルチタスクできるようになるためには、まず、こだわりすぎるのをやめる必要があります。
何もかも完璧に仕上げようとする
こだわりがあるのと似ていますが、完璧主義者の人もマルチタスクができません。本人はできているつもりでも、結局は2つ以上のことがどれも中途半端です。
何もかも完璧に仕上げようとすると、集中力も時間もかかります。当然、1つのことで手一杯になります。
そして、完璧主義の人は他に人に頼んだり手伝ってもらったりができません。そうすると、自分がやらなければならない作業の量が多く、最初から最後まで自分で全てしないといけなくなります。それだけ負担の大きいこと何かを2つ以上、同じタイミングで行うことはなかなか難しいでしょう。
注意力散漫で中途半端になってしまう
注意や興味がいろんな方向にいってしまうので、集中して作業することができません。マルチタスクは、1つに集中するのとは少し違った集中力が必要になります。
2つ以上のタスクを同じタイミングで進行するために、どうすれば良いかも考えなければなりません。それ以外のことに注意を向けていられる時間も余裕もありません。注意が他のことに向いてしまうと、マルチタスクができていることにはなりません。
注意力散漫であることは、マルチタスクできないばかりでなく、1つのことも完成できません。つまり全てが中途半端になってしまう一番危険な特徴であると言えるでしょう。
マルチタスクを上手く行って効率を上げる方法
マルチタスクできない人の特徴を3つご紹介しました。それでは、マルチタスクを成功させるには、どうしたら良いのでしょうか?5つの例を取り上げます。
まず、マルチタスクをする方がよいものと、そうでないものを見直すことです。何から何までマルチタスクする必要はありません。
そして、やるべき作業を書き出して整理します。作業に取り掛かる前に、マルチタスクするのに適した組み合わせを考えます。
マルチタスクが今できない人でも、できるようになるには、コツをつかむことと練習が大切です。作業をいろいろ組み合わせてみて、自分に合ったマルチタスクの方法を探しましょう。
そもそもマルチタスクする必要があることか見直す
マルチタスクが大事、マルチタスクしたいと言っても、全部をマルチタスクする必要はありません。1つに集中して取り組んだほうが良い場合もあるでしょう。
例えば、重要度が高いものや初めて取り組むことは、その1つに集中して行うほうが良いと言えます。それ自体が時間のかかるもので、失敗したら困る、失敗する可能性が高い場合なので、マルチタスクには向いていません。
マルチタスクするものは、重要度がそれほど高くない、慣れたものを選ぶほうが良いでしょう。少なくとも、2つの作業のうち、1つは慣れたものを選ぶことで、マルチタスクしやすくなります。
やらなければならないことをリスト化して整理する
マルチタスクするかどうか決める前に、やることをリスト化してみましょう。紙に書き出してみると、やるべきことが明確になります。
リスト化せずに、作業し始めると、重要度や優先度の高いものを後回しにしてしまうかもしれません。それらが残った時に、マルチタスクで進めることができず、時間がかかってしまう。結果的にやるべきことに相当な時間がかかってしまう可能性もあります。
リスト化して、整理してから作業に取り掛かることで、マルチタスクがしやすくなります。もし同時進行できないと気づいたら、リストの中から他のものと変更してマルチタスクすることもできます。
慣れていることと集中することを組み合わせる
マルチタスクする際に、重要で難しいものを2つ以上組み合わせることはできません。重要で難しい場合は、シングルタスクで行うほうが、結果的に短時間で終わらせることができます。
マルチタスクに向いているのは、普段からしているような慣れていることと、難しかったり、重要度が高いものの組み合わせです。慣れていることは無意識で行うことができるので、もう1つの作業に集中できます。例えば、食器洗いと英語勉強を組み合わせることができます。
食器洗いをしながら、英語のポッドキャストを聴きます。そうすると、英語のリスニングに集中しながら、食器洗いの作業を終わらせることができます。これなら、忙しい人でも英語の勉強時間が確保できます。
脳の異なる部分を使う作業を同時にする
マルチタスクと意識しなくても多くの人がしているのは、音楽を聴きながら仕事や作業をすることです。音楽を聴きながら車の運転をすることもあるでしょう。お医者さんで音楽を聴きながら手術をする人もいて驚きます。
マルチタスクは、実質的には、1つのタスクから別のタスクに切り替えて作業している状態です。そのタスクの切り替えが速ければ速いほどマルチタスクが得意な人であると言われています。
やろうと思うタスクが脳の異なる領域を使う作業なら、切り替えがスムーズにいく場合があります。テーマが全く異なる2つの資料を同時に作成することは難しくても、ポッドキャストを聴きながら、単純な資料作成はできるかもしれません。
いろんな組み合わせでマルチタスクしてみる
マルチタスクできるか、できないかのタスクの組み合わせに正解はありません。人によって慣れているものや得意なものが違うからです。
先ほどの例であった、運転しながら音楽を聴くというのも、運転が初心者の人には難しいかもしれません。音楽を聴かずに、運転に集中する必要があるでしょう。もしかすると、誰かと会話するのも難しいかもしれません。
組み合わせの基本を参考にしながら、いろんな組み合わせを試してみましょう。自分に合った組み合わせを見つけることができれば、マルチタスクしやすくなります。
いろんなことに慣れれば、新しいことと組み合わせてもっといろんなことができるようになるかもしれません。
まとめ
マルチタスクの概要とマルチタスクできない人の特徴をご紹介しました。マルチタスクできない理由が分かれば、マルチタスクができるように変わることができます。
そして、マルチタスクできるか、できないかよりもタスクの組み合わせが重要なこともあります。マルチタスクできる人でもタスクの組み合わせによっては上手くいかないでしょう。
マルチタスクに向いている組み合わせの基本と、自分の特性を知って、自分なりの組み合わせを作りましょう。考えてやってみて、上手くいかなければ組み合わせを変えてみます。試行錯誤しながら、自分に合う組み合わせが見つかれば、マルチタスクはもっと楽になり効率がアップします。