「お前は何で周りが見えないんだ」そんな風に上司から怒られた経験はありませんか?周囲の変化や、人に求められていることに気づくことができず、自分の仕事に集中してしまう。社会人なら、最低限の気づかいは身につけておきたいところです。
相手が言わんとしていることを察知して、何も言われなくても次の行動を先読みするにはどのような思考をしたら良いのでしょうか?今回は、周りが見えないと悩んでいる人の特徴や改善策を紹介します。
もくじ
周りが見えない人は自己中に見られがち
周囲のことに気がつかない人は、自己中心的に見られがちです。「あの人はいつも自分のことばかりだなぁ」特に焦っているわけでもなく、納期が迫った仕事があるわけでもないのに、自分のことしか頭にない人は意外にも多いものです。
例えば、社員全員が活用するようなスペースが散らかっていた時に、自然に整頓したりするなどは、自己中心的な人にはできないことですね。「誰かがやらなければならない」こういった雑務をそつなくこなせる人は重宝されるでしょう。
自己中心的に見られるということは、周りへの貢献や行動が足りていない証とも言えます。人は人を行動で判断します。そのため、「この人は気づかいができる人だなぁ」と思ってもらうには、それなりの行動量が求められるんですね。
周りが見えない人は人の行動に注目すべき!
周りが見えない自分を改善するには、人の行動に注目するのがおすすめです。普段さり気なく目にしている光景も、しっかりと見つめると思わぬ発見があるものです。自分以外の人間の行動を深く観察することで行動パターンが見えてきます。
忙しく歩き回っている人。積極的に人に話しかけている人。上司から常に怒られている人など、職場には様々な性格の人が集まっているはず。そんな人を見て、自分ができることを思い浮かべてみましょう。
落ち込んでいる人を励ましたり、忙しそうな人に何かできることはないか訪ねたりすることで、「この人は自分のことを気にかけていてくれたんだ」と思われるキッカケになります。人の行動に注目することは気づかいできる人間になるための第一歩になります。
周りが見えない人が実践するべき改善策
周りのことに気がつけないと肩を落としている人は、具体的な改善策を学習することをおすすめします。何故、周囲に気配りできないのかという原因は人それぞれ違いますが、足りていないのは周囲への貢献度です。
細かい点も含め、人は行動であなたを判断しています。周りが見えない人は、周囲からも孤立しやすく時には嫌われる存在になってしまいます。そんな人にならないためにも早めに改善策を実行して、信頼度を保っておくことが大切です。
ちょっと待った!発言する前に一度考える
周りが見えない。空気が読めない。そんな人に共通するのが身勝手な発言です。頭に浮かんだ言葉をそのまま発言してしまうと、時に失言になりかねません。話の筋が通っていない会話を聞くのは疲れてしまいます。
雰囲気を汲み取って発言できる人は、頭で考えてから発言することが習慣化しています。特に仕事の関係者との会話では、不必要なことやプライベートなことに介入しないように気をつけて発言するようにしています。
どんなに仲が良い相手でも、マナーをわきまえずに発した言葉は不快な気持ちにさせてしまうことでしょう。「この人は何も考えずに発言してしまうんだな」と思われないように、頭で考えてから発言するようにしましょう。
脱自己中!人の意見を優先してみる
「周りが見えない = 自己中」という人は、自分の意見を優先しがちです。会話の中で相手が発した言葉に対して「でも」や「それは違うと思うな」など、否定から入る人は自己中心的に見られてしまいがちです。
この状況から抜け出すには「人の意見を優先してみる」ことが大切です。今まで自分の意見ばかり主張していた人は、他の人の意見に耳を傾けてみましょう。自分の中にない新しいアイデアを発見するチャンスにも繋がります。
何事も否定から入るのではなく、人の意見を一度肯定することから始めてみてください。そうすることによって、相手も気持ちよく会話をすることができます。自分の意見よりも人の意見を尊重できる社会人を目指しましょう。
責任感!ミスした時に人のせいにしない
仕事でミスを犯してしまった時に隠れて「このミスは私ではありません」などと上司に報告してしまう人がいます。これは周りが見えていない典型的な例とも言えます。上司は「こいつは何でも人のせいにしてしまうんだな」と思うでしょう。
会社は狭いコミュニティです。そのため、ミスを人のせいにしてしまうと少なからず誰かにバレるときがきます。自分のミスを他人になすりつけるのは、社会人として大きな問題点と言えるでしょう。
責任感のある人間ならば、ミスに対して反省し、同じ失敗を繰り返さないために改善点を見出します。「あの人は失敗しても強い人間なんだな」と評価してもらうには、自分のミスから多くのことを吸収する姿勢が大切です。
世間を観察!ニュースを読んで情報収集
「周りが見えない = 世間を知らない」とも言える人は、ニュースやSNSなどから情報収集をするのもおすすめです。今、世間でどんなことが起きているのかを把握することで、社内での会話も弾みやすくなるでしょう。
何も知らない人は社内でも固執しやすく、世間知らずという印象を与えてしまうことがあります。得意先との何気ない会話でも、ニュースが話題になることは数多くあるでしょう。世間の動向を知っておくことは、ビジネスマンとして大切なことです。
時には、会社に深く関わるニュースが流れることもあります。IT関連企業の動向や電力会社のトラブルなど、仕事に関わることもあるので、ニュースを欠かさずチェックする習慣をいつけるのも有効な手段の1つと言えます。
1日の出来事をノートに書き出して可視化する
周囲のことを考えられないと感じる人は、その日の出来事をノートに書き出して分析すると良いでしょう。頭で考えていてもなかなか整理できるものではありません。ノートとペンを使って可視化することによって、より冷静に分析することができます。
思い出せることをランダムで良いのでノートに書き出していきます。書き出したメモを見てみてください。他人に対して貢献したような出来事はありましたか?自分よがりの行動になっている場合は、明日どのように動くべきかを考えてみることをおすすめします。
メモはできるだけ正直に書いてください。メモでさえ取り繕ってしまうと、効果は激減してしまいます。素直な気持ちを書き出すことで、自分がどんな人間なのかを知ることができるんです。
明確なビジョンを持って生活する
周囲が見えていない人は目的意識が薄い人も多いです。仕事で明確なビジョンを持つことによって、他者との関係性を自然と見直すことができます。なぜなら仕事は1人では完遂することはできないからですね。
目標を達成するためには誰かしらの協力が必要です。1人ではなかなか進められないことも、得意な人を味方につけることで効率がアップします。目標を達成するために誰かを味方につけたいと思った時は、人への当たり方も自然に変わっていくでしょう。
人に何かを依頼する時は、頼み方も丁寧になるはず。他人に協力を求める時は、その人にとってメリットがあるように考えて頼むことでしょう。明確なビジョンを持つことは人間関係の構築にも大きな効果を発揮します。
まとめ
今回は、周りが見えていない人に共通する特徴や、改善策を紹介しました。周囲の変化に気がつくことができる人は、対人関係も良好で充実した日々を過ごすことができます。反対に自己中心的な思考の人は、固執しやすく社内でも孤独を感じてしまいます。
「何で自分の周りには誰もいないんだろう」と悩んでいる人は、今一度自分の行いを見直しおてみると良いかもしれませんね。人は意外にもあなたの欠点に気づいているかもしれません。自己中な人間と評価されるのは誰だって避けたいものですよね。
今までの自分を改めてキャリアアップを目指していきたいという人は、周りの動向に目を向けて、自分の意見よりも人の意見を尊重できるような人間を志しましょう。気が使える人材は、これからも重宝される価値ある人と言えるでしょう。