新卒の皆さんが新たに社会人となって考えることは、まず第一にこれからの仕事に対する不安でしょう。しかし不安ばかりではありませんね!人生の新たなスタートを迎え、自分の将来に対してたくさんの夢や目標を描き始めたのではないでしょうか。
そこで切っても切り離せなくなってくるのがお金の話。現代は何をするにもお金が無ければ難しいことが多い時代です。綺麗ごとを言っていては乗り越えられない現実が、これから人生においてたくさん押し寄せてきます。そんな時にも強く乗り越えられるよう、新卒社会人の今から上手に貯金ができる体質になることが大切です。今日は新卒の皆さんのために、貯金についてのお話をしたいと思います。
もくじ
新卒時から貯金をする目的や意義について考えてみよう
若い皆さんには、これからたくさんの出来事が待ち受けています。結婚して家族が増えるかも知れません。車や家を買うかも知れません。独立して会社を興すかも知れません。そして運悪く病気になってしまうこともあるかもしれません。もちろん日々の生活を自分でやり繰りする必要もありますし、これまで育ててくれた親御さんのために、親孝行もたくさんしたいですね。これらのためにも、新卒のうちから貯金をして、経済的な余裕を持つことが大事です。経済的な余裕は精神面の余裕にもつながっていきます。人生の選択肢を増やすことができます。
貯金の得意不得意はその人の性格や価値観にもより、概してポジティブな人は貯金が苦手です。貯金をするよりも、今を楽しむために使いたいだけ使う、将来なんてどうなるか分からないし、きっと何とかなるはずだから貯金なんかしなくても良い、お金に細かい人はケチで格好悪い、そんな考えで貯金をしていない人も多くいます。しかし彼らのほとんどが、後に後悔する人生を送っています。いざ必要な時に貯金が無くて身動きが取れなくなってしまいます。また周囲の人からの信頼も失い、辛い人生になりかねません。「貯金なんてせずに、若いうちはどんどん遊んだり、経済を知るために株などにたくさん投資しろ」という言葉を鵜呑みにしてはいけません。
新卒はいくら貯金をしているのか、平均をチェックしてみよう
貯金の大切さを知っている新卒の人達は、1年でいくらくらいの貯金を達成しているのでしょうか。所属している企業の給料や、実家暮らしか一人暮らしか、また奨学金の返済義務の有無など、背景は人それぞれですが、おおよその平均として、新卒の社会人1年目の平均貯金額は約50万円です。月に均すと約4万円ずつ貯金している計算になります。いかがでしょうか?月4万円ならさほど難なく貯金できそうではありませんか?
また強者になると、主婦も顔負けの100万円の貯金を目標にして達成できている人も意外と多くいます。真面目で目標に忠実に取り組むタイプの人に多いですが、あまりにストイックに貯金をするのも考えものです。新しい服飾品を買わずに我慢したり、節約しやすい食費を切り詰めて健康を害するようでは、元も子もありません。新卒1年目は貯金額よりも、お金の使い方や貯金の仕方を模索する1年と考えて取り組みましょう。せっかくの若い素晴らしい1年間、お洒落をしてより輝き、美味しいものを食べて健康的な身体をキープしましょう。
新卒におすすめの貯め方を3つご紹介。自分に合う方法を見つけよう
新卒は仕事面に気を遣うことが多いので、あまり細かく節約したりこまめに銀行に入金しに行ったりという手間はかけたくないでしょう。そんな新卒の皆さんには「先取り貯金」「財形貯蓄」「積立定期預金」をお勧めします。まずこれらをスタートする前に2~3か月間家計簿を付けてみましょう。家計簿アプリもたくさん出ています。これでおおよその自分の出費を把握します。例えば手取り20万円で月の出費が16万円だと分かれば、残りは4万円となります。そこで4万円よりも少し頑張って、貯金目標を5万円に設定してみます。
目標額が決まったところで貯金をスタートします。先取り貯金は口座に振り込まれた給料の中から、設定した金額を別口座に自動的に移す仕組みです。別口座に貯まっていきますから、使い込みを防ぎやすくなります。しかし引き出そうとすれば引き出せてしまいますから、自制心が必要です。会社に財形貯蓄の仕組みがあれば、それを利用しても同じ効果が期待できます。一定期間払い戻しができないようになっている財形貯蓄も多いため、確実に貯金することができます。積立定期預金は読んで字のごとく定期預金ですから、自動的に積立されて銀行が管理してくれるため、引き出そうとしても手続きが面倒で断念しやすいことから、貯金媒体として向いています。
まとめ
いかがでしたか。1年目の貯金のイメージが湧いてきたでしょうか。自分の明るい未来のためにも、上手にコンスタントに貯金できるようになりましょう。また貯金額を決める時には、自分の将来の夢や目標についても、一緒に青写真を描いておくことをお勧めします。ただ闇雲に貯金をするだけでは、貯金すること自体が目標になってしまい、貯めるだけ貯めて使わないでいる間に、不運にも人生が終わってしまうことだってあり得るのです。何のために努力をしてきたのか分かりませんね。「○○のために100万円貯める」「○○年までに1000万円貯める」など、具体的な事柄や期限を定めて取り組むと、よりモチベーションが上がります。貯金ライフを是非楽しんでください。