仕事をしていると、人間関係に悩まされる機会があると思います。人間関係がうまくいかないと、仕事がしにくくなるのは間違いありません。
そのなかで上司との関係性は、働きやすさを大きく左右します。上司との関係に悩まされている人も少なくはないはずです。
上司との間にできた“わだかまり”を放っておくと、時が経つにつれ解消しづらくなってしまいます。ですから、出来る限り早めの解決をするようにしたいところ。
この記事では、上司とのわだかまりを解消するための“5つ”の対処法を紹介していきます。
もくじ
上司と部下の間のわだかまりは早く解消するべき!
仕事上で連携を取り、円滑に仕事を進める必要のある上司と部下。協力をする立場とはいえど、お互いの性格や考え方が違うため、うまくいかないことは必ずあります。
上司と部下となると抱えている責任の重さも違うので、どうしても意見の食い違いが出る機会もあるでしょう。ただ、意見の食い違いがあるとはいえ、相手を避けたり無視したりすると“わだかまり”ができてしまいます。
わだかまりができないに越したことはないのですが、人と関わる以上、人間関係の悩みが尽きることはないでしょう。
わだかまりができると、解消するのにかなりの時間を使うことになります。また、解消を後回しにしていると取り返しがつかなくなる場合もあるでしょう。ですから、わだかまりができた場合は、上司に対してなるべく早く歩み寄ることをおすすめします。
上司と部下のわだかまり解消する5つの対処法とは?
上司と部下の間にできたわだかまりを解消するには、どちらかが歩み寄る必要があります。
もちろん、時間が解決するケースもあるでしょう。しかし時間の経過を待っていれば、その間は気まずいまま仕事がうまくいかないことになります。
自分から歩み寄ったほうが気持ち的にもスッキリしますし、何より、わだかまりの解消が早くなります。部下である自分のほうから歩み寄ることが大切でしょう。
ここからは、上司との間にわだかまりができたとき、実践したい対処法を“5つ”紹介していきます。
自分に非がある場合は謝罪することで歩み寄る
上司との間にわだかまりができたのであれば、あなた側にも何かしらの“非”があるはずです。まずは、その非を認めるところから始めましょう。
上司からしても、部下が非を認めて謝ってくれば、自分の非を認めるしかありません。先に謝ることで、相手が謝りやすい環境を作ってください。
どれだけ自分に非がないと思っても、相手が怒っている理由が何かしらあるはずです。その場合は「自分の伝え方が悪かった」など、相手に誤解を与えてしまったことに対して謝るようにしましょう。
ここで気をつけたいのが、早く解決したいがあまりに適当な理由で謝るのだけは避けましょう。あなたなりに自分の非を考えたうえで、気持ちを込めて謝ることが大切です。
誤解や伝えたいことは冷静になって話をする
誤解や伝えたいことは、感情的にならず冷静に話すようにしましょう。人間同士の喧嘩において、ほとんどの場合がお互いに感情的になっています。それは、仕事における上司と部下のわだかまりでも同じです。
上司とのやり取りでムカついてしまうことがあれば、一度時間をとるようにしましょう。怒りでイライラしているときは、自分をうまくコントロールができず、正しい判断ができない状態になっています。
一度その場から離れることで、自分を客観視し、落ち着いて判断ができる状態にしてください。「上司が怒っている理由は?」「上司はどんな考えを持っているのか?」と、冷静に判断しましょう。
上司に対して、腹が立つ部分があってイライラすることもあると思います。しかし、感情的になっていれば解決がどんどん遠のくだけですので、伝えたいことは冷静に伝えるようにしましょう。
根に持たずに笑顔でいつも通りに話しかける
上司との間にわだかまりができたときでも、いつも通り笑顔で話しかけるようにしましょう。いつまでも根に持っていると、わだかまりの解消が遠のいてしまいます。
上司と部下の間にわだかまりができたとき、ほとんどの場合は、上司も「部下とのわだかまりを早く解決したい」と考えているはずです。お互い、気まずい状況は早く解消したいと考えています。
とはいえ、一度わだかまりができればお互い話しかけづらく、引きずってしまう場合がほとんど。時間が解決してくれるケースもありますが、それでは気まずい時間が続いてしまいます。
ですので、部下であるあなたから話しかけるようにしましょう。先ほどもお伝えした通り、上司も「早く解消したい」と考えているはずです。いつも通りの笑顔で話しかけることで、相手も非を認めやすくなります。
相手に非があるときは許して理解しようとする
わだかまりができた理由は、おそらく考え方の違いや何かしらの誤解が上司との間にあったことでしょう。ですから、まずは上司の考え方や意見を理解してみてください。そのうえで、相手に非があれば許すこともひとつの対策法です。
もし上司側にうまくいかない理由があった場合、上司にも立場があるため自分から認めづらい心証もあるでしょう。
上司と部下は同じ会社で働く仲間とはいえ、言ってしまえばまったく別の人間です。職場における立場や仕事に対する考え方も、どこかしらで違いが出てくるはずです。
自分の非を認めたうえで、相手を許してみましょう。わだかまりができた相手を許すのはむずかしいことですが、許すことで解決する場合も少なくはありません。
本音をさらけ出して思い切りぶつかってみる
上司との間にわだかまりができたとき、何かしらの理由があります。そのなかには、あなたが上司に感じる不満もあるはずです。その場合、正直に本音を上司へ伝えてみましょう。
「自分も悪かったけど、〇〇はこうして欲しい」というように、自分の悪い点も認めつつ「今後どうしたいか?」を正直に上司へ伝えてみてください。
逆に言うと、わだかまりができたときは本音を話す良い機会です。もしここで本音を伝えなければ、また同じようなことが原因でわだかまりができてしまう可能性があります。
お互いに本音を話すことで、その後の仕事がうまくいくでしょうし、これを機に上司との良い関係を築けるはずです。わだかまりができたときこそ、本音でコミュニケーションを取っていきましょう。
わだかまりを解消した後の部下と上司の関係は?
上司と部下とはいえ、人と人とが関わる以上人間関係のトラブルは避けられません。わだかまりができるのは当然と言えるでしょう。
ただ、わだかまりをうまく解消すれば、その後の関係性が良くなるケースもあります。そうなれば、お互いに意見をぶつけやすくなりますし、気持ち良く仕事ができるようになるはずです。
わだかまりができて落ち込むのではなく、ポジティブに捉えて今後に活かせるようにしましょう。わだかまりをうまく解消することで、得られるメリットが数多くあります。
心を開いて話をすることで深い信頼関係ができる
わだかまりを解消するためには、状況を客観的に見たうえで上司と本音で話す必要があります。心を開いて上司と話すことで、深い信頼関係を築けるでしょう。
上司と部下というのは仕事上での関係です。職場で話をしているとはいえ、なかには、コミュニケーションを密に取れていない人もいるのではないでしょうか?
もし、普段上司とのコミュニケーションがうまくいってないのであれば、逆に信頼関係を深める良い機会かもしれません。
これを機に自分の本音を伝え、上司との良い関係を築けるようにしましょう。わだかまりとポジティブに向き合うことで、うまく解消するようにしてください。
お互いに気を遣うポイントがわかり楽な関係になる
お互いの考え方を理解して本音をぶつけ合うことで、その後お互いに気を遣うポイントがわかるはずです。そうなれば、今後の仕事もかなり楽になりますし、コミュニケーションも取りやすくなります。
上司と部下というとお互いの立場や年齢層の違いもあり、なかなか本音で話し合う機会は少ないでしょう。ですから、わだかまりができたときは、お互いに本音で話し合う良い機会なのです。
仕事以外でも同じですが、本音をぶつけ合える相手というのは貴重な存在。その貴重な存在に上司がなれば、仕事のやりやすさに良い影響を与えてくれるはずです。
わだかまりができたときこそ、「上司は〇〇とう考え方を持っている」ということを理解して今後に生かすように心がけましょう。
まとめ
上司と部下との間にできたわだかまりは、お互いに意地を張っていると解決までが長引いてしまい、仕事がやりづらくなってしまいます。そうなれば、お互いにメリットはないので、できる限り早く解消をするべきでしょう。
わだかまりを解消するためには、しっかりと状況を整理したうえで、どちらかが勇気を出して歩み寄る必要があります。
上司との関係は、仕事のやりやすさを大きく左右します。普段、上司とのコミュニケーションが密に取れていない人ほど、わだかまりを良い機会と捉え、解消するようにしましょう。
お互いに本音を話して、うまくわだかまりを解消できれば、上司との信頼関係を深めるチャンスにもなります。これを機に上司の考え方を正しく理解して、本音をぶつけ合える機会にしてみてください。