仕事をしているときに、理不尽なことを言われて、どうしようもなく腹立たしくなって言い返したいと思ったことなら、誰もが一度は経験があるのではないでしょうか?どうしようもなくストレスがたまってしまい、我慢の限界に達して怒鳴ってしまった人もいるかもしれませんね。
人間として仕方のないこととは言え、感情を抑え切れずに相手に対して怒るという行為は、社会人としては失格となってしまいます。何とかこらえるとしても限度がある場合、どうすれば怒らずに済ませられるのか、怒らない方法を考えていきましょう。
もくじ
上司や同僚に怒ってしまった原因とは?
普段は滅多に怒らない人でも、我慢できないほど怒りが頂点に達してしまい、つい怒ってしまったという人もいます。ここでふと怒りを爆発させてしまった人の特徴について考えてみると、普段は何も言い返さずに、ただ黙って聞いているだけということが多いです。
心の中ではいろいろな感情が渦巻いているのにも関わらず、ひたすら我慢しています。そのひたすら我慢することで、ストレスがたまっていき、やがて爆発をしてしまうのでしょう。ひたすら我慢をしてストレスがたまってしまう原因には何があるのかを解説していきますね。
最も多いのが理不尽なことを言われたとき
どこの会社でも、誰もが経験することと言えば、上司から理不尽なことを言われることです。よくあるのが、昨日はっきりと言っていたのに、今日になってみたらまったく違うことを言われてしまったというケースではないでしょうか。
昨日は「挨拶状は真心を込めて1枚ずつ手書きしてください」と言っていたのに、今日になったら「時間の掛け過ぎですよ!コピーを使えば早いのに!」と言われることほど、理不尽なことはありません。
それから「言ってありましたよね?」という言葉も良く聞きますが、実際はまったく聞いてもいないことで責められることがよくあります。心の中で「初めて聞いたんですけど!」と叫んでしまうはずです。これらは嘘のような話ですが、実際によくあるケースとなっています。
処理しきれない仕事を押し付けられる
続いて多いのは、人材不足の社会的背景も重なってどうしようもない部分もあるのですが、1人の人に仕事を押し付ける行為です。パワーハラスメントに当たる行為なのですが、周囲の人は自分に押し付けられたくないので、見て見ぬふりをしてしまうので、さらに悪質なケースになってしまうこともあります。
たとえば、おとなしくて口数が少ない人は、この仕事を押し付けられるパワーハラスメントにあう可能性が高いです。仕事を押し付けても何も言い返してこないと思って、どんどん仕事を押し付けてきます。
当然、時間内に終わらないので残業になるのですが、残業が多いと上司から残業が多すぎると文句を言われるので、結局サービス残業が増えてしまうという最悪なことになってしまいます。
無関係なのに自分のせいにされたとき
これは同僚からの悪意ある言動のせいでなってしまうケースです。ある日気が付いたら、みんなから冷たい態度を取られていたということはありませんか?よそよそしい態度を取られて、なぜなのか不思議に思うことがあるのではないでしょうか?
あとからわかることなのですが、そういうときはかなりの高い確率で、陰で周囲に根回しをする同僚の仕業であることが多いのです。自分の評判を下げないために、常日頃から陰で自分以外の悪口をコソコソと言い回り、その人に矛先を向けさせるなど、非常に狡猾な根回しをしておく人が存在します。
影でコソコソとやるので、何が行われているのか気が付かずに、いつの間にか孤立していたというケースもあります。ただし、常に変わらない態度で真面目に仕事をがんばっていれば、そういう根回しも通用しなくなっていくので、とにかく耐えるしかないでしょう。
理不尽なことを言われても怒らない方法とは?
どんなに理不尽でも怒らないというのは、ストレスがたまり過ぎるので、やがて精神が病んでしまうと不安に思うかもしれませんね。聞き流すことができれば、それが最も確実で良い方法なのですが、なかなかうまくはいかないのが現実です。
どんなに理不尽でも、上司を相手に怒ってしまうことだけは避けなければなりません。あとで面倒なことになること必須です。怒ってしまわないためにも、理不尽なことにどう対処していけば良いのかを説明していくので、参考にしてくださいね。
3回までは我慢して4回目に言い返そう!
理不尽なことをひたすら我慢するのは、精神衛生上の問題があります。我慢のし過ぎは、ストレスもたまっていくので良くありません。そこで提案するのが、3回まではじっと我慢して聞いておき、4回目に反論をするという方法です。
なぜ、2回目や3回目で言い返さないのかですが、1回聞いて、次に反論をするのは、上司に生意気なやつだと思われてしまうだけだからです。2回でもまだ不安が残ります。そこで3回はじっと我慢して理不尽なことに耐えます。
そのあとに、理論的に冷静な物言いで反論しましょう。黙って聞いていたのに、反論してくるのはよほど怒っているに違いないと、上司もそこで気が付くことがあるからです。5回目以降でも良いのですが、あまり長い間隔になると怒りが大きくなり、反論もし過ぎる可能性があるので、ちょうど4回目がちょうど良いのではないでしょうか。
自分は相手よりも精神的に大人だと言い聞かせよう
社会に出てみると、意外にも年齢に関係なく、子供っぽい社会人が多いことに気が付きます。理論的に冷静な言い方ができない上司が多いということです。とくに若い女性は、年齢がだいぶ上の上司に対して「いい歳をしてみっともない」と思うことは多々あります。
上司が自分よりも20歳以上離れていたとしても、子供じみた言い訳をしたり、理不尽なことを言う人が多いのです。そういうときは、まだ精神的に成長をしきっていない、かわいそうな大人なのだと思うようにしましょう。
というよりも、精神的に成長していないのは確実なのです。理不尽なことを言うこと自体が精神的に成長できていません。理不尽なことを言う人を見て、自分はこうならないようにしようと、人生勉強ができたと思えばそれほど苦痛ではないでしょう。
すでにキレて怒ってしまったあとの対処法は?
どんなに我慢をしても人間ですから、怒ってしまう可能性もあります。そのときに最もやってはいけないのが、周囲に当たり散らしたり、机などを蹴って何も言わずにそのまま帰宅してしまう行為です。これをやってしまうと、次の日から普通に会社へ来られません。
周囲も事情はわかっていますので、同情をしてくれる人もいるでしょう。怒ってしまっても終わりではないということは、よく頭に入れておいてください。怒ってしまったあとにきちんとフォローをしておくことで問題は解決します。そのフォローの仕方を説明していきますね。
即座に謝罪したあとはいつも以上に仕事をがんばろう!
最も大切なのは、怒ってしまったあとは、即座に謝りましょう。それも誠心誠意謝ることが大切です。どんな理由があっても、上司に怒るという行為はあってはなりません。誠心誠意謝れば、その場ではすぐに仲直りとまではいかないまでも、上司の怒りは収まりつつあります。
謝ったあとは、気持ちを切り替えて、仕事に専念することです。いつも以上にしっかりと仕事をして、良い結果を出し続けていけば問題ありません。
営業職なら、営業成績を上げられるようにがんばれば良いですし、開発なら良いアイデアを出して、上司が思わず感心してしまうような企画書を作成すれば良いだけです。お互いにいつまでも引きずらずに前を向いてがんばる姿勢を見せることで、大抵の問題は解決します。
即座に謝れないときは冷静に手紙で思いを伝えよう!
それぞれ性格も違いますし、即座に謝る言葉が出てこないこともありますよね。周囲の目が気になって何も言えないまま、怒って上司がどこかに行ってしまった場合など、謝るタイミングを逃してしまうこともあるでしょう。
そういうときに使いたいのが、手書きの手紙です。電子メールではなく、手書きの手紙というのがポイントなので、字はていねいに書いていきましょう。
手紙の内容ですが、言い訳をダラダラ書くのはやめて、なぜ怒ってしまったのかを簡潔に書き、十分に反省をしていること、これからは怒らないように精神的に成長をしていくことを約束する内容にします。最後に今後の仕事目標など、仕事をがんばっていく旨を添えておくのも良いですね。
まとめ
理不尽な上司、いい加減な上司、嫌味っぽい上司など、さまざまな嫌なタイプの上司が存在します。毎日、顔を突き合わさなくてはならず、残念ながら避ける方法はありません。デフォルトで上司というものは、理不尽なことを言うものだとあきらめるしかないでしょう。
最も大切なポイントは、ストレスをため過ぎないことです。ストレスをため過ぎると、いつか爆発をして上司に怒鳴り散らしてしまうというケースもありえます。
まずは3回まではじっと我慢し、4回目で理論的で冷静に反論をしていくという手段は、効き目が高いです。4回目でも怒鳴ってはいけません。あくまでも冷静にていねいな言葉で反論をしてください。我慢するところは我慢し、ここぞというときに効果的に反論をしてみてくださいね。