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語彙力とは何?語学別の鍛える方法をご紹介します!

語彙力とはある言語で意味を知っており、会話などで使用できる単語力のことです。語彙力とは言語を学ぶ上で非常に大切で、最も重要な基礎であると言っても過言ではありません。語彙力を鍛えるためには様々な方法がありますが、他の言語を学ぶ際にはまずは語彙を増やす必要があります。今回は語彙力とは言語を習得する上でどれほど大切か、またどのように鍛え増やしていけばいいかについて書いてみますね。今、英語や中国語など様々な言語を学習の方、もしくはこれから学習しようと考えている方は是非ともお読みください。

もくじ

語彙力とは短期集中して増やすことで鍛えるもの

語彙力は言語学習で主要な地位を占めています。なぜなら単語を知らないと話せない、読めない、書けないので、根本的に言語を理解していないということになります。逆に、語彙力さえあれば文法を知らなくても単語の意味から推測し、大雑把な意味を理解できる場合もあることから最も大切だと言えます。例えば中国語を想像してみてください。中国の漢字は現在では簡体字と言いい以前に比べてより簡略化されていますが、それでも中国語の文章を見ているとなんとなく意味が分かる場合があることからも語彙力が大切であることが分かりますね。

語彙力を増やすには短期集中型で詰め込むと効率がいいと思います。なぜなら勉強していくうちに出てきた単語を覚えるよりも、最初に一気に覚えてしまった方がその後の学習に覚えた単語が出て来たら復習することになり、記憶に残りやすいからです。また、覚えるべき重要な語彙数はほぼ決まっていますので、最初はきついですが語彙力を一気に増やした方がその後の学習が楽になります。一方で必要な単語を覚えないと、知らない単語が多すぎていつもスマートフォンをいじりつつ単語を調べている状況になりがちですし、中途半端に覚えようとするとすぐに忘れてしまうので同じ単語を何度も調べてしまう羽目になります。こうなると時間の無駄になりますので、集中して鍛えましょう。

語彙力を増やすために効率の良い方法を選択しよう

単語を記憶する際はただ辞書やインターネットで調べるだけではあまり頭には残らないものです。記憶には反復練習が高い効果を発揮しますので、毎日繰り返し単語の意味を覚える方法が非常に有効です。単語を記憶した後、調子がいいと次の日には半分くらい頭に残っていますが、半分は忘れています。しかし、また同じように反復して記憶するとその次の日には8割程度頭に残っています。そして何度か繰り返すと大体全て記憶されます。

しかし、この記憶も一週間以上単語に触れなければ再び忘れていくために、初心に帰って再度覚えます。こうすることで、次第に頭に残っていきます。また、声に出しながら紙に書くことも大切で、口、耳、目、手を使用して全身で単語を覚えようとします。そして、学習を進めていくうちに覚えた単語に出くわします。そしてその時にその単語の意味が分かればその単語はほぼ忘れることはないでしょう。

一方で、目で見て意味が分かるというのは実はその単語をマスターしてはいません。完全にマスターしたと思えるのは、文章中や会話中で自然に使用出来た時なのです。この単語を自然に使いこなすことが語彙力アップで目指すところですのでこのレベルまで鍛えることが必要です。最近は語彙力を増やすためのスマホのアプリなどもありますので、必要に応じて使いこなしたいところです。

受験英語と日常会話で使用する生きた英語は似ていて非なるもの

よく言われるのは、受験英語が得意でも英会話ができない、つまり受験英語は英会話には役に立たないという意見です。それはその通りで受験英語はいかに文法通りに回答できるかなどを主眼としており、正しい英語の形式を問うような問題が多いため、受験勉強もそれに対応した形となります。受験英語とはコミュニケーション手段ではなく、英語を学問として扱っている印象が強いです。本質的には、英語のみではなく語学全般に言えますが、英語は学問というよりもコミュニケーションの手段ですので、英語をしゃべれるようになりたければ当然英語をしゃべる必要があり、授業も会話中心で行うことが必要になります。

よく言われている日本人は英語が不得意って本当なの?

日本人は英語が不得意であることは、IELTsやTOEFLなどの国別データを見ても明らかです。日本人の平均点は世界的にみても低く、日本語と英語は言語的に遠く日本人にとって英語は非常に理解しにくい言語であるということが伺えます。これは英語が喋れない英語の先生がいるなど、英語力が高い日本人の英語の先生が得られにくいということにも繋がっています。まさに受験英語が得意で英会話ができない状況です。英語の学習は英語で授業を行うことで高い効果が得られますので、文部科学省も近年授業を英語で行うオールイングリッシュ化を目指していますが実施できている学校もあればできていない学校もあるという状況です。残念ながら日本では英語の学習に対してこのようなデメリットもあります。

世界的に見ると文法がよくわからなくても英語が喋れる人は沢山いて、あまり文法が得意でなくても上手くコミュニケーションが取れれば海外に行っても結構何とかなるもので、逞しいというか実際に皆さん何とかしています。一方、英語の試験ではこのような英語ではいい得点は得られません。もちろん受験英語が悪いかというとそうでもなく正しい文法を学ぶことは大切ですが、英語で会話をする機会が極端に少ないので中学高校と何年も勉強したが良いが片言の英語しか喋れないという方が大半となっているのが現状です。また、日本人は文法をしっかりと学んでいるため、文法を間違うことを恐れてしゃべるのに躊躇してしまう場合があり、英語自体が日本人にとって難しい言語であることも相まって英会話の上達は遅いと感じられます。

高校や大学受験のための英語学習と英会話のための英語学習に共通する語彙力とは

英語を勉強するときには大きく二つの流れがあるかと思います。一つは先ほど書きましたように受験用の英語であり、高校入試や大学入試でいい点数を取るための学習法です。もう一つは英語を話せるようになる、つまり英会話のための勉強です。これらに共通する要素の一つは語彙力で、両者ともに最も重要な要素です。受験用の勉強と英会話用の勉強は主眼が異なりますが、語彙力を鍛えることは共通しているのです。どちらも知っている単語を増やさないといい点数はとれませんし喋れるようにもなりません。

一般的には、受験英語で英単語や文法を鍛えて英会話を始めてしゃべれるようにする流れができていると思います。これはIELTsやTOEFLなどの英語の語学力を測るテストでも顕著であり、日本人の特徴としてWritingは非常に得意で高いスコアをマークしますが、Speakingでかなり低いスコアが出てしまう、と言うパターンがあります。受験勉強で徹底して文法を鍛えますが、一方で英語をしゃべらないのでこのような結果になってしまっているようです。ですので、受験英語である程度文語的な単語を覚えているかと思いますが、実際の英会話では口語的な語彙力が必要ですので英会話の勉強を始めたら語彙力を集中して増やすことが大切です。

中国語の語彙力を鍛えるために抑えておきたいポイントはここ

英語の他には中国語も比較的人気があります。中国語は高校生で勉強したという方はあまりいないと思いますが、センター試験では中国語の科目がありますのでもしかしたら勉強した方もいらっしゃるかもしれません。大抵は大学生の第二外国語としての学習や、中国に赴任するから中国語の勉強を始めたなどが多いと思います。中国語の勉強を始めてまず立ちはだかる巨大な壁は四声(しせい)です。四声とは一つの発音記号を四つのアクセントで言い分けることを指します。つまり、単語を文字で覚えても四声を理解していないと聞き取れない、もしくは聞き取れてもどの単語を指しているのかさっぱりわからないのです。

中国語は漢字を使用するので簡単なように見えても意外と難しい?

中国語を学ぶ際には四声の違いをしっかりと理解した後に、個別の漢字の意味を覚えていく必要があります。中国語の漢字は毛沢東時代に簡略化されていますが、それでも原形は残されていますので日本の漢字と並べて比較してみるとなんとなく分かってきます。また、漢字の持つ意味自体はそれほど大きな違いはないので意味自体は結構簡単に覚えることが出来き、語彙を増やすことが出来ます。しかし、漢字二つ以上が組み合わさると意味をイメージできずに暗記に頼ってしまうケースも多々あり、漢字が並べて表示されると難易度は一気に上がります。さらに四声をしっかりと覚えなければしゃべっても伝わらないので伝わるようになるまでが結構難しい道のりです。

中国語の初学者は中国語も漢字を使用するので結構簡単にマスターできる、と思われがちですがそんなことはなくある程度の鍛錬が必要になります。中国語の語彙力を鍛えるコツは音で覚えてしまうことであり、口に出して何度も何度も繰り返し言うことが効果的です。一方で、中国語を勉強していると、古い漢文で書かれた文章がかなり読めるようになります。返り点やレ点などを用いずに漢文を読めると、中国の古典文学に対してまた違った見方が出来るようになりますので、漢詩を原文のまま堪能するなど中国の新たな一面が発見できるかもしれません。

まとめ

語彙力を増やすことは語学学習において必須の要素です。語彙力を鍛えることは語学力の底上げにつながりますので、しっかりと覚えたいところです。また、覚えるべき重要な単語数は限られているので、勉強を始めたときに一気に覚えてしまうと最初はきついですが覚えてしまうと後が楽になります。これは英語と中国語のみではなく、全ての言語に共通しますので言語の学習の際には必要な語彙力はしっかりと身に着けたいですね。言語を習得するということはその分だけコミュニケーションの幅が広がります。これはその言語をしゃべれる人にしか味わえない何にも代えがたい喜びですね。新しい言語の学習を始めたのであればその言語でコミュニケーションが取れるレベルにまで上達することを願っています。

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