給料がもう少し高ければ。もう少し人間関係が良い職場だったら。残業がもう少し減ったら家族との時間をもっと持てるのに。現職に不満点が複数できてしまうと、転職について考えることも必然的に多くなります。
その際にどんなことを考えるでしょうか?多くの人は転職をしてみたいが、失敗した場合のリスクを考えると不安になってしまいます。もし転職で失敗して家族に迷惑をかけたら?もし友人や同僚に馬鹿にされたらどうしよう?
失敗することを想像すると多くの不安点が出てきますね。しかし、事前にどのような人が失敗するのかを把握しておけば、転職で成功する確率も高まります。それではまず、なぜ転職が怖いのかを考えてみましょう。
もくじ
転職が怖い理由は心の準備が整っていないから
率直に言って、転職が怖い理由は転職を漠然とイメージしているだけで、具体的なプランや、転職すると何が起こるのかを想像できていないからです。
貯金ができず、お金に不安がある人の多くが家計簿を付けていないと言います。これも同じ事が言えます。何が自分に起こっているのか。何をこれから自分は起こそうとしていて、何がこれから自分に起きるのかを想像できていないのです。
ですから、見えない、もしくは見えていなかったものを可視化することが必要です。転職する場合に必要な手続き、転職先の情報、転職後に起こる生活の変化をいかに具体的にイメージができるかが大事になってきます。見えない幽霊は怖いかもしれませんが、少なくとも見えたら対処の方法を考えることができますよね。
紙に書く、転職エージェントに相談するなどして、転職の流れを詳細に把握しましょう。詳細に把握すればするほど、転職に対しての恐怖感が薄れていきます。
転職が怖いサラリーマン必見!失敗する人の7つの特徴とは?
転職に失敗してしまうサラリーマンの多くが、転職に対して具体的な想像やプラン立てをしていないということをお伝えしました。また、自分の能力を過大・過小評価しすぎて、転職先の仕事に不満を持ってしまうケースも多々あります。
それでは、転職が怖いと感じてしまうサラリーマンの方のために、転職に失敗してしまうサラリーマンの特徴を7つ挙げていきます。記事の初めにも書きましたが、どういった人が転職で失敗するのかを把握するのは大切です。
そういった人が取る行動を取らないことが、転職で成功することにもつながりますからね。
リスクが大きい!転職する前に会社を辞めてしまう
転職で失敗するサラリーマン、1つ目の特徴は「転職前に会社を辞めてしまう」ということです。現職が嫌で嫌でたまらなく、まずはこの状況を脱することが重要だと考えてしまう方がやってしまうミスです。
現職に何らかの不満があるから転職を決意する人が多いため、現職をできるだけ早く離れたいという気持ちは十分に理解できます。しかし、もし転職先が見つからなかったら、貯金が崩れてしまったらというリスクを考えるとあまり良くない選択でしょう。
また、転職前に会社を辞めてしまうと、給料をできるだけ早く得たい。新生活をできるだけ早く安定させたい。という思いから、条件的にあまり満足できない会社でも焦って選択してしまうということも起こり得ます。
できるだけ満足できる転職先を探すためにも、現職はまだ辞めずにいることが必要になります。
転職理由がはっきりしていないため妥協しやすい
続いての転職で失敗するサラリーマンの特徴は、「転職理由がはっきりしていないため、妥協しやすい」です。現職を続けることが何となく嫌になって、ぼんやりと転職について考えてしまうと良くありません。
なぜ転職で具体的な理由が必要かと言うと、次の転職先を選ぶ際の決定的な理由が無くなるためです。もし現職の給料が不満であれば、次の転職先は給料を目安にして探すことができます。
しかし、もし現職が何となく嫌になって転職先を探そうとすると、特に決定する要因が無いため、何となく転職先を選ぶことになります。結果、また何となく転職先が嫌になって転職をしてしまうのです。
具体的に自分にとって何が不満で、何が満たされれば転職したいのかを決めることが、あなたに合った転職先の選び方のコツです。
転職前に確認すべきことを曖昧にしてしまう
3つ目の転職で失敗するサラリーマンの特徴は、「転職前に確認すべきことを曖昧にしてしまう」ということです。転職先から無事に内定をもらった場合、それが嬉しくて諸所細かい条件をあまり確認することなくOKしてしまうのです。
転職先から出される具体的な条件をじっくりと時間をかけて確認しましょう。転職先で長く仕事を続けていくためには、転職先が提示した条件に十分に納得していることが大切です。
もし転職先が提示した条件をよく読まずに働き始めると、高確率でそれが原因となってまた不満を感じるようになります。その不満を解決するために、また転職を考えるようになってしまうのです。
転職先に内定しても、焦らずに最終確認をすることを怠らないようにしましょう。
他人からの評価ばかり気にしてつねに不満を抱えている
転職で失敗する人の特徴4つ目は、「他人からの評価ばかり気にしてつねに不満を抱えている」です。他人からの評価は常に変化します。昨日まで仕事が上手にできなかった人が、たまたま結果を出しただけで良い評価に変わり始めます。逆もまた然りです。
ですから、他人からの評価だけを気にして仕事の充実度を図るのは得策とは言えません。それでは、たまたま出てしまった結果に自分の生活を左右されてしまいかねませんからね。こういった人は常に不満を抱えがちです。何しろ評価は日々絶えず変化するからです。
こういった場合、転職してもまた不満を感じ始めてしまうので、転職先でもあまり満足できなくなるでしょう。大事なことは、自分の仕事の評価は日々絶えず自分で行うことです。
人間、他人から褒めてもらうことはもちろん嬉しく感じると思います。しかし、それだけに流されないようにしましょう。
自己評価が高過ぎて能力が追い付いていない
次の転職で失敗するサラリーマンの特徴は、「自己評価が高すぎて能力が追いついていない」ことです。自己評価が高すぎて起こることは、たまたま新卒で入れたかもしれない現職を辞めた場合、次の転職先で評価されなくなることです。
会社が変わると仕事の基準も内容も少なからず変化します。元いた会社ではそこそこの結果が出せていたとしても、次の会社では全然駄目ということも起こり得ます。また、能力も無いのに自己評価が高いと、まず面接で見限られてしまうかもしれません。
評価というのは、日々の自分の仕事を通して他人が決めるものです。いくら自分の仕事に自信があったとしても、まずは結果を見せていくことが重要になります。
もちろん、自分の仕事の結果に自信があること自体は良いことだと言えます。それを過信せずに、いつでも謙虚な姿勢でいるべきです。
コミュニケーション能力が低く環境に馴染めない
コミュニケーション能力が低く、環境に馴染むことが難しいことも、転職で失敗するサラリーマンの特徴だと言えます。転職先では新人研修のように多くの同僚と徐々に会社に慣れていくということはありません。
自分1人で会社に慣れていく、自分を知ってもらう行動を取ることが必要になってくるのです。とは言っても、いきなりコミュニケーション能力を上げるというのも難しい話ではあります。
コツは笑顔を絶やさずにいることです。笑顔でいる人に、人は声をかけたくなります。自分から声をかけずとも、周りの方から声をかけてきてくれたら随分と楽ですよね。まずは笑顔を意識して、挨拶をきちんとすることを心掛けましょう。
いずれは転職先の人々とも打ち解けられて、あなたを快く受け入れてくれるはずです。
前の職場でも人間関係のトラブルが多いタイプ
最後の転職で失敗するサラリーマンに多い特徴は、「前の職場でも人間関係のトラブルが多いタイプ」です。人間関係のトラブルは、他人に原因があるようにも見えますが、自分が原因になっている可能性も十分にあります。
前職での人間関係のトラブルを他人のせいだけにして、そこから逃げるようにして他の職場に行くと似たようなトラブルが発生します。なぜなら、自分の問題を分析し、改善しようとしていないからです。
もし転職先ではいい人間関係を築きたいと思うのであれば、まずは前職では何が問題であったのか。自分はそれが起きた時、具体的にどういった行動を取っていたのか。といったような詳細を思い出して分析しましょう。
自分に反省すべき点があるのだとしたら、そこは改善すべきです。安心して下さい。それが転職先での良い未来につながります。
ポジティブな気持ちで転職活動を始めよう!
転職を考えるきっかけがネガティブなことであることは多々あります。そして、それ自体は全く悪いことではありません。しかし、一旦転職するプランを立てて実行すると決めたら、できるだけポジティブに転職活動をしていきましょう。
なぜかと言うと、多くの会社が「一緒に働きたいと思える人」を探しているからです。ポジティブな人と一緒に働きたい人が世の中ほとんどです。ネガティブなことばかり話していると、「この人はうちの会社でも何か不満を持つに違いない」と思われる場合もあります。
ポジティブであろうと心掛けるだけでも結構です。その気持ちが表情や言葉で転職先に伝わり、印象も良くなっていきますからね。
まとめ
転職の流れを具体的にイメージして、勇気を出してその通りに行動していけば不安も段々と薄れていきます。「自分は自分が望む未来のために行動している」「自分はより良い生活に近付いている」と考えると、自然と転職活動も楽しくなってくるはずです。
また、先ほども挙げましたように、笑顔を忘れずにポジティブな気持ちを心掛けることも重要です。転職先との面談では、面接官の方を攻略するべき敵だとは思わずに、これから共に過ごしていく仲間だと思って接してみてください。
もちろん、不安な場合は遠慮せずに転職エージェントを利用してくださいね。