筆記試験を実施している会社では、面接のみでは判断されませんが、筆記試験を実施していない会社では面接がすべてです。履歴書や職務履歴書は、面接に進むためのものでしかありません。
履歴書や職務履歴書で面接を受けるまでの道を開き、面接でさらに自分の魅力をアピールする舞台にあがります。面接が実施されるのはせいぜい15分~30分程度なので、その短い時間でいかに自分をアピールできるかに掛かっています。
まずは面接を受けるためにどのような準備をすれば良いのか、面接時に注意しておきたいポイントなどを解説していきます。自己アピールを十分にするためにはどうすれば良いのかを踏まえて確認しておきましょう。
もくじ
内定が決まるのは面接次第!面接時の身だしなみをチェック!
見た目ではなく中身で勝負したいと思っている人もいるでしょう。その気持ちは十分に理解できますが、たった数十分の面接でアピールできることは限られています。
そのため、少しでも好印象を与えるためにも、身だしなみはとても重要なのです。
最初のデートで精一杯のおしゃれをしますよね?それと同様に一回目のチャンスでは、最大限に自分の良いところを見せたいと思うのが普通です。どんな格好で面接に臨むのが良いのかを見ていきましょう。
スーツはどんなものでも良いの?
スーツはリクルートスーツとビジネススーツがありますが、転職時には必ずビジネススーツを着用していきましょう。リクルートスーツは新卒者が面接時に着ていくものなので、転職時にはふさわしくありません。
新卒者はフレッシュさや初々しさを全面に出しても良いのですが、転職者は即戦力を求められているので、リクルートスーツは逆効果になります。
中に着るシャツやネクタイ、ネクタイピンは、色を統一し、ダークグリーンやダークブルーなどの落ち着いた色合いのもので、スタイリッシュに決めてみましょう。
営業職では、コミュニケーションを円滑にしやすい青を用いたネクタイやシャツを選ぶようにし、医療品を扱う会社の面接では、白いシャツで清潔感や誠実さをアピールするのがベストです。事務職や専門職は派手さは控えめにした色合いのネクタイやシャツを用意してください。
女性は統一感があり、清潔感のあるものであれば、どんなスーツでも大丈夫です。
中に着るシャツでおしゃれな感じを演出してみましょう。花柄やレース、フリルデザインで、色鮮やかなシャツに、シックなスーツを合わせるのも良いですね。
スーツがどうしても用意できない場合は、ジャケットは必ず着用してください。シャツやボトムはシンプルで清楚な感じであれば問題ないでしょう。
ヘアスタイルや化粧・アクセサリーに関して
ヘアスタイルはロングやショートなど基本的には何でも大丈夫ですが、1点だけ注意したいのが、前髪、サイドの長さです。顔がなるべく隠れないようにした方がいいでしょう。目元まで前髪がかぶさっているのはマイナスの印象を与えます。
厚化粧やジャラジャラと多くのアクセサリーを付けるのもNGです。マスカラやアイシャドウは控えめにし、アクセサリーも小さめのものを1~2個にしてください。
清潔感は重要!鏡で全身をくまなくチェック!
意外と盲点なのが、衣服に付いた汚れやシミです。うっかり付いてしまった落ちない汚れやシミなどは、前もってチェックして、別なのを着ていくか、シミ落としなどで対策をしておきましょう。
あとは糸くずやほつれがないかもチェックしておいてください。意外と見落としがちです。だらしない、不潔などの印象を与えないことが大切です。
1次面接を突破するための対策方法
最初の面接ではとにかく良い印象を与えることに重視していきましょう。2次面接に進むためには、会社側に十分な自己アピールが必要です。そのための対策方法について解説していきますね。
最初の自己紹介が大切!事前に自己紹介の練習をしておこう!
まずは自己紹介で話す内容について決めておきます。できればノートに記載するか、パソコンのメモ帳機能を使って保存しておきましょう。
自分の最大の特徴は何か、どこを強くアピールしたいのかを簡潔にまとめて文章にしておきます。時間的にはどんなに長くても3分以内にまとめることです。
文面が決まれば、あとは鏡に向かって話す姿をチェックしながら文章を読んで練習します。文章は暗記しておいてからの練習がベストです。
鏡で自分の座っている姿を見て背筋が伸びているか要確認!
座っている姿勢を見るときは、必ず横からの姿勢をチェックしてください。
肩はきちんとあがっているか、背筋は伸びているか、前かがみになっていないかをチェックします。猫背になっていると、目線が下向きになり、自信のない感じが現れて、マイナスイメージです。
背筋は延ばし、あごは少し引き気味、目線はまっすぐ前を見据える感じで、面接官と向き合ってください。
スピーチをしている自分の動画を見てチェックしよう!
可能ならば面接の練習をしている姿を動画に撮って、あとで冷静に分析しながら見直しをしてみましょう。
相手に話がよく聞こえるように、大きな声が出ているか、話がわかりやすように言えているかどうかのチェックをしておきます。
あとは目線を不用意に動かし、キョロキョロと見回していないか、姿勢よく座っているかどうかも確認してください。
2次面接を突破するための対策方法
1次面接が通れば、いよいよ最終的な2次面接に臨みましょう。2次面接では、絶対に合格して面接を受ける会社でやりたい仕事がある、または興味があるという熱意を十分に伝えることが大切です。
1次面接とは違い、具体的にどういう仕事をしたいと思っているのか、向いている仕事、やりたい仕事などを十分にアピールしていきましょう。
会社の業務内容について事前に入念な下調べをしよう!
会社概要に載っているような情報を知っているだけでは不十分なので、具体的な業務内容をしっかりと把握しておくことが大切です。たとえば、面接を受ける会社がスポーツ用品を製造し販売している会社だとします。
どのような材料を使い製造しているのか、どこから材料を仕入れているのか、開発している素材などはあるのかというところまで調べておいてください。販売ルートはどうなっているのかなども把握しておくと良いですね。
こだわりの製造方法なども調べておくと、十分に熱意が伝わるでしょう。
インターネットでは不十分!1次面接後に会社の資料をもらうこと!
インターネットでは会社のホームページがあるのなら、大半のことは調べられますが、具体的な業務内容については載っていないことが多いです。
1次面接後に採用担当者が手の空いているときに「御社の業務内容についてさらに深く勉強をしたいと思っておりますので、会社の資料やパンフレットをいただけますでしょうか?」と言ってみましょう。
熱意があると好意的に見られ、大体の採用担当者ならくれるはずです。
ただし、企業秘密なのでと断られる場合もあるので、そのときは不満そうな表情はせずに、すぐに引き下がりましょう。
入社してからの目標を立てておく
入社してからのビジョンを考えておくことも、面接官に十分な働く熱意を伝えられます。
ビール製造の会社なら「3カ月目までに商品開発の案を1件提出します」、「1年目までに工場の製造ラインで起きている問題点をまとめ、製造数を増加させます」など、できるだけ具体的な目標計画を立てておきましょう。
そのためにも、面接を受ける会社の業務内容について、かなり詳しく知っておく必要があります。
まとめ
面接では短い時間で勝負しなければならないので、準備に時間をかけることがポイントです。とくに1次面接が受かって、2次面接に行くまでの準備は入念に行いましょう。
1次面接までにがんばってきたことが無駄にならないように、2次面接では悔いの残らないように準備をしておいてください。
筆記試験を実施していない会社では、とにかく面接がすべてです。短い面接時間で、自分のすべてを出し切れるようにしましょう。