計画性がない人と聞くと、なんだかだらしない人をイメージしてしまいますよね。遅刻をして来たり、約束を守らなかったり、どちらにせよ良いイメージはありません。
計画性のなさは、生来の性格のようなものだと思う方もいるかもしれません。しかし、計画性のなさは、意識をすることによって治すことが出来るということも事実なのです。
そこで今回は、計画性がない人の特徴や行動の例をご紹介していきます。また、計画性のなさを治すための方法についても、深く掘り下げていきましょう。
周りに計画性がない人がいる方や、自分自身で計画性がないということを自覚している方に参考にしていただければ幸いです。
もくじ
計画性がない人は、先を見通せない
計画性がない人は、先のことを考えたり、未来を見通すことができない人が多いです。そのため計画性がない人は、何か問題が起こってから焦りを感じはじめ、多くのトラブルが後の祭りとなってしまうのです。
もちろん、人間は今この時を生きています。極端に慎重な行動ばかりになってしまえば、石橋を叩いて壊すような人生を送ることになります。
しかしながら、未来とは不確実で目には見えないもの。そして、努力次第で変えられるものでもありますよね。
人生の可能性が凝縮されている未来を見通せない人は、やはり計画性がないと言わざるを得ないのです。
計画性がない人はどんな人?計画性がない人の特徴
計画性がない人の日常の所作には、ある共通した特徴があります。それは、皆は焦りを感じていない場面でも常に焦っているということです。
もともと計画していた通りにいかなければ、時間を消費してしまいます。その埋め合わせは、絶対にどこかでしなくてはなりませんよね。
前もって計画をしていなければ、余裕も生まれません。そのため、計画性のない人は、皆が平然とこなしていることでも、手間取ってしまうのです。
そこで、計画性のない人の特徴をそれぞれ詳しくみていきましょう。
予定していた集合時間に間に合わない
計画性がない人は、よく集合時間に遅れて現れます。よく目にしたことがある光景かもしれませんね。
前々から決まっている集合時間に間に合わないということは、その集合時間から逆算した行動が出来なかったということです。例えば朝起きる時間を予め決めていなかったり、着ていく服を決めておかなかったりということは、後々になってひとりだけ焦ってしまう結果を招きます。
仲間内や同級生など、気の置けない仲間たちと過ごす時間であれば、誠心誠意謝ることで許されるかもしれません。しかし集合場所が空港であり、飛行機に乗り遅れてしまった場合などは、スケジュールに笑えない大きな穴を開けてしまうことに繋がります。
家計や収支を管理できずに毎月赤字
家計や収支を管理できないことも、計画性がない人に通ずる特徴といえます。お金が底をつく未来を逆算することができなければ、収支をあわせることは難しいですよね。
どんなお金の使い方をしても、短期間で収入が大きく変化することはないでしょう。つまり、自分が今もらっているお金を基に、身の丈にあった暮らしをすることが、計画性といえます。
もちろん、お金をたくさんもらっていて、毎月赤字にならないという人も注意が必要です。お金があるということにかまけて、支出を計算することを怠ってしまえば、収入の変化があったときに、赤字になってしまう可能性もありますからね。
計画性のない人は公私ともに損をする?
計画性のない人は、人生であまり得をすることはありません。なぜならば、いつも約束を破っている状態では、信頼を失ってしまうからです。
人間は、人と人との関わりの中で生きています。それは私生活であっても、職場であっても同じです。
したがって、人から信頼を得ることができなければ、成功や喜びとは縁遠くなってしまうのです。計画性がないことによってだらしない人だと認識されてしまえば、その後の人間関係も後味の悪いものとなってしまうでしょう。
そこで、計画性がない人は具体的にどういった損をすることになるのかを、具体的に挙げてまいります。
計画性のなさは友人関係に響く
計画性のなさが原因で破綻するものの一つとして、友人関係が挙げられるでしょう。嫌いだと思う人とは友人関係にはならないことがほとんどですよね。
また、嫌な面が多い人とも友人関係になりたいとは思わないでしょう。そのため、いつも約束を破ってしまう計画性のない人は、友人関係も次第に希薄になってしまう傾向にあります。
例えば、友人の誕生日のために一生懸命計画をしたのに、友人にすっぽかされてしまえば、どんな温厚な人でも怒りを覚えるでしょう。計画性がなく、約束を無下にしてしまうようなことが続けば、やはり友人関係にも響いてしまうのです。
計画性のなさは出世や勤務状況に悪影響
計画性がないということは、出世や勤務状況にも悪い影響を与えます。仕事においても遅刻が多かったり、タスク管理が下手だったりすれば、周囲からの信頼や信用が失せてしまいます。
企業からすれば、信頼出来る人に引っ張っていってほしいと思うのが普通です。したがって、いつまでも信頼が置かれない人には、なかなか出世の話は舞い込んできません。
また出世するか否かだけではなく、普段の勤務状況にも悪影響となってしまいます。計画性のない人は、なかなか仕事を終わらせることができずに、皆が終わる仕事でもいつも残業をする羽目になります。
計画性がないというのは、仕事の面においても悪影響となってしまうのです。
計画性のなさは転職活動にも不利
計画性のなさは、転職活動にも不利です。転職活動をするときには、忙しい合間を縫って面接のスケジュールを決めたり、ポートフォリオをまとめたりする必要があります。
いわば、仕事をしながら他の重要な作業を平行で行っていることと同義なのです。計画性がなく、普段の仕事を満足に終えることができなければ、納得のいく転職活動を行うことは難しいでしょう。
加えて、新たな企業を訪問する際の下準備や、その企業が尋ねてくるであろう質問を計画的にまとめておくことも、転職活動中には必須といえます。そういった準備に手間取ってしまうようであれば、やはり転職活動でも不利になってしまいます。
計画性のなさを改善する方法は?
計画性のなさは、性格に起因するところも少なからずあります。しかしながら、本人の意志や努力で大きく改善することが出来るのです。
計画性のなさを改善するためには、自分自身の生活習慣や考え方を整える、いわゆるセルフマネジメントを行うことが効果的です。今までは惰性で行っていた悪習慣を辞めてみたり、新しい有益な習慣を取り入れてみたり、セルフマネジメントにも様々な手段があります。
そこで、自分をあらたにブラッシュアップするためのセルフマネジメントをはじめとして、計画性のなさを改善するための方法をご紹介してまいります。
人生の目標を日毎に細かく設定する
人生の目標を設定することが、まずは計画性のなさを改善するための第一歩といえます。目標があれば、進むべき方向が定まり、やるべきことが自然と整理されていきます。
定める目標は、大きな夢でも、今のところ実現不可能だと思える野望でもかまいません。ただし大切なのは、その夢を叶えるために、一週間後や明日、そして今日今この瞬間から始めなければいけないことをリストアップすることです。
なるべく細かく目標を区切り、自分のやるべきことを書き出すことは、計画を立てることと同じですよね。計画性のある生活習慣を身につけるためにも、目標を細く設定することは大切なことといえるのです。
常に予定の10分前行動を心がける
常に予定の10分前に行動をするということも、計画性を育む上で大切な行いです。10分前に行動をするためには、10分後のことを頭に思い浮かべる必要があります。
いつも行き当たりばったりで計画性がなかった人は、まず10分先のことを考えるだけでも、計画を立てる習慣を身につけることが出来ます。ジャストタイムで物事を行っていると、不慮の出来事に対応することが出来ません。
10分という余裕を日常生活に恒常的に組み込むことによって、これまでのように遅刻をしてしまうこともなくなっていくでしょう。10分という時間は、計画性のある人生を歩む上で重要といえるのです。
ライフスタイルを朝型に切り替える
朝型の生活をすることも、計画性を培う上ではとても大切です。夜遅くまで連日夜更かしをしていると、ホルモンバランスや健康的な面においても良い影響は出ません。
そうなればマイナス的思考も増え、どうでも良い、と投げ出してしまう確率が上がるのです。朝早く起きることによって、健康的な生活を送ることができ、さらには先を見据えた計画性ある行動を行うことも出来ます。
もちろん、環境や生活時間帯によって難しいという場合もあるかもしれません。そんなときには睡眠時間を決めておくなど、惰性でいつまでも起きていたり寝ていたりすることを防止すれば、計画性のある生活に繋がりますからね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、計画性がない人や計画性のなさについて、その改善方法も踏まえてご紹介をしてまいりました。
生きていく上において計画性がない人というのは、損することはあっても得することはほとんどありません。公私に渡る人間形成など、社会的に大切な部分で取り返せない損失を生んでしまう可能性もあります。
したがって、計画性のなさを改善することは、生きていく上で非常に大切なことであるといえるのです。もしも計画性がない人が周りにいたり、自分自身の計画性に疑問を持っている人は、参考にしていただければ幸いです。