ビジネススキル

テクニカルスキルって何?社会人なら知っておくべき基礎知識を解説!

どんな仕事にせよ、その仕事に特化した技を身につける必要があるでしょう。テクニカルスキルは、仕事をする上で欠かすことのできない技術です。新入社員はもちろん、管理職についている人まで、それぞれの立場に合った能力や実力が求められています。

1人1人の実力を向上させることで、企業として成長していくことから、売上を上げる上で非常に重要な要素となっているテクニカルスキル。今回は、仕事をこなすために誰もが身につけるべき「技」について解説していきます。

もくじ

職務遂行に欠かせないテクニカルスキル

テクニカルスキルとは、1955年にロバート・カッツ氏が提唱したスキルです。仕事をする上で欠かせないテクニカルスキル、コミュニケーション能力を表すヒューマンスキル、組織を管理するコンセプチュアルスキルの3つからなっています。

任された仕事をこなすには何らかの専門的な技術が必要です。コンビニのアルバイトでは「レジ打ち」や「品出し」などの能力が求めらます。このように、どんなに簡単な仕事でも何かしらの技術を習得しなければ仕事をこなすことはできません。

能力を磨くことで仕事のスピードや質、完成度などを高めることができ、企業にとって価値の高い存在になることができます。このように、テクニカルスキルは1955年に提唱された考え方にも関わらず、今もなおビジネスの核心をつくものになっています。

3つの種類に分けられるテクニカルスキル

テクニカルスキルは、大きく3つのタイプに分けることができます。一口にテクニカルスキルと言っても、必要とされる能力は立場によって複数のレイヤーに分かれています。どの能力も企業にとってはとても重要なものと言えるでしょう。

それぞれの立場に必要な技術を明確に理解することができれば、人材育成などの教育分野で戦略も立てやすくなります。ここからは、3つの種類に分けられた、それぞれのテクニカルスキルを解説していきます。

社内全員が持っておくべき汎用型テクニカルスキル

会社で働く人間にとって基礎となるのが汎用型のテクニカルスキルです。企業で働く全ての人材が共通して身につけておくべき能力で、社会人として最低限知っておかなければならない技術とも言えるでしょう。

入社した際に渡される業務マニュアルや、企業独自の決まりごとなど汎用型テクニカルスキルにもマスターするべき項目が数多くあるんです。汎用型の能力は、その名の通り、ほとんどの企業で共通する汎用性の高い能力になっています。

エクセル、ワード、パワーポイントなどの資料作成能力や一般的なコミュニケーション能力などは、汎用型の能力と言えるでしょう。働く会社によって、求められる実力は多少異なりますが、社会人として一般常識となっている能力と言い換えることもできます。

専門職に欠かせない専門型テクニカルスキル

専門型テクニカルスキルは、特定の仕事をする上で必要になる能力のことです。分かりやすいところで言うとプログラマーや大工などがあります。専門職には欠かせない技術で、習得にはある程度の訓練が必要になります。

Web制作会社を例えて言うと、複数のプログラマーを雇うことによって、仕事を担当していた1人の社員が急用で休まなくてはならなくなった時でも、同じ能力を持つプログラマーがいれば、仕事を前に進めることができます。

各部署で定めた目標を期間内に達成するには、トラブルに備えておくことも大切です。複数の社員に同じ能力を教育できれば、企業の安定性を向上させることができるでしょう。どの業界でも同じように求められる能力の1つです。

特別な立場に問われる特化型テクニカルスキル

特化型テクニカルスキルは、専門型テクニカルスキルをより深掘りしたもので、組織の中でも重要な存在になっています。職務に必要な能力に加えて、簡単に真似できないような技術のことを言います。

特化型テクニカルスキルの場合、替えが効かない存在、つまり技術習得の難易度が高いため、先を見越して優秀な人材を育成しておく必要があります。難易度の高い技術を身につけられる人間はそう多くないため、前々から準備しておかなければいけません。

中小企業などでは特化型テクニカルスキルが1つの大きな武器になっていることが分かります。他社にはない魅力としてアピールすることができる特化型テクニカルスキルは、売上にも直接貢献する価値のある能力と言えるでしょう。

テクニカルスキルの効率的な磨き方

どんな職業、どんな役職であっても必ず必要となるテクニカルスキル。企業にとっては、それぞれの社員に対して最適な技術を効率的に学ばせたいところです。目的やビジョンに沿ったスキルは、社員ならどんどん身につけておきたいもの。

技術を習得するには、複数の学習方法があります。「社員全体に技術を浸透させたいのか?」「個人に技術を習得させたいのか?」など目的に応じて学習方法を選択するのがおすすめです。

ここでは、テクニカルスキルの効率的な磨き方を紹介します。

忙しい人にも安心!オンラインスクール

時代の変化に伴い、求められるスキルが変わっていくような業界では、仕事以外の時間で技術を習得するのがおすすめです。オンラインスクールであれば、全国どこからでも学習することができます。

時間の取りにくい社会人でも夜間営業しているオンラインスクールなども多いので、空いた時間をスキル習得に費やすことができます。先を見越して学習することによって、企業にとって必要価値の高い人材を目指すことができるでしょう。

各スクールでカリキュラム内容や、受講スタイルに違いがあります。人によっては「難しすぎる」「なんかイメージと違った」なんてこともあるので、まずは無料体験などで授業スタイルを確認してみることをおすすめします。

先輩社員から技術を学ぶ!社内研修

専門的な技術が必要な職種の場合、社内研修をするのも効果的です。熟練の先輩社員から教育を受けることができれば、より実践的な技術の習得が可能です。社員研修にはマンツーマンから複数名での指導まで様々な方法があります。

社内研修によって技術を磨くメリットは、短期間で効率的に技術を習得できる点にあります。その道で長く仕事をこなして来た先輩社員からの指導は無駄がありません。特化した技術を学習するには、非常におすすめの方法と言えるでしょう。

社内研修を定期的に行うことで、各社員の現在のスキルレベルを確認することも可能です。特化型テクニカルスキルを身につけさせたい人材がいる場合は、早い段階で個別に社内研修を始めることによって、価値のある人材に育てることができます。

外からの刺激でスキルを習得!社外研修

社内にない新しい技術を取り入れたい場合は、社外研修でテクニカルスキルを習得するのがおすすめです。社外で学ぶことによるメリットは、技術を効率的に習得する以外にも様々なメリットがあるんです。

例えば、自社研修では社内のみで完結するため、他社とのレベルの違いを把握するのは難しいです。しかし、社外研修ならライバルとなる会社や自社にない新しい技術を持った場所で研修を行うため、他社と比較がしやすく俯瞰的な視点で自社のレベルを測ることができます。

社内研修と社外研修を組み合わせることによって、今までになかった技術を取り入れて新しいサービスや、企業としてのレベルアップに繋げていくことができます。

まとめ

今回は、テクニカルスキルについて紹介しました。各ポジションによって身につけるべき技術は異なります。適切な能力を習得することで、企業にとって価値のある存在になることができます。

専門的なスキルを身につけることは、どんな職業にしても企業・社員の双方にメリットをもたらしてくれるものですね。テクニカルスキルをどういった方法で学ぶかも大切なポイントになっていました。

IT業界などの移り変わりが早い職業では、オンラインスクールなどで自習するのがおすすめです。社内研修や社外研修で新しい技術を学ぶことも企業にとって非常に有益と言えるでしょう。適切なテクニカルスキルを習得して成長速度をアップさせていきましょう。

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