転職活動をするにあたって避けて通れないのが面接です。苦手とする人も多いですが、逆に言えば面接嫌いを克服するだけで他の転職希望者と差をつけることができます。
実は面接が苦手と感じるのには、いくつかの原因があることがほとんどです。その原因を洗い出し、一つ一つ対策を打つことで面接嫌いを克服できます。
今回は面接を苦手と感じる場合の、代表的な3つの原因とその解決策をお伝えします。ぜひこの記事を参考にして、本番の面接で自分の実力を発揮してください。
もくじ
面接が苦手な原因を洗い出し解決策を実行する
転職活動の鍵を握ると言っても過言ではないほど、面接は重要なものです。とは言え、面接が苦手なことをコンプレックスに感じる必要はありません。
自分が苦手と感じる物事は、大抵の場合他の人も多かれ少なかれ苦手と感じているものです。面接嫌いを克服することで他の人に一歩リードできる、と前向きに捉えてみましょう。
面接が苦手と感じる場合には、いくつかの原因によって苦手意識を抱いていることがほとんどです。なので、まずは自分が面接のどこが苦手なのか考えてみましょう。その上で一つ一つ気軽に取り組めそうなものから解決策を実行していきます。
多くの人はただ漠然と苦手意識のあるままに面接練習を繰り返し、苦しい経験を重ねることで消耗してしまいます。簡単にできることから一つずつ合理的に解決していくことが大切です。
1.自己アピールが苦手なことが原因の場合は？
謙虚であることが美徳とされる日本では、自分の良さを人に伝えることに慣れていない方が少なくありません。
ですが、面接での自己アピールが苦手と感じる場合には、自分の長所を主張することに慣れていない場合と、そもそもひと回り以上も年上の人と話をすることに慣れていない場合があります。
自分は自己アピールのどのポイントが苦手と感じているのか、じっくり考えてみてください。
多いのが、上記の理由に加えてそもそも初対面の人と話すことが苦手である場合です。その場合も、「年上の人と話をすることに慣れていない場合」の解決策を応用できるので試してみてください。
自己分析を行い強みやスキルを明確にする
自分の長所を主張することに慣れていないときは、自己分析を行なって自分の強みやスキルを明確にしましょう。
自己分析の一般的なやり方は、今までの人生で印象に残っている出来事を取り上げ、「なぜ印象に残っているのか？」「自分はなぜそう思うのか？」と、掘り下げられるだけ掘り下げて考える方法です。
こうすることで気づいていなかった自分の強みやスキル、価値観などを明確にすることができます。
大切なのは、自己分析を行うことで客観的に自分の長所を見つけることです。客観的に見て自分の中に少しでも優れていると思えるポイントがあるなら、根拠と共に事実として扱いましょう。
自分の長所を主張しなくてはいけないと思うと抵抗を感じる方もいるでしょうが、事実を面接で主張することに抵抗を感じる必要はありません。
年上との会話に慣れるための練習をする
仕事にもよりますが、普通に生活していると自分とひと回り以上離れた年上の人と長時間会話をする機会は多くありません。
本番の面接では、初対面の年上の人相手に自己アピールをしなくてはいけないので、普段年上の人と話し慣れていないとハードルがぐっと上がってしまいます。ずっと年の離れた人と話をするのは、同世代と話をするのとは勝手が違うので慣れる必要があります。
そのため、面接前に年上の人と話をする練習をしておきましょう。できれば家族ではなく適度に緊張感のある目上の人であればよりよい練習になります。
転職エージェントなどを利用すれば、さらに初対面の人と話す練習の場を増やせるのでおすすめです。
2.面接特有の雰囲気に緊張してしまうのが原因の場合は？
面接特有の雰囲気による、自分の価値が評価されるというプレッシャーも、面接に苦手意識を持つ大きな原因の一つです。あの独特の空気に飲まれてしまい、緊張して本来の実力を発揮できなかったという苦い経験を持つ方は多いでしょう。
面接の雰囲気に飲まれずに済むには、面接の経験を積んで慣れることとメンタル面からのアプローチが効果的です。自分のペースを持って堂々と面接に臨むことができるようになれば、力を出し切り良い結果に結びつけられるようになります。
エージェントなどを活用し場数を踏んで面接に慣れる
面接に平常心で臨めるようになるためには、まずは場数を踏んで経験を積むことが大切です。面接は練習するほど上達するので、経験を積めば自信につながり、本番も落ち着いて受け答えができるようになります。
場数を踏むためには、面接官役を誰かに頼んで練習に付き合ってもらうことが必要です。
転職エージェントなどを活用すれば、本番に近い設定の中でさまざまな質問の受け答えをするので、より効果的な練習を積むことができます。
知り合い相手だとどうしても緊張感に欠けた練習になってしまいがちなので、できればこうしたエージェントなどを利用し、緊張感の中で本番さながらの練習をすることをおすすめします。
面接に対する心構えを見直す
面接に対して気負いすぎていないか、自分の心構えを見直してみましょう。確かに面接は転職活動においてとても重要な事柄ですが、一つも失敗せず完璧を目指す必要はありません。
例えば、多少言葉を噛んだり、言葉に詰まってしまったとしても問題ありません。緊張していることが面接官に伝わったとしても、それは当たり前のことなのでマイナスにはならないのです。
上手なスピーチをしようと気負いすぎずに、自分の考えをしっかりとした口調で伝えて、笑顔で礼儀正しく受け答えができれば十分です。
100%の力を出そうとして緊張してうまく喋れなくなってしまうより、80%の力をしっかりと出すことを目指した方が良い結果に結びつくでしょう。
3.質問に答えられないことへの不安が原因の場合は？
面接官に聞かれた質問に対し、うまく答えられなかった経験がある人は、これが元で面接に苦手意識を持っている場合が少なくありません。
予想もしていなかったような事柄について尋ねられたらどうしよう、と不安に思うのは当然です。
この不安を解消するためには、相手と自分についてよく知ることが大切になります。
相手の企業についてあらかじめ情報を得ておき、自分が仕事に何を求めるのかを明確にしておくことで、予想外の質問にも答えられるようになります。加えて、1でも触れた自己アピールに関しても準備をしておけば十分です。
企業分析をしっかりと行い基本的な事柄を押さえる
まず面接の相手となる企業について、事前に企業分析をしておきましょう。
たくさんの企業と面接を行うので全部覚えていられないという方も多いと思いますが、聞かれて答えられないとまずいような基本的な事柄については押さえておくことをおすすめします。
その上で本命の企業についてはしっかりと企業分析をしましょう。
企業分析のやり方としては、企業の公式サイトや会社説明会、四季報などで情報を収集し、同業他社との違いや事業内容などをはじめとする基礎情報を自分なりにまとめる方法などがあげられます。
十分に調べておけば、予想外の質問に対しても知識を応用して自分なりの意見を述べることが可能です。
自分が仕事に求めることを明確にしておく
相手企業のことと同じくらい、自分が仕事に求めることを明確にしておくことは大切です。
自分が仕事に求めることがその企業とどのようにマッチしているのか主張することができれば、自分自身のことに関する予想外の質問にも答えられます。
そのため前もって、自分が仕事をする上で何を重視しているのか整理して、自分の気持ちや考えを明確にしておきましょう。
面接官の質問全てを予測することは不可能ですが、根本的に相手と自分についてしっかりと考えを整理しておくことができれば、その場で自分の意見をはっきりと述べることができ、好印象に繋げることができます。
まとめ
苦手意識を持つ方が多い面接ですが、苦手な理由を細分化し一つ一つ対策を打つことで、克服するのは無理だと考えていた方でも面接嫌いを克服することが可能です。
転職活動をするにあたって面接は避けては通れませんが、だからこそ面接の準備をしっかり行うことで転職活動に自信を持つことができます。
また、面接に対する苦手意識を取り除くために、お伝えしたような自分自身の考えや強みを分析する作業は、自分に合った転職先を考えるのにも役立つため一石二鳥です。
ぜひ転職活動を成功させて、自分に合ったよい職場を手に入れてください。
