転職活動において避けられない“職務経歴書”。履歴書になじみのある方は多いと思いますが、「職務経歴書には何を書けばいいの?」と悩む方は多いでしょう。
書こうとしても、「アルバイト経験は書くべきなのか?」「どんな書き方をするのか?」などの疑問を持つことがあると思います。
職務経歴書は「スキルや経験を表すもの」ですので、いい加減に書いているとチャンスを逃してしまう可能性があります。そこで今回は、職務経歴書におけるアルバイトの扱いや書き方について紹介していきます。
もくじ
アルバイトも立派な経歴!職務経歴書に書くべき
職務経歴書を書くにあたって、多くの疑問を持つと思います。そのなかで、「アルバイト経験は書くべきか?」と疑問を持つ方は多いのではないでしょうか?結論から言うと「アルバイト経験も職務経歴書に書くべき」です。
アルバイトも立派な経験です。職務経歴書というのは、これまでに得た経験やスキルを表すものになります。アルバイト経験が不利に働く場合は別ですが、基本的にアルバイト経験も職務経歴書へ書くようにしましょう。
アルバイトを経歴として書かないと、面接時に「この期間は何をしていたのか?」と聞かれかねません。それを避けるためにも、「アルバイトで何をして、何を得てきたのか?」と振り返ったうえで職務経歴書を書くようにしてください。
アルバイトを職務経歴書に書くうえでのポイントとは?
アルバイトは立派な“経験”です。職務経歴書には、アルバイトでの経験やスキルを書きましょう。企業によっては、その経験が評価される可能性もあります。
とはいえ、「〇〇で接客のアルバイトをしてコミュニケーション能力がついた」と書くと、相手からすれば“印象の薄い経験”と受け取られるでしょう。
ですので、職務経歴書にアルバイト経験を書く場合は自身の経験を“分解”する必要があります。ここからは、「アルバイト経験を職務経歴書に書くうえでのポイント」について見ていきましょう。
アルバイトで何を任されたか?具体的な業務内容を
アルバイト経験に限らずですが、職務経歴書に書く経験には“具体性”が必要です。自身の経験や任されていた仕事を深掘りして具体性のある経験を書けるようにしましょう。
ポイントは、「誰に、何を、どのように」などの“5W1H”を意識すること。たとえば、同じ飲食店でも居酒屋とファミリーレストランでは客層がまったく違いますし、ホテルのレストランとカフェでは求められる能力が異なります。
大前提として、企業の担当者は多くの経歴書を見ることになり、すべての経歴書に対して時間をかけることは不可能に近いのです。そのなかで、具体性のない経験をひたすら書いている経歴書があれば、企業の担当者は興味を引かれないでしょう。
経験をスキルに!転職先で活かせるスキルをアピール
過去の経験を“5W1H”で深掘りして、より具体性のある経験を職務経歴書に書くようにしましょう。具体性のある経験は、企業の担当者からしても「この人は〇〇な面で会社に役立つかも」とイメージしやすいものです。
次は、深掘りをした経験を「何に活かせるのか?」という視点を持ち、自身の経験と企業のニーズを結びつける作業が必要です。「アルバイトで〇〇の経験をしたので、御社の〇〇の部分で役に立てる」というような書き方をして、企業から「この人は必要な人材だ」と感じてもらえるようにしましょう。
逆に言うと、どれだけ具体的な経験やスキルを書いたところで、「その経験が会社で何の役に立つの?」と思われれば採用はされません。
長所を把握する!当たり前のことが長所になり得る
職務経歴書では自身の経験やスキルを正直に書く必要がありますが、「これは書くことでもないよな…」と遠慮していてはいけません。あなたにとって大したことでなくても、企業からしたら“求める経験・スキル”である場合も少なからずあります。
「自分には長所がない」と考えている人が多いですが、それは大きな勘違い。自分自身は“当たり前”を思っていることでも、周囲からすれば「あの人は〇〇ができる」と思われていることもあります。
もちろんウソを書くのはいけませんが、自分の経験やスキルを卑下せず正直に書くようにしてください。「誰でもできるから…」「アルバイトでの話だし…」と書かずにおくのは本当にもったいないことです。
いざ実践!職務経歴書における書き方の例文をご紹介
職務経歴書では経験やスキルを具体的にして、それが「企業にどう役に立つのか?」を明確にしましょう。これを意識すれば、あなたの経験やスキルが転職に役立つはずです。
とは言っても、「“具体的に”ってどう深掘りしていけばいいのか?」「企業のニーズと結びつけるにはどう書けばいいのか?」と悩む方もいると思います。
ここでは、職務経歴書における経験やスキルなどの書き方を紹介していきます。ぜひ参考にして、職務経歴書を書いてみてください。
できる限り具体的に!平凡な経験はスルーされる
職務経歴書に書く経験やスキルには“具体性”が必ず必要になります。「細かすぎるかな?」と思うことでも、どんどん書くようにしましょう。
例として、「〇〇でバイトリーダーをしていた、人をまとめる能力がついた」と書いた場合、これでは具体性がなく“没個性的”なエピドードになってしまします。この場合は、
- なぜバイトリーダーになった?
- バイトリーダーとして何に取り組んだのか?
- 後輩の指導では何を心がけた?
- 人をまとめるために何を努力した?
- バイトリーダーとしてどんな成果を出した?
などを考えるようにしましょう。さまざまな視点での深掘りをすることで、企業側も「この人は他の人と違う経験をしているな」を感じるはずです。
アルバイト経験をうまく変換する!書き方が重要
自身の経験やスキルを深掘りしたうえで、それらを企業のニーズと合致させることが必要です。「自分の経験やスキルは、企業にとってどの部分で役に立つのか?」と考えて職務経歴書に書くようにしてください。
たとえば、あなたが提案営業職への転職を志望していており、過去に飲食店の接客を経験していたとします。その場合「〇〇でホールスタッフをしていて、家族客相手に笑顔で接客した」と話すよりも、「ホールスタッフをして、お客様に合った食事の提案や来客の対応をした」と書くほうが好印象に感じませんか?
たとえ同じ経験だとしても、視点や書き方によって伝わり方はまったく違います。自身の経験やスキルを、うまく企業のニーズに近づけるようにしましょう。
まとめ
職務経歴書は経験やスキルを表すものですので、アルバイトとは言っても丁寧に書くようにしましょう。あなたの経験やスキルが、企業にとっては“歓迎する条件”である可能性が考えられます。
職務経歴書を書くうえで大切なのは、
- 自分のスキルや経験を卑下しない
- 経験は具体的(5W1H)に書く
という3つのことです。このことを意識すれば、企業からしても“見てみたい職務経歴書”となるでしょう。
自分が持つスキルと企業ニーズを合致させるまた、職務経歴書を書いた後は第三者に確認してもらうことがおすすめです。複数の視野を持ちつつ、企業が「見たい」と思える職務経歴書を作るようにしましょう。