同じ職場で働く仲間とどのように接するかは、ビジネスマンにとって大切です。常に上司や同僚と一緒に仕事を進めているサラリーマンであれば、その重要性は理解できるでしょう。そして、実際に仕事ができる人を見てみると、例外なく周囲から信頼されることを意識して行動に移しています。それは、仕事を進めていくうえで、どれほど仲間との信頼関係が重要であるかを理解しているからなのです。つまり、職場の仲間との信頼関係は、仕事の成果に大きく影響するのです。
しかし、仕事先の仲間との信頼関係が重要であることが分かっていても、具体的にどのようにすれば仲間から信頼されるのか分からないですよね?そこで、最初に仕事において上司や同僚などの仲間との信頼関係が、どれほど仕事に影響があるかについて解説していきます。職場の信頼関係を意識していなかった人は、その重要性をここで学んでください。さらに後半は、具体的な職場の仲間との信頼関係の作り方について解説をしていきます。普段、仲間から信頼されることを意識していない人は、この記事を読んで実践に移すようにしてください。
もくじ
信頼は仕事で成果を上げるための必要条件である
まず、職場の仲間との信頼関係が、どれほど仕事に影響があるかについて話をしていきます。「仕事で成果を上げるために必要な能力は何か」を考えたとき、多くの人は自分自身のビジネススキルに目が行きます。ただ、それだけでは充分ではありません。なぜなら、組織で働くサラリーマンにとって、周囲の仲間達と一緒に仕事を進めていくことが大前提だからです。
つまり、上司や同僚、部下といった仲間と一緒に仕事を進めていく能力と、仕事で成果を上げる能力の双方が必要になるのです。もし、あなたが仕事で思うような成果が上がらずに悩んでいるのであれば、この仲間との信頼関係に原因があるかも知れません。
あなた一人で完結する仕事などは存在しない
それでは、なぜ個人のビジネススキルだけではなく、職場の仲間との信頼関係が必要になるのでしょうかそれは、どのような仕事であっても、あなた一人で完結する仕事などは存在しないからです。たとえば、営業職の仕事を考えてみます。商談を進めていて、ようやくお客様から注文を貰うことができました。ここまでは、個人のビジネススキルによるところが大きいでしょう。
しかし、注文書を貰った時点で、その仕事は終了ではないですよね?たとえば、商品を発送する部門もあれば、お客様に請求者を発行する部門もあるでしょう。つまり、必ずあなた以外の人の手を借りているのです。ここで少し、あなたが携わっている仕事に置き換えて考えてみてください。あなたの仕事は、仕事先の仲間の手を借りずに完結させることができるでしょうか?いえ、どのような仕事であっても、職場の仲間が必ず関わっているのです。
仕事を円滑に進めるには仲間との信頼関係が必要
そして、重要なポイントがここからです。たとえば、注文を受けた商品とは異なる商品を納品してしまいお客様からクレームを受けたとします。営業職であるあなたは、まず商品を発送する部門に確認を入れなければいけません。このとき、どのように商品発送部門の担当者と接すれば、その担当者は協力的に動いてくれるでしょうか?もちろん、必要となるのは、社会人として良識のある対応です。
たとえば、商品発送部門の担当者に話をするときに、最初から担当者のミスであると決めつけていたり、お客様からクレームを受けているばかりに無理な対応をさせようとしたりしたらどうでしょうか。いくら同じ会社の仲間とはいえ、このような対応をされたら商品発送部門の担当者は親身になって協力をしてくれないですよね?
協力的に動いてくれなければ、お客様のクレームをおさめようとしてもスムーズに進みません。もちろん、このような仕事の進め方をしていたら、仕事で成果を上げるのが難しいのは言うまでもありません。このように考えれば、仕事場の仲間から信頼さることが、仕事を進めるうえでどれだけ重要であるかが理解できると思います。もちろん、信頼できる仲間であれば、自然と協力してあげたいという気持ちが生まれますよね。つまり、ビジネスマンとしての信頼関係があれば、職場の同僚や後輩であっても親身になって助けてくれるのです。だからこそ、ビジネスマンが仕事を円滑に進めるためには、職場の仲間との信頼関係が必要なのです。
職場の仲間との信頼関係を構築するポイント
それでは、具体的にどのようにして職場の仲間との信頼関係を構築していくのでしょうか。それは、社会人として基本の基本ですが、ビジネスマナーをしっかりと守ることです。そんなことは、「仕事をするうえで当たり前ではないか」と思ったのではないでしょうか?
しかし、仕事における挨拶や敬語の使い方といったビジネスマナーをきちんと実施できている人の方が少ないのが現実です。あなたは自信を持って「社会人としてのマナーはきちんと実施できている」と言い切れますか?「親しき仲にも礼儀あり」ということわざにもある通り、毎日顔を合わせる職場の仲間であっても礼儀や作法は必要です。そして、挨拶や敬語の使い方というような基本がしっかりと出来る人が、結局は周囲の仲間から信頼されるのです。
また、報連相をしっかりと行うことも大きなポイントです。とくにあなたに任されている仕事の進捗は、きちんと上司に報連相を行うように心がけてください。前述したとおり、あなたが携わっている仕事は一人で完結するものではありません。だからこそ、上司へのきちんとした報連相が求められるのです。そして上司は、仕事ができるから部下を信頼するのではなく、報連相ができるから部下を信頼するのです。
仕事の仲間とプライベートの仲間意識は別である
また、職場の同僚や上司は「仕事のパートナー」であるという割り切りも大切です。職場の仲間は、職場のパートナーであり、仲の良い友人ではないのです。つまり、仲間には「仕事仲間」と「プライベート仲間」があるのです。この2つをしっかりと線引きすることが大切です。
たとえば、上司や同僚と仲が良くなりすぎて、馴れ合いの関係にならないように注意しなければいけません。なぜなら、仕事に悪い影響が生まれるからです。たとえば、上司が日常のように部下とお酒を飲みに行ったりして、まるで友達のような関係性になったとします。そうなると、いざ上司として部下を叱らなければならないときに、情が入って叱ることができなくなるのです。別の言い方をすると、お互いがなあなあの関係になり、仕事に甘えが出てしまうのです。会社の上司や同僚といった職場の仲間と仲良くなるのは良いことですが、行き過ぎはいけないのです。
職場の仲間はビジネスパートナーであり、学生の頃の同級生というようなプライベートの仲間ではありません。このことを強く意識して、日々の仕事に臨むようにしてください。
まとめ
さて、ここでは仕事先の仲間との信頼関係の大切さについて話をしていきました。どのような職種であっても、あなた一人で仕事をしている訳ではありません。周囲の人達との協力があって、あなたの仕事は成り立っているのです。そして、周囲の仲間達と一緒に仕事を進めていくうえで必要になるのが信頼関係です。そのため、社会人としての働き方やビジネスマナー、報連相といった基本は徹底してください。ビジネスマンとして良識のある行動から信頼が生まれるからです。そして、信頼があるからこそ、お互いに協力し合えるし、仕事の成果も上がるのです。
組織で働くサラリーマンにとって、周囲の仲間の存在がいかに大切であるかを理解しなければいけません。ここで学んだ内容を実践して、職場の仲間との正しい信頼関係を構築するようにしてください。