仕事に対してマジメに取り組んで一生懸命働いていても、なぜか空回りしてしまう人は少なくないはずです。「マジメに働いているのになんでだろう…」「頑張っているのにミスをする…」と、思い悩むことはないでしょうか?
実はこの空回りには必ず“原因”があり、あなた自身の仕事能力が足りないというわけではありません。原因にさえきちんと対処できれば、現状は少しずつ改善されていくはずです。
そこでこの記事では、マジメに仕事をしているのに空回りしてしまう人の原因や、その対策方法について紹介していきます。
もくじ
なぜ仕事で空回りする?考えられる3つの原因は?
- 一生懸命やっても結果が出ない
- 頑張っているのにミスをする
- マジメに働いているのに評価されない
- なぜか周りから認めてもらえない
など、仕事で空回りをして悩む方は少なくありません。ただそれには少なからず原因があり、空回りしている人自身が原因を知らないからこそ、その状況が改善されないのです。
ここでは、マジメに仕事をしているのに空回りしてしまう人の“原因”について紹介していきます。あなた自身にも思い当たることがないか、一度チェックしてみてください。
仕事に対して努力をする方向が間違っている
そもそも“空回り”というのは、あなた自身が一生懸命に働いていても仕事がうまくいかなかったり、周りから評価されなかったりする状態。その空回りの大きな原因として、仕事に対する努力の“方向”が間違っている、というものが挙げられます。
努力する方向が間違っている、というのは、
- こだわらなくていい仕事に力を入れている
- 問題に対する解決策がズレている
- 会社が求めていないことをしている
- 何事も自分本位で考えてしまっている
などが考えられるでしょう。つまりは、間違った方向へ意味のない努力をしている、ともいえます。
このように、本来するべき仕事とあなたの行動がズレていると、空回りしてしまうのは当然のこと。仕事において大切なのは「自分はどうしたいのか?」ではなく、「相手は何を求めているのか?」という視点です。この視点がズレてしまっていると、残念ながら仕事においても空回りが続いてしまうでしょう。
周りとのコミュニケーションが取れていない
空回りすると悩むあなたは、おそらく仕事に対してマジメに向き合い、一生懸命に仕事へ取り組んでいるはずです。しかし、そのやる気やマジメさに身を任せ、周りを置いてけぼりにしてはいませんか?
仕事というのは、一部例外を除いてはチームプレーであり、個人プレーのみで完結するものではありません。いくらひとりが強いやる気やモチベーションを見せても、それを周りと共有できなかったり、相手とのコミュニケーションが十分に取れていなかったりすれば、望んだ仕事の成果は出ないでしょう。
仕事をする上で、周りや相手とのコミュニケーションはもっとも重要なことのひとつといえます。普段から周りとコミュニケーションを取り、困ったときに相談したり、任せるべきときは仕事を任せたりできていますか?
周りの人からの評価に過敏になっている
空回りをしてしまう人は、周りからの評価に過敏になっている、という傾向があります。常に周りからの評価を高めようとするあまりに、会社や相手が求めていないレベルのことをしたり、深く考える前に行動したりして、結果的に空回りしてしまうのです。
もちろん、仕事のレベルを上げることも、積極的な行動をすることも仕事において大切なことですが、それらはあなたの評価を高めるための手段ではなく、あくまで仕事の目的を達成するためのものであるはずです。
ですので、周りからの評価を目的に働くのはあまりオススメできません。周りからの評価はあくまでマジメに働いた結果であり、仕事の目的は何かしらの問題解決にあります。周りからの評価に過敏になり、目的を間違えてはいませんか?
空回りを改善!仕事の努力が報われるための方法は?
仕事で空回りしてしまうのには、必ずと言っていいほど“原因”があります。まずは原因を正しく把握し、少しずつ改善するようにしましょう。
さて、ここまでは仕事で空回りをしてしまう原因について紹介しました。「マジメに働いているのに空回りしてしまう…」と悩んでいる方は、どこかしらに心当たりがあったはずです。
ではここからは、仕事で空回りをせずに仕事の努力が報われるようになる方法について紹介していきます。
「何をすればいいのか?」について深く考える
まず、任された仕事の目的を理解し、その上で「何をすればいいのか?」と目的を達成するための行動を考えるクセをつけましょう。もちろん素早い行動も大切ですが、仕事の目的をハッキリさせないといつまでも空回りが続いてしまいます。
仕事を任された際、段階として「この仕事は何のためにあるのか?」について考え、その上で「何をすれば目的を達成できるのか?」と考えるのが大切です。
たとえば、何かしらの報告書を作成する場合は、まず「この報告書は誰が何を知るために作るのか?」と考え、その上で「では〇〇のフォーマットで、内容は△△と□□を記載すればいいな」と考えます。
また、仕事の目的が十分に理解できない場合は、正直に指示を受けた相手や上司に相談しましょう。目的に沿った仕事を続けていれば、いずれ自分で目的を判断しつつ取り組めるようになるはずです。
周りと協力しながら仕事を進める意識をする
先述の通り、仕事というのはほとんどがチームプレーであり、個人プレーのみで完結する場合は極めて少ないといえます。仕事を任されたとき、「任されたからひとりでやりきらなきゃ!」と考えてはいませんか?
もしうまく周りと協力して仕事を進めていけば、空回りをする機会が確実に減ります。なぜなら、万が一あなたが間違った方向への努力をしてれば、周りがそれを軌道修正してくれるから。
そもそも仕事において、周りと協力するのは当然のこと。だからこそ“会社”という組織を作り上げ、ほとんどの人が組織の一員として働いているのです。
また、空回りをしている人は、他人の仕事をうまく観察できていない傾向にあります。社内で「仕事ができる」と言われている人を観察し、何かしらのヒントを得る習慣をつけるようにしましょう。
努力ではなく仕事の結果で評価を得るようにする
空回りをする人は、周りからの評価に過敏になっている、ということを先ほどお伝えしました。たしかに「周りから高い評価をされる」ということは大きな“やりがい”にもつながることですが、あくまで評価は結果であり結果を出して評価される、という心構えを持ちましょう。
たとえ小さな仕事でも、必ず“目的”があります。にもかかわらず「この仕事で周りから評価してもらおう!」と考えて取り組んでしまえば、本来仕事が持っている目的からズレてしまうのは当然のこと。そのような仕事を続ければ周りからは評価されずに、“空回り”を感じるでしょう。
周りからの評価というのは、正しい仕事を続ければ勝手についてくるものです。功を焦って働くと空回りが続いてしまうため、まずは仕事の目的を達成し、その上で評価してもらう心構えを持つようにしてください。
空回りはやり方の問題!原因さえ改善すればOK
ここまで、空回りしてしまう人の原因や、その対策方法について紹介しました。これらの原因と正しく向き合って改善しないと、マジメに仕事へ取り組んでも空回りが続いてしまうでしょう。
しかし空回りしている現状は、すべてがネガティブな状態ではありません。というのも、空回りしているというのは、一生懸命かつマジメに仕事に取り組む“意思”は持っているということ。
仕事で成功するためには、課題に対してのやり方や進め方などの“考える力”と、仕事に対するやる気や熱意などの“動く力”が必要不可欠です。そして現在のあなたは、すでに後者の“動く力”を持っているともいえます。
ですので、空回りをしているいまの状態から仕事のやり方や進め方などさえ改善できれば、自ずと仕事の成果はついてくるはずです。決してネガティブにはならず、少しずつ改善に取り組んでいきましょう。
まとめ
仕事で空回りをしてしまう、という状況はかなり辛いものです。マジメに仕事へ取り組んでいても結果が出ず、周りからも評価されないとなれば、どうしてもモチベーションが下がってしまうのは当然のことでしょう。
しかし、だからこそいまの状況を長続きさせてはいけません。あなたには、仕事に対してマジメに向き合い、一生懸命に仕事に取り組む“力”があります。もし空回りしている状態が続いてしまうと、どんどんモチベーションが下がってゆき、その貴重な力すら失ってしまうかもしれません。
ですので、まずは空回りしている原因を正しく把握し、その上で仕事のやり方や考え方を改善していきましょう。この改善を続けていけば、自ずと仕事の結果も出るようになり、周りからも評価されるようになるはずです。