ビジネスマンというと、毎日が勉強の日々で知識を増やしながらも、仕事で成果を出し続けることが大切になってきます。そのためには、学んだ知識を日々「アウトプット」していくことが極めて重要です。 そのなかで、「アウトプットが上手くできない」と感じることはないでしょうか?その原因は、アウトプットが苦手だからなのではなく、アウトプットすることが「習慣」になっていないからであると言えます。 そこで今回は、アウトプットが苦手と感じている人でもできる「アウトプットを習慣にする方法」について紹介させていただきます。
もくじ
アウトプットが苦手な人に共通する原因は「習慣」にある
まず冒頭でもお話しした通り、「アウトプットが苦手だ」と感じる人のほとんどは、「アウトプットが習慣になっていない」状態であることが言えます。 よく、アウトプットが苦手なのは「自分に自信がないから」や「インプットが足りないから」ということが原因に挙げられることが多いですが、本質的な原因は「アウトプットする習慣ができていない」ところにあります。アウトプットを習慣にすることで、インプットの質と量が上がり、アウトプットに対する苦手意識をなおすことができるのです。
例えば、あなたが料理を勧められたとき。特に感想を求められなければ、一口食べて「おいしい」「いまいち」などの感想を得て終わると思います。 しかし、「その料理を食べて、2000文字以上で感想を教えてくれ」という依頼であればどうでしょうか?自然に、「この味付けは独特だな」とか「焼き加減が絶妙だな」とか、今までよりもう1歩先の情報を得ようとしませんか? これは、「アウトプットをする前提でインプットをしているから」です。この例と同じで、アウトプットすることを当たり前にすれば同時にインプットの質や量も自然に上がっていくのです。
アウトプットを「習慣」にする3つの方法とは?
先ほど、アウトプットへの苦手意識をなおすためには「アウトプットをする習慣を身につけること」が大切だとお話ししました。では、アウトプットを習慣にするためにどのような方法をとるべきなのかを、具体的に3ステップに分けて紹介させていただきます。 方法としてはとても簡単で、この記事を読んだ日からでも始められる方法になっています。「なんだこんなことか」と感じる方もいるでしょうが、簡単なことだからこそ、アウトプットへの苦手意識をなおすために取り組んでいきましょう!
①学んだことを、とにかく吐き出すように紙に書き出す
まずは紙とペンを用意して、学んだことや教えられたことを紙に書き出してみてください。箇条書きであろうと、単語のみであろうと構いません。ここでは、とにかく頭の中を空っぽにする気持ちで、頭に浮かんだことをどんどん吐き出すように紙に書き出してください。 おそらく、あなたのメモにはまとまりがなく、乱雑な状態になってしまうかと思います。しかしその状態こそが、現時点でのあなたの頭の中の状態です。このとき、「うまいことを書こう」「良い感じにまとめよう」ということは一切考えないでください。 ここで無理やりキレイにまとめようとすると、本来頭の中にあった言葉や気づきが出てこず、ずっと頭の奥底に眠ったまま忘れてしまう可能性があります。
②書き出したことを人に教えるつもりでまとめる
次に、その吐き出した言葉たちを「人に教えるつもりでまとめること」をします。想定する相手は誰だって構いません。家族や友人、または、このことを学ぶ前の自分に伝える気持ちでも問題ありません。 まとめるとは言えど、本やインターネットにある立派な記事のようにまとめる必要はありません。あなたが想定する相手に、自分が学んだことをある程度理解してもらえるようにまとめられればそれで十分です。
このステップは、あなたの頭の中でバラバラになっていた情報を関連付け、「知識」としてあなたが身につけるためにあります。この方法を取ると、インプットした情報をアウトプットする力はもちろん、人に対しての「伝える力・教える力」が鍛えられる効果もあります。
③実際にまとめたものを、人に見て聞いてもらう
ここまでの2ステップで、「インプットした情報・学びをアウトプットする」作業をしました。もちろん、ここまでの工程だけでもトレーニングにはなりますが、可能であれば、ステップ②でまとめたものを人に見せる機会を作りましょう。
見せる方法は、あなたの見せやすい方法で問題ありません。近くの家族や友人に見てもらうのも良いでしょうし、SNSやブログなどで発信してみても良いでしょう。人に見せることで、学んだことへの新たな気づきや、アウトプットする際の改善点が見えてくるはずです。
もし、どうしても人に見せるのが恥ずかしいということであれば、自分でしか見られない「日記」のようなものに書き出すだけでも構いません。日記であれば後からでも見返せますし、自信がついてきた頃に人に見てもらうこともできます。
アウトプットを習慣にするとインプットの質や量も変わる
冒頭でもお話しした通り、アプトプットを習慣にするとインプットの質や量が大きく変化します。「アウトプットするためには、今のインプットだと不十分じゃないか?」とインプットに対して自然に疑問が出てきて、もう1歩先の情報を得る習慣が身についてくるはずです。 そうすることで、インプットの質や量が上がり、より良いアウトプットをすることで自分のアウトプットにも自信もついてきます。つまり、インプットとアウトプットの中で良い循環が生まれるのです。
また、アウトプットをするということは「学んだ知識が身につきやすい」という効果も期待できます。大前提として、人間はとても忘れやすい生き物です。ましてや、現代の情報社会の中で生きている私たちには、その忘れやすい傾向がより顕著にあらわれています。 そのなかで、アウトプットをするということは、自分が学んだことを1度自分の中で思い出し、整理して形にすることを意味します。そうすることで、学んだことが自分の頭の中に身につきやすくなるのです。
まとめ
「アウトプットが苦手だ」と感じているあなたは、すでにインプットとアウトプットの重要性を理解していただいているでしょう。そのなかで、アウトプットに対しての苦手意識を持ってしまっているはずです。 ただ、その苦手意識に対して悲観する必要はまったくありません。まずは、「アウトプットすることを習慣にする」ことを心がけてみてください。最初はうまくいかないこともあるかとは思いますが、まずは少しずつ、できることから取り組んでみましょう。
アウトプットを習慣にすることは、インプットの質や量を劇的に改善しますし、人に伝える力や情報をまとめる力の向上も期待できます。現代ではインターネットの発展により、日々の生活が情報で溢れかえっています。そのなかでも効率よく学び、最大の結果を出せるような習慣をまずは身につけてみてはいかがでしょうか?