名刺交換をして満足していませんか?人脈作り=名刺交換ではありません。社内でも社外でも本当の人脈を作るためには、3つの心がけが大切です。
人脈作りはどこでどんなふうにしたら良いのか。そもそも人脈作りはどうして必要なのか。そのメリットは何だろう。という基本的なこともおさらいします。
これを読めば、人脈作りに対する考え方がすっかり変わって、真の人脈作りができるようになります。まず読んで、読んだことを実践してみましょう。
もくじ
人脈の作り方―どこで人脈を作ればいい?
人脈を作ると言っても、どこで作ったら良いでしょう。一番思い付きやすいのが、会社内で人脈を作ることです。社内で知っている人が多ければ多いほど、普段の仕事をスムーズに進めることができます。
次に、会社以外での人脈を作ることも大切です。一時期、話題になって朝活は違う会社、異業種の人に出会う良いチャンスです。仕事前の朝の時間を活用して、人脈を広げることで、自分の幅も広がります。
他には、趣味を通じて人脈を作ることです。仕事ができる人は趣味があって休日が充実している人が多いと言われます。同じ趣味を持つ人同士だと、会話がはずみます。趣味を通じて知り合った人が、ビジネスに結び付くこともあります。
人脈の作り方の3パターンをそれぞれ見てみましょう。
社内で同期や先輩、上司とのつながり
新入社員として会社に入ったら、会社内で知らない人ばかりです。人のつながりを増やしていくためには、まず同期の人脈から広げていきましょう。
同期は同じ年齢、もしくは近い年齢であることが多いので、親近感もあり、仲良くなるのに時間がかかりません。同期の飲み会や集まりなどに積極的に参加して、同期の人脈を広げましょう。
次に、社内では先輩や上司とのつながりも大切です。人脈を広げておくことで、仕事がしやすくなります。
仕事だとしても、人間同士の関わりの中で、知っている人かどうかで対応が変わってくることがよくあります。困った時、教えてほしい時、スムーズに物事を進めていくためにも、社内での人脈作りは欠かせません。
朝活で違う会社、異業種の人とのつながり
朝活の良いところは、仕事前の疲れていないポジティブな状態で人と会うことがです。朝活に集まる人たちも、朝の時間を有効利用しようという前向きな人が多くいます。そういった人たちと知り合うことは仕事だけでなく、自分の幅を広げるのにも良いことです。
仕事で終わる時間はバラバラでも、朝の早い時間なら、多種多様な業界の人が集まることができます。そのため、知り合える人は仕事では出会えない人も多いでしょう。
朝活で異業種の人との人脈を作ることで、いつかその人脈から仕事につながる可能性もあります。人脈作りの利点はすぐにあるとは限りませんが、いつか何かのために、普段から人脈を広げておくことが大切です。
趣味を通じて知り合った人とのつながり
同じ興味、趣味を持った人と知り合うことも人脈作りになります。仕事が終わってから習い事で知り合ったり、休日に趣味を通じて人脈を作ることができます。
趣味を通じて人脈を作ることの良い点は、幅広い年代の人と知り合うことができる点です。仕事で出会う人だとどうしても、会社や肩書が主になってしまいがちです。一方で趣味を通じてだと、肩書も会社も関係なく、共通の趣味で知り合います。そのため、年齢にとらわれず人脈を作ることができます。
趣味を通じて知り合った人がすぐにビジネスにむすびつくことは少ないかもしれません。しかし、何かのきっかけで、その人脈が仕事で役に立つこともあります。
人脈を作るメリット―人脈を作ると良いことって?
人脈をどのような場所でどんなふうに作るのかご紹介しました。なんとなくは知っていても、人脈を作ることがなぜ良いのか、あまり分からない人もいるかもしれません。
たまに人脈を作ることをたくさん名刺交換することだと勘違いしている人がいます。たくさんの会社のいろんな人の名刺を持っているからといって、人脈がたくさんあるとは言えません。
人脈は、どこで出会ったのか、どんな人なのか、ある程度その人のことを知っていることが前提になります。そうでないとどれだけ多くの人の名刺を持っていたところで意味がありません。
人脈作りのメリットの1つはビジネスチャンスを広げることができます。そして自分の視野も広げることができます。いろんな人を知っていることで、困った時に誰に聞いたり、頼んだりしたら良いかがわかります。
ビジネスチャンスを広げることができる
人脈があるのとないのとでは、ビジネスチャンスが広がるかどうかに大きく関わります。どれだけ仕事ができる人でも、人脈が少ないとその能力を最大限に生かすことは難しいでしょう。
人脈が多い人は、自分に足りない能力を知っていて、その部分をカバーできる人を知っています。そのため、自分の能力と他の人の能力を合わせて素晴らしい成果を出すことができます。
ビジネスチャンスは自分で広げるものです。待っていても誰かが勝手に広げてくれるものではありません。普段から積極的に人脈作りをする人こそ、ビジネスチャンスも広げることができます。
様々な考え方に出会い、視野を広げることができる
いろんな人と出会うことで人脈を作ることができます。様々な人の様々な生き方、考え方を知ることができます。
身近な人や自分とよく似た人の考え方しか知らないと、視野は狭くなります。自分とは違う考え方や価値観を持つ人と出会うことで、初めて視野を広げることができます。まず出会わなければ違いを知ることもできません。
視野の広い人ほど、仕事でも新しいアイディアが生まれやすいでしょう。自分の考え方を他の人の考え方を組み合わせて、もっと良いものを作り出すことができます。
視野が狭いと、違い意見を持った人を認めることができず、仕事で衝突することがあるかもしれません。仕事を上手く、良く進めていくためにも人脈作りは役に立ちます。
困った時に助けてもらえる人を知っている
どんなに能力が高い人でも、何もかも自分でできる人はいません。できたとしても、他にもっと早く上手くできる人がいるかもしれません。人脈が多いと、困った時に、あの人はこれが得意だ!という人が知り合いにいるので、助けを求めることができます。
例えば、パソコンの調子が悪くなって、資料作りに影響が出そうな場合です。自分でパソコンの不具合を直すこともできますが、複雑でなかなか解決できず時間がかかってしまうかもしれません。そんなとき、パソコンが得意な人を知っていたら、その人に聞いたり、直してもらったりできます。
人脈がなかったら、自分で時間をかけてするか、知っている人に誰かを紹介してもらう方法があります。そういった場合よりも人脈が広いことで、困った時に助けてもらえる人がすぐに思い付きます。
人脈を作るために心がけたい3つのこと
人脈はどんなところで作れば良いのか、人脈を作ることにどんなメリットがあるのかご紹介しました。次は、人脈を作るために心がけたいことです。
人脈を作ることは、一定期間に集中して行うものではありません。普段からいろんな場所、いろんな方法で地道に人脈作りをすることが大切です。
やみくもに人と知り合っても、結局は名刺が増えていくだけになりかねません。ただの名刺交換で終わらせないために、本当の人脈作りをするにはどうすれば良いのでしょうか。
人脈作りのコツは3つの心がけです。積極的に行動すること、まず話す、自分を磨く、この3つの心がけをそれぞれ詳しく見てみましょう。
積極的に行動して多くの人と知り合う
人脈作りは受身ではなく、自分から積極的に行動することです。セミナーや講習会に参加して、自分から講師や参加者に話しかけましょう。
有名企業に勤めているなど、待っていても声をかけてくる人がいるかもしれません。しかし、自分からこの人とつながりたい、と思える人にアプローチするのとは違います。
自分が興味を持って話かけた相手なら、記憶にも残りやすく、仕事にも結び付く可能性が高いでしょう。たくさんの人と出会うセミナーなどに参加する場合は、その前からどんな人と出会いたいか、どんな人脈が自分には必要か、欠けているか考えておくのも良いでしょう。
先入観や偏見を持たずにまずは話してみる
人脈を作るときに注意したいのが、好き嫌いで判断しないことです。人の印象は見た目で決まるともいわれるように、誰かに会ったときに、好きか嫌いか無意識のうちに判断してしまいがちです。
しかし、プライベートならそれで良くても、仕事の人脈作りをするなら、嫌いな人が仕事で必要な人脈である可能性もあります。そして第一印象は悪くても、会話してみると、その人の良い面、意外な面、共通点など新しい発見があります。
人脈作りでは、先入観や偏見を持たずに、まずは会話してみましょう。思わぬ出会いから仕事の契約につながるという例もたくさんあります。
自分自身を磨いて知り合いたいと思われる人になる
積極的に行動して、いろんな人と会話し、人脈作りを行うことは大切です。それと同時にあなたと知り合いたいと思ってくれる人がたくさんいたら、人脈はもっと広がります。自分では開拓できなかった人脈が、もしかしたら誰かがアプローチしてきてくれたおかげで広がる可能性もあります。
知り合いたいと思われるためには、自分自身を磨くことです。得意な分野があるなら、その分野をもっと磨きましょう。得意分野あることで、誰かから相談を受けて、それが仕事につながるかもしれません。
知り合った人が直接興味がなくても、その人の知り合いがあなたの得意分野が欲しい、知りたいと思うかもしれません。どこでどんなきっかけがあるか分かりません。自分を磨いて、いつでも人脈作りができる体制を整えておきましょう。
まとめ
人脈作りのメリット、どこで人脈を作れば良いのか、人脈作りをする時の3つの心がけをご紹介しました。人脈作りは大切だと知っていても、具体的にどんなふうに行動すれば良いのか詳しくお分かり頂けたと思います。
デスクに名刺がたくさんあるけど、誰だったか思い出せないようでは、人脈が作れているとは言えません。本当に仕事で役に立つ人脈を作れるかどうかは心がけ次第です。
今回ご紹介した3つの心がけを参考にしながら、ぜひ新しい気持ちで人脈作りをしてみてください。きっといつか仕事につながる大切な人脈が増えていくことでしょう。