あなたは会社の仕事を、自宅に持ち帰ってはいませんか?最近PCでの作業が多いこともあって、「自宅の方が仕事がはかどる」「自分が納得するまで仕事をしたい」などと思う人が、持ち帰り残業することが多くなっています。
また、企業側に残業規制があって、仕事を持ち帰らざるを得ないこともあるのです。しかしそんな仕事を持ち帰っていることに、様々な悩みを抱えている人も増えてきているのも事実です。最近は人手不足の会社も多く、一人が抱えてしまう仕事量が増えてしまっている企業も多いです。
仕事を持ち帰るということに、あなただけでなく会社側にも様々な問題がでてきています。今回はそんな「仕事の持ち帰り」について、詳しくまとめていきます。
もくじ
仕事を持ち帰る理由は会社にも問題はある
仕事を持ち帰る理由は「自宅の方が仕事がはかどる」「自分が納得するまで仕事をしたい」など、本人の意思で仕事を持ち帰ることもあります。しかし仕事を持ち帰る理由はそれだけではなく、会社側にも問題があるのです。
近年、残業を減らそうとしている企業も多くあり、定時帰りや残業は月に20時間以内などの方針が決められた会社もあります。そんな会社に残ってしまうということは、方針に逆らっていることになるので、仕方なく残った仕事を持ち帰らなければいけなくなってしまうのです。
たとえ定時帰りで残業が減ったとしても、仕事量は減らないので自宅で仕事をしなければいけない状態になっているのです。このように本人の意思で仕事を持ち帰っている人だけでなく、会社の問題で持ち帰り残業をする人も増えてきているのです。
仕事を持ち帰り残業した時に発生するリスクはあるの?
上記でお伝えしたように仕事を持ち帰る理由は本人の意志だけでなく、会社側にも問題がありますが、ではその持ち帰り残業した時に発生してしまうリスクがあるのかも疑問点ですよね?私も実際に退社時間まで仕事が終わらず、結局自宅に持ち帰って仕事をした経験があります。
しかしあなたが仕事を持ち帰ってしまった事で、様々なリスクが実際に発生してしまうのです。こちらでは仕事を、持ち帰り残業したことで発生するリスクについて紹介していきます。
持ち帰り残業してもサービス残業になることもある
基本的に会社の指示と受けずに、本人の意思だけで仕事を持ち帰ったとしても、労働時間には当たらないので残業代は出ません。しかし会社が社員に指示した仕事量や納期などを、所定時間に完了させることが困難で、会社が自宅に持ち帰り仕事をしていたことを知っていた場合は、労働時間に当たる可能性が高くなります。
ですが残業は指示命令の下で行っているという理由から、暗黙の了解で自主的に持ち帰っているということになってしまうのです。その為、たとえ仕事するうえで持ち帰り残業したとしても、サービス残業になる事の方が多いのが現実です。
また持ち帰り残業したとしても、自宅で行われるので残業にかかった時間を記録するのも難しくなってしまいます。会社での労働時間と比較しても、困難を伴うのでたとえ自主的に残業を申告したとしても、残業代が出ないこともあるのです。
機密情報や個人情報が流出するリスクが伴う
自宅に仕事を持ち帰るということは、会社の機密情報まで待ちだしてしまうということです。たとえ自分のPCなどで仕事をしていたとしても、セキュリティー対策を行っていなければ、コンピューターウイルスに感染されてしまい、会社の機密情報や個人情報が外部に流出してしまう可能性があります。
また仕事を持ち帰るときの帰宅途中に、書類やデータなどが紛失することも考えられます。それだけでなく、盗難にあう可能性もないとは言えません。このように仕事を持ち出すということは、あなた自身の個人情報だけでなく、会社の重要な機密情報まで流出するリスクが伴うのです。
会社が従業員の就労の実態を把握できない
会社から仕事を持ち出し、自宅で持ち帰り残業すると、会社の管理下にない場所で作業するということになります。その為、会社にとって、従業員の就労の実態が把握できなくなってしまうのです。
その自宅で作業している時に、従業員が何らかの災害を被ってしまった場合、法的責任を追及されることもあるのです。例えば、会社が持ち帰り残業を容認したとき、その従業員が自宅での作業中に死傷病のどれかになってしまった場合に、従業員だけでなく遺族からも訴えられ、労働災害として法的責任を追及される可能性もあります。
仕事を自宅に持ち帰らないようにする方法はないの?
自宅に仕事を持ち帰るということは、あなただけでなく会社にもリスクが伴ってきます。しかし会社の方針で定時帰りや残業が月に20時間以内などで、会社の業務時間は減ったとしても、業務内容は減らないので、残った仕事を自宅に待ち帰らなければいけないこともありますよね?
会社でも仕事、自宅でも仕事となれば、あなたの休まる時間は無くなってしまいます。そんな時でも仕事だから仕方がないと諦めていませんか?実はやり方次第では、改善する余地もあるのです。
こちらではそんな仕事を自宅に持ち帰らないようにする方法を、私が知る限りお伝えしていきます。
仕事をどのようにしたら効率よくなるか考える
一つ目の方法として業務を改善する為に、仕事をどのようにしたら効率よくなるか考えることが大切です。持ち帰り残業が発生する理由として、部下のフォローに追われたり客先の対応などで、自分の仕事に全く手がつかないということも考えられます。
その為、仕事を効率よくすることを考えて、工夫したほうがいいのです。例えば、実際に私が実践した方法は客先とメールのやり取りで対応する時には、ある程度定形文をあらかじめ用意しておくと、自分の仕事をしながらメールのやり取りも簡単になります。
仕事によって様々ありますが、先ずは仕事をどのようにしたら効率よくなるか、考えると持ち帰り残業の改善の余地があります。
定時まで気を抜かないで集中して仕事をする
当たり前かもしれませんが、定時まで気を抜かないで集中して仕事をすることで、持ち帰り残業を改善することにも繋がるのです。私もそうでしたが、仕事中でもついだらだらと仕事をしてしまってはいませんか?
たとえ怠けているつもりはないけれど、ふと気がつくと集中力が途切れてしまうものです。ですが定時まで気を抜かないで、集中して作業することによって、仕事を持ち帰らずに済むこともあるのです。例えば、今の仕事は10分で終わらせるなどと自分のモチベーション高めて、仕事をすると時間の意識を持つことができ、結果的に定時までの間は集中できるのです。
休日出社して仕事を持ち帰らないようにする
仕事を自宅に持ち帰らない方法として、いっそのこと休日出社するのも一つの方法です。定時までどうしても終わらない仕事であったり、納期があまりない仕事などの理由で自宅に持ち帰ってしまう事もありますが、休日に出社することで仕事の効率がよくなることもあるのです。
休日出社することで自宅よりも仕事に集中できるかもしれませんし、人目を気にして仕事をしなくてもいいのです。休日まで会社に行きたくないと思ってしまうかもしれませんが、仕事を持ち帰らない為には必要な時もあります。
仕事を持ち帰らせない会社に再就職することも考える
頻繁に仕事を持ち帰らせる会社の場合は、仕事を持ち帰らせない会社に再就職することも考えた方がいいかもしれません。もしそのような会社に勤めていたとしたら、あなたがどんどんと苦しくなっていくことはあっても、仕事が楽になることはないからです。
一人あたりの業務量が膨大過ぎて、やってもやっても仕事が途切れることがなく、ギリギリの人数で回している企業が増えてきているのも事実です。そんな会社で毎日仕事を持ち帰り、自宅で残業していても何も良い事はありませんので、仕事を持ち帰らせない会社に再就職することも考えたほうが良いのです。
会社から仕事を持ち帰るとデメリットもあるって本当?
たとえ会社でやらなくてはいけない仕事があっても、仕事を自宅に持ち帰ってしまうと、実はサービス残業だけでなくデメリットもあったのです。特に週末になると、やりきれなかった仕事を休日のうちにやってしまおうと、自宅に仕事を持って帰る人も中にはいますが、基本的に仕事とプライベートは分けた方がいいのです。
こちらではそんな会社から仕事を自宅に持ち帰った時の、考えられるデメリットについて紹介していきます。
自宅で仕事をすると効率が悪くなったり、ミスをしたりする
仕事を自宅に持ち帰ったとしても、自宅にはテレビやお酒、ゲームなど色々な誘惑があります。そんな中で仕事をしようと考えても、緊張感のある会社とは違い、自分がしたいようにできるので、ついつい誘惑に手が伸びてしまいます。
その結果、だらだらと仕事をしてしまい、実際に本来であれば20分~30分程度で終わる仕事でも、2時間以上もかかってしまったという話も聞いたことがあります。また会社とは違い、緊張感のない状態で仕事をしてしまう為、ミスをしたりする可能性もあるのです。
時間の制限がなくなり、会社で仕事をしなくなる
仕事を自宅に持ち帰る癖がついてしまうと、会社で仕事をしなくなることも考えられます。基本的に仕事は会社でしなければいけませんが、仕事を持ち帰ってしまう事で、時間の制限がなくなり会社で仕事をしない人も実際にいるのです。
時間は沢山あると勘違いしてしまい、本来であれば定時までに終わる仕事でも、会社でだらだら過ごしてしまうのです。その結果仕事効率は格段におちてしまい、体の疲労だけ残ってしまいます。
また会社で仕事をしていないことで出世に響いたり、「上司から仕事をしないやつ」だと思われてしまう事もないとは言えません。
休みがないと精神的に追い詰められてしまう
会社でも仕事をして、自宅でも仕事をし続けてしまうとプライベートの休みがなくなってしまい、精神的に追い詰められてしまうことも考えられます。「仕事が終わらないから休めない」「仕事ばかりで楽しくない」「休日まで仕事して何してるんだろう」などと思ってしまい、精神的ストレスを感じてしまうのです。
仕事のことばかり頭の中でぐるぐると考えてしまい、実際に寝ている時の夢にまで仕事がでてきたという人もいるのです。そんな状態が続いてしまうと、あなたにとって良い事ではないので、上司や同僚に相談することも考えた方がいいと私は思います。
まとめ
近年、会社から仕事を持ち帰る人が増えてきています。しかし仕事を持ち帰るということは、持ち帰った本人だけでなく会社側にも様々なリスクが伴ってきます。会社が容認して仕事を持ち帰らせることもありますが、会社にとっても様々な問題を引き起こす可能性があるのです。
基本的に仕事は会社でするものですが、仕事が間に合わないからといって自宅で仕事をしたとしても、残業代をもらうことは難しいので、結果的にサービス残業しているだけなのです。ですが本人の意思で「自宅の方が仕事の効率がいい」「自分が納得できるものにしたい」などと思って、仕事を持ち帰っている人がいるのも事実です。
人それぞれ自宅に仕事を持ち帰る必要性は、色々な事情があるかもしれませんが、できるだけ少なくすることがきっとあなたの為になるはずです。仕事を持ち帰って、仕事にだらだらと時間をかけるくらいなら、会社で終わらせて後は自分の好きな時間を作った方がいいですよ?
先ずはそんな仕事を持ち帰らないように、意識して会社で仕事に取り組んでみることが大切だと私は思います。