メンタル

仕事に行きたくない朝を乗り越える2つの方法と知っておきたいリスク

冬の寒い朝、布団から出て出勤するのが心底嫌になることはありませんか?また仕事で大きなミスをしたときにも「もう会社に行きたくない」と思ってしまいますよね。そんな憂鬱な気分のときの対策を今回は紹介します。「朝、外に出たくないなんて学生じゃないんだし自分は甘えているなぁ…。」などと考える必要はありません。憂鬱な気分を抱えたまま出勤をしても、かえってミスが増え、さらに悪循環に陥る可能性があります。しっかりと自分の心のケアする方法を知って、メンタルマネージメントをしていきませんか?

もくじ

仕事に行きたくない憂鬱な朝は誰にでもある

まず、仕事にいきたくないという憂鬱な朝はほぼ全ての社会人に経験があるはずです。「朝、会社に行きたくないなんて思う自分は本当に甘えているし、心が弱いなぁ」なんて思う必要は全くなく、毎日がんばって仕事をしていれば当然起こりうることなのです。問題はそれが続く場合です。

まずは自分を責めることをやめることからスタートしましょう。どうして会社に行きたくないのか原因を少しずつ考えていくことで対策を講じることができます。その原因が身体的なものであれば医療機関を受診するなどして、体のトラブルシューティングを行う必要がありますし、精神的なものであれば場合によっては同じく医療機関を受診する必要があります。「病院に行くなんて大袈裟だ。」なんて思うかもしれませんが日々の小さなストレスの積み重ねが思わぬ病気につながったりもします。

大きなミスをした次の日はあえて早めに出社してみよう!

もし、朝起きたときに「会社に行きたくない」と思う原因が前日自分が犯した大きなミスだとしたら、これは本当に行くのが辛いですよね。周りや取引先に迷惑をかけてしまったのであればなおさらです。それはごく自然な心理です。しかし、そういう時にこそ、あえて早めに出社してみるのもありです。

大きなミスをした翌日に出社をしたくないのは皆が自分がミスをしたことがわかっている中でみんなの前に出るのが憂鬱だからではないでしょうか。それであれば、いっそみんなが来る前ぐらいから出社をして、心の準備をゆっくりと整えた方が気分的には楽になるはずです。自分がみんながいる前にいくのは矢面に立っている気がして苦しいですが、早めに行って、社員の人たちがすこしずづ出社してくるのを待っていたほうが、気が楽になるかもしれません。

会社のなかにはあなたのミスを気にしている同僚や先輩の人たちもいるはずです。あなたが早くから会社にいれば、一対一で「昨日のこと、そんなに気にせず頑張ろう」と声をかけてくれるかもしれません。そうしたコミュニケーションができる機会を自らつくりだすのです。もちろん、会社にいる時間が長くなってしまうのでそれが負荷になってしまう人にはおすすめできませんが、早めにいくことでミスを挽回しようとしている姿勢を見せることもできます。怒られた時こそ早く出社。一度試してみてはどうでしょうか。

憂鬱になる原因によっては立ち止まって考える必要も!

さて、仕事上の大きなミスなどで上司から怒られたり、得意先からクレームがきたりするのは仕事をしていれば起こる問題です。給与はあなたに課せられた責任に対して支払われていると考えると、やはりそこにはミスに対する説明責任が生じますし、ミスのリカバリー(対応)が求められます。

もし、自分がより多くの収入を手にしたいと考えたら、責任は切っても切り離せないものでしょう。また将来部下を持てば、部下が致命的なミスを起こした場合でも、あなたが監督者として責任を負わなければいけません。もちろんストレスは相当なものかもしれませんが、それが管理職に立つ人の使命です。

自分の仕事で起こるミスは減らすのが理想ですし、日頃から有事の際にはどうするかをイメージトレーニングしておくことも大切ではないでしょうか?自分がショックを受けるのは「想定外」のことが起こったからです。そういう意味ではあなたがより多くのシチュエーションを常日頃から想定しておくことで不要なショックを受けることはある程度防げるでしょう。社会人としての経験が浅いうちは難しいかもしれませんが、想定をする癖づけは行っておくと良いかもしれませんね。

朝、仕事に行くのがとにかく憂鬱…これが長いあいだ続く場合は…。

朝会社に行くのが嫌だ、というのが上司に怒られた翌日であれば原因ははっきりしていますが、「理由はわからないが、朝仕事に行くのがとにかく憂鬱だ…。」という状態が数週間も数ヶ月も続いた場合は、要注意です。そもそも、自分に仕事があっていない場合もありますし、人間関係の問題などで慢性的な悩みがある場合は日々のストレスが思わぬところで症状として表れてきます。

自分に仕事があっていない。この仕事は私には向いていない。こうした言葉はよく甘えだととられますが、本当にそうでしょうか?あなたが小さいとき熱心に打ち込んだことや、今現在、あなたが休日に時間を忘れて打ち込んでいる趣味のことを考えてみてください。自分が心から惹かれたことを始めたとき、あなたは自分に向いている・向いていないを考え込んだことはあるでしょうか? もちろん、あなたがお金を費やす趣味とお金を報酬として受け取る仕事とは全く違います。しかし、あなたが本当に自分に合っていることをしている時のわくわく感は、うまくいかないイライラよりいつも勝っているはずです。

仕事にやりがいを求めるかどうかは意見が分かれるところですが、朝起きるたびに仕事に行きたくない…。と思う仕事を続けるのは時間の無駄ですし、スマホ一つで転職ができる今、思い切って転職を考えるのも一つでしょう。もちろんキャリアのために今はぐっとこらえて頑張るのも一手です。ただしその場合でも無理は禁物です。身体や心に不調を感じたら休職なども視野に入れて考えるべきです。

上記のように「自分がしたい仕事」とのギャップは自分の心の中の葛藤から生じる憂鬱な気分なのですが、会社で○○さんに会いたくない、などの具体的な問題はやはり周りの力を借りて解決していく必要があります。会社の人事に思い切って相談するなど、自分の問題を会社の信頼できる誰かに共有することは大切です。人事の人たちはたいていの場合、社員の精神衛生を管理すべく講習を受け、常に社員に気を配っています。会社の人間関係の問題はなかなか根本的な解決が難しい場合もありますが、勇気を持って相談することで改善される可能性もあります。

SOSサインに気がついていますか? 身体の疲れを感じる時は…。

朝起きた時に、頭痛がするなど実際に身体に不具合がある場合は、無理をせずに休むのが理想です。とくにインフルエンザなどが流行っている時は自分が感染していることに気がつかず、「なんか身体がだるいなぁ…。」と思いながら無理に会社に行っても、会社の人にうつしてしまいかえって迷惑をかけてしまう場合があります。会社の健康診断などで症状を伝えるのも良い手段です。

しかし、身体の疲れが精神的な問題から生じている場合もあります、例えば毎朝決まった時間に吐き気がするなどの場合は、精神的な問題である可能性があります。肉体的な疲れであれば整体やマッサージなどで効果が感じられる場合もあります。また、夜間の睡眠の質を高めるための工夫も必要かもしれません。案外、熟睡するための習慣を身につけている人は少ないものです。

夜のあいだに疲れがとれていないと、朝憂鬱な気分になるのはある意味当然です。身体が新しい一日を迎える準備ができていないからです。例えば、PCやスマホなどブルーライトを発するものはできるだけ夜に見ないようにするだけでも睡眠の質はぐんと上がります。ブルーライトには太陽と同じ種類の光が含まれているため、一日中ブルーライトを浴びていると、睡眠をつかさどるホルモンであるメラトニンが正常に分泌されなくなります。夜間眠れているのに、なんだか疲れがとれないという人はブルーライト対策を行って見てはどうでしょうか?

そして食習慣が乱れている人は要注意です。残業が長引きがちで、夕食が遅い人は夜寝ているあいだも胃が消化にエネルギーを費やしているため、なかなか身体を休めることができません。また日本人の食習慣はカロリーが高いわりにビタミンやたんぱく質が極端に不足しており新型栄養失調と呼ばれる栄養障害もあるほどです。栄養が足りていないとやはり身体や脳に影響を及ぼし、アクティブな気分にはなれなくなります。身体は第一の資本です。朝起きたときに身体がしんどく感じる人は一度自分のヘルスチェックを行ってみてください。

SOSサインに気がついていますか? 精神的な疲れを感じる時は…。

一方、朝おきた時、なんとなく気が重かったり、朝の準備に身が入らなかったりなど、精神的な疲れを感じている人は、それが長引く場合は注意が必要です。朝の憂鬱な気分や原因のわからない倦怠感が続くとうつ病などの精神疾患につながる可能性があります。こうした場合は早めに心療内科などで診察を受けましょう。自分ではちょっと気が重い、ぐらいの感じでも精神状態が徐々に悪化すると自分から診察を受けようという気持ちにすらならなくなってしまいます。うつ病などの病気は一度治っても、なにかがきっかけで再発することがあります。なので、早めのケアが大切なのです。

まとめ

内面的な問題(自分が今の仕事を続けていて良いのか)、外面的な問題(会社の人間関係や苦手な得意先)、朝会社に行くのが憂鬱になる要因は人によってさまざまですが、いずれにせよ根本的な解決が必要です。身体の問題であればそれを解決することで良い方向に進む可能性が高いです。また精神的な問題であってもカウンセリングなど適切な治療を受けるだけで圧倒的に良くなる可能性があります。会社に朝行きたくない日が続く場合、一人きりで抱え込まずに解決にむけて実際に一歩を踏み出してみましょう。朝起きた時にわくわくした気分で新しい一日を迎えられないのは、はっきりいってしまえば時間の無駄です。まずは自分がどの種類の問題を抱えているのかを探し出してみましょう。

もし、それが仕事にやりがいを見出せない、仕事が楽しくない、などの理由で朝出社するのがおっくうな場合はだらだら続けるよりは今一度自分のキャリアを見直すのもよいのではないでしょうか。時間は有限ですし、年齢が若ければ若いほど方向転換もききます。朝の憂鬱な気分は自分へのサインだと思い、無視をしないようにしましょう。

「毎朝、鏡の中の自分に問いかけてきた。「もしも今日が人生最後の日だとしたら、今日やろうとしていることをやりたいと思うだろうか?」と。NOと答える日が何日も続くようであれば、何かを変えなければならないということだ。」-スティーブ・ジョブズ

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